「子供と一緒に海の上の大鳥居を間近で見てみたい!」そんな想いから、岐阜市在住の筆者が娘と一緒に訪れたのが、世界遺産・厳島神社です。
本記事では、親子で実際に干潮のタイミングを狙って大鳥居の足元まで歩いたリアルな体験をもとに、アクセス方法・干潮の見どころ・服装の注意点などを詳しくまとめました。
特に「岐阜など遠方から子連れで訪れてみたい」「初めてでも安全に干潮時を楽しみたい」と考えているファミリーには、役立つ情報が満載です。
新幹線・路面電車・船を乗り継ぐ移動も、子供にとっては大冒険!
干潮と満潮、それぞれの時間帯の魅力や、事前に確認すべき潮位表も紹介していますので、初めての方でも安心して計画できる内容になっています。
家族で一生の思い出を残す旅に、ぜひお役立てください。
子連れで楽しむ干潮の大鳥居探検ガイド

厳島神社の大鳥居は、満潮時にはまるで海に浮かんでいるかのように見えますが、干潮時には海水が引き、実際に歩いて近づくことができます。
「子供と一緒に安全に歩けるの?」という不安をお持ちの方も多いと思いますが、干潮のタイミングをしっかり把握すれば、思い出に残る貴重な体験ができます。
ここでは、干潮時に歩ける理由やおすすめの時間帯、服装・安全対策、実際のルートなどを詳しくご紹介します。
干潮時に歩ける理由とベストな時間帯
干潮になると海水が引いて、砂浜や干潟があらわれます。
特に潮位が100cm以下になると大鳥居の近くまで、50cm以下になると足元に到達できる可能性が高まります。
干潮時刻の前後1〜2時間が、もっとも歩きやすい時間帯です。
事前に「広島港の潮位表」(出典:宮島観光協会) を参考にするのが便利です。
完全に潮が引いた瞬間を狙えば、鳥居の根元まで歩けます。
ただし、風や波の影響で想定より早く潮が戻ることもあるため、余裕をもった行動を心がけてください。
子供と歩く際の服装・安全対策
干潟にはぬかるみや滑りやすい場所もあります。
防水性のあるスニーカーや汚れてもよい服装で訪れると安心です。
また、潮が満ち始める前に必ず引き返せるように、時間管理には十分注意してください。
観光客も多いため、混雑時には無理せず、周囲との距離を保って歩くことが安全です。
海底散歩で大興奮!思わぬ水たまりにズボッ【体験談】
わが家が訪れた時も、干潮とはいえ一面がしっかり乾いているわけではなく、場所によってはまだ水が残っていて小さな川のようになっている箇所がありました。
子供は「海の底を歩いてる〜!」と大興奮。
夢中になって歩いていたところ、水たまりのように見えた場所が思ったより深く、片足がズボッと水の中に。
靴も靴下もビショビショになってしまいました。
親の目線ではわかりにくい段差もあるので、「海底の散歩」は想像以上にワイルドな冒険。
履きなれた靴や濡れてもいい装備で臨むのがおすすめです。
大鳥居までのルートと所要時間
大鳥居へは、厳島神社の西側(出口付近)にある石階段から干潟へ降りてアクセスします。
本殿から大鳥居までの距離は約200メートル。
大人の足で5分程度、小さなお子さんと一緒なら10〜15分かけて、ゆっくり歩くのが目安です。
- 本殿を参拝後、西側の出口へ向かう
- 石階段を降りて干潟へ
- 潮が引いた砂浜を歩いて大鳥居へ進む
- 潮位が低ければ、鳥居の足元まで到達!
このルートは多くの観光客が利用しており安心ですが、足元の状態はその日によって異なるため、様子を見ながら無理のない範囲で楽しんでください。
岐阜市から厳島神社へのアクセスガイド

岐阜市から厳島神社の大鳥居を目指す旅は、移動そのものが子供にとってワクワクする大冒険!
新幹線・路面電車・船といったさまざまな乗り物に乗ることで、家族みんなで楽しめる行程になります。
ここでは、原爆ドームも立ち寄るルートをモデルに、移動の流れや料金・所要時間を詳しくご紹介します。
岐阜〜広島間のアクセス(新幹線)
岐阜駅から名古屋駅を経由し、「のぞみ号」で広島駅へ。
新幹線が最も早く、快適な移動手段です。
出発駅 | 到着駅 | 所要時間 | 子供料金 |
名古屋駅 | 広島駅 | 約2時間(のぞみ利用) | 6歳未満は膝の上なら無料、6歳以上12歳未満は半額 |
岐阜駅から名古屋駅の新幹線ホームへのおすすめルートはこちら【子連れで岐阜駅から新幹線に乗るなら!名古屋駅までのスムーズ移動術【実体験レポ】】を参考にしてください。
広島市内の移動(広島電鉄)

広島駅からは、レトロで可愛い広島電鉄(広電)に乗って「原爆ドーム前」へ。
路面電車は子供にとってアトラクション感覚で楽しめます。
乗車電車 | 広電「宮島口行き」 |
所要時間 | 約15分 |
料金 | 大人 220円、子供 110円 |
チンチン電車って知ってる?親子で感じた懐かしさと発見【体験談】
昔、岐阜にも路面電車が走っていたことを娘に話すと、「えっ、岐阜にチンチン電車があったの?」と目を丸くして驚いていました。
かつては「チンチン電車」と呼ばれて親しまれていた乗り物で、私にとっては懐かしい思い出そのもの。
そんなレトロな電車に、今回は親子で一緒に乗れて、私には懐かしく、子供たちには新鮮な体験となりました。
原爆ドーム〜宮島の移動(高速船)

原爆ドーム近くから高速船に乗れば、宮島へダイレクトアクセス。
瀬戸内海の穏やかな風景を眺めながら、移動そのものを楽しめます。
利用する船 | 広島港・宮島航路(高速船) |
所要時間 | 約45分 |
料金 | 大人 2,200円、子供 1,100円 |
宮島フェリーから厳島神社への徒歩ルート
フェリーに乗ると、海上から大鳥居が見えてくる瞬間があります。
子供と「見えたー!」と盛り上がる楽しい場面です。
フェリー運航 | 10〜15分おきに出発 |
所要時間 | 約10分 |
料金 | 大人 200円、子供 100円 |
宮島桟橋から厳島神社へは、表参道商店街を通る徒歩約10分のルート。
軽食やお土産屋も多く、歩く時間も飽きずに楽しめます。
岐阜市から厳島神社へのアクセスまとめ
ステップ | 区間 | 交通手段 | 所要時間目安 |
---|---|---|---|
① | JR岐阜駅 → 名古屋駅 | JR東海道本線 | 約20分 |
② | 名古屋駅 → 広島駅 | 東海道・山陽新幹線(のぞみ) | 約1時間40分 |
③ | 広島駅 → 原爆ドーム前 | 広島電鉄(路面電車) | 約30分 |
④ | 原爆ドーム前 → 宮島 | 高速船(世界遺産航路) | 約45分 |
⑤ | 宮島桟橋 → 厳島神社 | 徒歩 | 約10分 |
⑥ | 干潮時 | 神社前の階段から大鳥居まで歩いて接近可 | – |
このルートは、乗り物を乗り継ぎながらワクワクが続く「移動も楽しむ旅」。
海の景色や街の風情を感じながら、ぜひ家族で充実した時間をお過ごしください。
乗り物が好きなお子さんには長良川鉄道の観光列車もおすすめ。
観光列車ながらについてはこちら【電車好きキッズ必見!観光列車「ながら」で行く郡上八幡日帰りプラン【岐阜市から出発】】をご覧ください。
満潮と干潮の違いと子連れにおすすめの時間帯

厳島神社の大鳥居は、満潮時と干潮時でまったく異なる表情を見せるのが大きな魅力です。
どちらの時間帯にも魅力はありますが、子供と一緒に訪れるなら「干潮時」がおすすめ!
ここでは、それぞれの時間帯の楽しみ方を比較しながらご紹介します。
満潮時の景観と楽しみ方

満潮時には、海に浮かぶように見える大鳥居が、青い海と朱色のコントラストで非常に美しく映えます。
特に朝日や夕日と重なる時間帯は幻想的な風景が広がり、一度は見ておきたい景色です。
満潮時に大鳥居の近くへ行くには船を利用します。
足元を「近くで見たい!」というお子さんの希望には応えづらいので、写真を撮るのがメインになります。
写真撮影がお好きなお子さんには通称モネの池と言われる写真映えスポットもおすすめ。
岐阜にある名もなき池についてはこちら【岐阜で子供と川遊び!洞戸観光ヤナ&モネの池で夏の思い出づくり】をご覧ください。
可能であれば、宮島に宿泊して満潮と干潮の両方を楽しむのが理想です。
干潮時の魅力と体験ポイント

干潮時になると、潮が引いて砂浜や浅瀬が現れ、大鳥居の足元まで歩いて行くことが可能になります。
私自身の経験からも、子供と一緒に行くなら絶対に干潮時が楽しい!
普段は海の底にある場所を歩きながら、大鳥居を間近で体験できるという、非日常のワクワク体験が待っています。
- 大鳥居の根元についた貝や海藻の観察
- 「ここって海の底なんだよ」と伝えると驚きの反応
- 砂の感触を楽しんだり、小さな生き物探しもできる
- 大鳥居の柱の太さや構造を間近で感じられる
「自分の足で歩いて感じる」という体験こそ、子供にとって心に残る貴重な思い出になります。
干潮の海底探検!娘と歩いた大鳥居までのワクワク体験【体験談】
娘はワクワクが止まらない様子で、干潮を待ちかねたかのように石階段を駆け下りていきました。
周囲を見渡すと、同じように干潮のタイミングを狙って集まった多くの人たちが、鳥居を目指して干潟を歩いており、不思議で印象的な光景が広がっていました。
鳥居に向かってまっすぐ進むかと思いきや、娘は途中で水がまだ引き切っていない箇所に立ち止まり、じっと覗き込んで興味津々の様子。
海底を歩ける体験が新鮮で、気になることだらけだったようです。
そして鳥居の足元までたどり着くと、柱の根元にびっしりと付いた貝殻に「わぁ!」と声を上げてびっくり。
こんなにたくさんの貝がくっついているなんて、実際に目で見て初めて分かることだったようです。
干潮・満潮の比較と訪問時の注意点
満潮と干潮の比較表(子連れ視点)
時間帯 | 楽しみ方 | 子連れ向き |
---|---|---|
満潮時 | 海に浮かぶ大鳥居を遠くから鑑賞(写真映え◎) | △(近づけない) |
干潮時 | 歩いて鳥居の足元まで探検・生き物観察(体験◎) | ◎(子供向け) |
- 満潮・干潮は1日に2回ずつあります(※時間は日によって異なるため、要確認)。
- 干潮の1~2時間前に到着すると、ゆっくり歩きながら探検が楽しめます。
- 潮位表(広島港の潮汐表)を事前にチェックして、タイミングを合わせてください。
「せっかく子供と訪れるなら、より楽しい体験を!」と考えるなら、ぜひ干潮の時間帯を狙ってみてください。
近づける・歩ける・触れられる、そんな「体感型の楽しみ」ができる干潮時は、子供にとっても最高の思い出になります。
魚に興味のあるお子さんには、魚釣り体験も楽しい経験。
岐阜で釣りが楽しめる釣り堀についてはこちら【【子供が夢中】郡上市の釣り堀『あくだ渓流苑』で初めての釣り体験!岐阜から日帰りOK】を参考にしてください。
【よくある質問】厳島神社 子連れ旅行Q&A

厳島神社を子連れで訪れる際に気になるアクセスや服装、干潮時間などのポイントを、体験にもとづいてQ&A形式でまとめました。
- Q小さな子供でも大鳥居まで歩けますか?
- A
はい、干潮時であれば5〜6歳程度のお子さんでも歩いて行ける距離です。
ただし、足元がぬかるんでいる場合もあるため、保護者のサポートが必要です。
- Qベビーカーは使えますか?
- A
干潮時に鳥居へ向かうルートは砂浜のため、ベビーカーでの移動は困難です。
抱っこ紐や歩ける年齢での訪問をおすすめします。
- Q干潮の時間はどうやって調べるの?
- A
- Q満潮と干潮、どっちの時間に行くのがいい?
- A
両方に魅力がありますが、子供と一緒に楽しむなら干潮時がおすすめ。
歩いて近づけるワクワク感は、子供にとっても貴重な体験です。
まとめ・子供と行くなら干潮が断然おすすめ!
厳島神社の大鳥居は、干潮と満潮でまったく異なる魅力を見せてくれる、日本が誇る絶景スポットです。
特に干潮時には、海水が引いた砂浜を歩いて鳥居の足元まで行けるという、貴重な体験が可能。
子供と一緒に「海の底だった場所を歩く」ワクワク感は、見るだけでは得られない体感型の思い出になります。
潮位や時間帯をしっかり確認すれば、安全に楽しむこともでき、学びや発見もたくさん。
岐阜からのアクセスも新幹線・路面電車・船と乗り継ぎの旅で、移動時間も親子にとって楽しいイベントのひとつになります。
満潮時の幻想的な風景も魅力的ですが、子供と一緒ならやっぱり干潮時がおすすめ。
ぜひタイミングを合わせて、家族で心に残る旅を計画してみてください!
潮位を調べる時にご活用ください。
■「広島港の潮位表」(出典:宮島観光協会)
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※この記事は、岐阜市在住・3人の娘を育てる筆者が実際に厳島神社を訪れた体験をもとに執筆しています。掲載内容は2025年4月時点の情報です。最新の情報は、公式サイトをご確認のうえ、お出かけください。
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