「子供と一緒に岐阜市で自然を満喫できる場所はないかな?」そんなご家族におすすめなのが、岐阜市中心部にそびえる金華山への登山体験です。
私は岐阜市に15年以上暮らし、現在3人の娘を育てている母親。
これまでに何度も家族で金華山に登ってきました。
本記事では、岐阜公園側にある4つの登山道をご紹介します。
それぞれのコースの距離・難易度・所要時間を、実際に子供と登った体験をもとに詳しく解説。
お子さんの年齢や体力に応じたコース選びの参考にしていただけます。
山頂には岐阜城やリス村、そして絶景のパノラマビューが待っており、親子での登山デビューにぴったりのスポットです。
【岐阜公園から登れる4コース】子供と一緒に挑戦!金華山登山道の難易度と所要時間

子供と岐阜市の金華山に外出して登山を楽しむ時のおすすめハイキングコースをご紹介します。
金華山には10の登山道があり、その内の4コースが岐阜公園側に登山口があります。
岐阜公園側が登山口の登山道4つを今回はご案内します。
岐阜公園の駐車場が利用できアクセスも抜群。
お子さんと一緒の場合の難易度と所要時間をご案内。
お子さんとの登山のため、所要時間は長めにお伝えしています。
登山道の植物や生き物を観察したり休憩を多めにとったりお子さんのペースで進んでください。
【七曲り登山道】初心者&小さなお子さん向けの安心コース

難易度 | ★ |
所要時間 | 約70分 |
距離 | 約1,900m |
登山道登り口 | 岐阜公園南にある金華山ドライブウェイ入口 |
岐阜公園の南にある金華山ドライブウェイ入口が登山道の入り口となります。
岐阜公園を南側から出て住宅を右手に見ながら細い道(公道)を少し進むと左手に看板が出てくるので公道をしばらく歩いて看板を探してください。
金華山登山に初めて挑戦する人や子供と一緒のグループ向きのコースで距離は約1,900m所要時間は約70分です。
なだらかな坂と階段で整備されており、健康のため金華山を登る事を日課にしている人が走って頂上を目指せるコースで、手を使う箇所はなく、小さなお子さんも安心して登れるコースです。
「なだらかだけど長い…?」親子で感じた七曲り登山道のリアルな感想【体験談】
このコースは、私たち親子にとっては下山時の利用がちょうどよいと感じました。
初めて登ったとき、なだらかで歩きやすい分、逆に登りは「終わりが見えない…」という印象に。
階段の幅もやや中途半端で、私たちの歩幅には合わず少しストレスに感じました。
小学生だった娘も「なんか逆に疲れるね」とつぶやく場面があり、私たちには「登りより下り向きのコース」という結論に落ち着きました。
実際に金華山を登って感じたのが「帽子のありがたさ」!
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【めい想の小径】景色を楽しむ定番ハイキングコース

難易度 | ★★ |
所要時間 | 約70分 |
距離 | 約2,300m |
登山道登り口 | 金華山ロープウェー山麓駅より少し北側 |
岐阜公園から金華山の北側を回って頂上をめざすコースで、距離は約2,300mで所要時間は約70分です。
登山道入り口は馬の背登山道と同じ。
頂上付近に急勾配の箇所があるので軍手があると安心です。
金華山の北側のハイキングコースで素晴らしい景色を眺める事ができます。
眼下には長良川、正面に北アルプスと御嶽山を望む眺めの良い登山道です。
途中道幅が狭くなったり、すれ違いに気を使う箇所がありますが、小学生のお子さんなら十分挑戦できるコースです。
小学生と一緒に何度も登った!めい想の小径は親子ハイキングにぴったりの冒険コース【体験談】
この「めい想の小径」は、我が家でも子供たちが小学校低学年の頃によく登ったお気に入りのコースです。
最初は少しハードに感じましたが、「ちょっとした登山」「ちょっと本格的なハイキング」という感覚で、子供たちも冒険気分を楽しんでいました。
コース途中には大きめの石があり、ちょっとした休憩のイス代わりにもなります。
木漏れ日の中でおにぎりを食べたり、水筒のお茶を飲んだり、そんな時間も良い思い出です。
道中は景色も美しく、利用している人も多いため、親子で安心して登れるコースだと思います。
ただ、頂上に近づくにつれて道が細くなり、急な箇所があるので、その点は注意が必要です。
登山に慣れてきた子供たちには、ちょうど良いチャレンジになりました。
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【百曲り登山道】短距離だけど急坂!体力チャレンジ系コース

難易度 | ★★★ |
所要時間 | 約50分 |
距離 | 約1,100m |
登山道登り口 | 名和昆虫博物館の少し南の山麓 |
登り口は名和昆虫博物館の少し南の山麓にあり、七曲り登山道より岐阜公園側で入り口に看板が設置されているのですぐに見つけられます。
その名のとおり曲がりくねったハイキングコースで距離は約1,100mと短いですが、その分急な上り坂が続き、所要時間は約50分です。
途中に休憩できるスペースはほとんどなく一気に登り切りたい方におすすめなコース。
登山に慣れた人向きのコースと言われますが、お子さんと一緒に登ることは十分に可能。
岐阜市市街地や伊吹山方面の景色が綺麗に見えます。
木陰や草むらが多い登山道では、虫よけ対策があると安心です。
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【馬の背登山道】岩場を登るスリル満点コース!アクティブな小学生におすすめ

難易度 | ★★★★ |
所要時間 | 約50分 |
距離 | 約1,100m |
登山道登り口 | 金華山ロープウェー山麓駅より少し北側 |
金華山ロープウェー山麓駅より少し北側に登り口があり、登山道入り口はめい想の小径と同じです。
登り始めはなだらかな山道ですが、めい想の小径との分岐を過ぎると急な勾配が続きます。
両手両足を使って登らなくてはならない所が多くあり、ロープが張られていてそれを頼りに岩を登る箇所もあるので軍手は必須。
距離は約1,100mで、所要時間は約50分の金華山登山でもっとも険しいコースです。
まるで岩登りアドベンチャー!馬の背登山道が娘たちの一番のお気に入りに【体験談】
この「馬の背登山道」は、最初は娘たちには難しすぎると思い、しばらく避けていました。
しかし小学校高学年になったある日、「一度挑戦してみよう」と思い切って連れて行ってみたところ、なんと娘たちの一番のお気に入りのコースになりました。
めい想の小径との分岐を過ぎたあたりから、急な勾配や岩場が続き、手足を使って登る本格的なルートになります。
ロープが設置された箇所もあり、まるでアスレチックのよう。
「普通の登山では物足りない」アクティブな子供にぴったりのスリルあるコースです。
距離は約1,100mと短めなので、所要時間は50分ほど。
ただし、登りごたえはしっかりあります。
コース全体は木陰が多く少し薄暗い雰囲気もあり、娘たちは「まるで冒険の森だね!」と大興奮。
途中の休憩は岩の上に腰かけてとるなど、自然をそのまま楽しむスタイルも新鮮だったようです。
険しさはあるものの、慣れてきた小学生には「挑戦して良かった」と思える達成感のあるコースです。
馬の背登山道を登ったとき、軍手があって本当に助かりました!
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【金華山ってどんな場所?】親子登山前に知っておきたい基本情報

金華山と岐阜城は岐阜市のシンボル的存在です。
岐阜市のシンボル「金華山」は自然豊かな標高329mの山
金華山は岐阜市の中心部に位置する標高329mの山で、長良川や北アルプスを見渡す景観の美しさが魅力です。
9割以上が天然林に覆われ、リスや野鳥などの生き物にも出会える自然豊かな山として、親子のハイキングにぴったりの場所です。
岐阜市民にとってはおなじみの存在ですが、観光客にも人気があり、四季折々の風景を楽しめます。
登山初心者や子連れの方でも、難易度に合わせて登山道を選べるのが大きな魅力です。
山頂の「岐阜城」は絶景&歴史を学べる親子スポット
金華山の山頂には、戦国時代に斎藤道三や織田信長が居城とした「岐阜城」があります。
現在も城跡の発掘が続き、歴史的価値の高いスポットとして注目されています。
展望台からは長良川・市街地・北アルプスを望む360度の大パノラマが広がり、登山後のごほうびにぴったり。
親子で歴史にふれながら景色も楽しめる、おすすめの寄り道スポットです。
また、山頂にはリス村もあり、絶景とともに動物とのふれあいも楽しめます。
リス村についてはこちら【岐阜公園からロープウェーで行こう!金華山リス村でリスとふれあう親子旅】をご覧ください。
疲れたらロープウェイで楽々下山もOK!
岐阜公園側には、山頂まで約4分でアクセスできるロープウェイがあります。
小さなお子さんや体力に不安のある方でも、登りor下りのどちらかだけ登山にすることで、無理なく金華山を楽しめます。
料金は大人往復1,300円、小人往復650円(2025年時点)。
レトロなゴンドラに乗って空中散歩を楽しむ体験は、子供にも大好評。
特に先頭の「山側の席」からの景色は迫力満点です!
小人(4歳以上12歳未満) | 片道400円 | 往復650円 |
大人(12歳以上) | 片道800円 | 往復1,300円 |
登山の拠点にぴったり!岐阜公園の設備とアクセス情報
金華山の登山口がある岐阜公園は、お手洗い・自販機・駐車場など設備が整った便利な拠点。
公園内には遊具や昆虫博物館もあり、2025年春には岐阜城楽市もオープン。
登山の前後に子供が楽しめる場所が充実しています。
アクセスは岐阜市役所・岐阜駅から車で約10分。
駐車場は近くの有料駐車場と、長良川沿いの無料駐車場が利用できます。
住所 | 岐阜市槻谷 |
ウェブサイト | 金華山 |
【よくある質問】金華山登山(岐阜公園側)に行く前に知っておきたいQ&A
初めて金華山へ親子で登る方に向けて、よくいただく質問とその答えをまとめました。
登山前の不安を解消し、安心してお出かけください。
- 子供でも金華山の登山はできますか?
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はい、できます。
金華山には複数の登山道があり、特に「七曲り登山道」は勾配がゆるやかで、手を使わずに登れるため小さなお子さんにもおすすめです。
初めての親子登山にぴったりなコースです。
- ベビーカーで登れますか?
-
登山道は階段や岩場があるため、ベビーカーの使用はできません。
ただし、岐阜公園内はベビーカーでの移動が可能です。
小さなお子さん連れの場合は、ロープウェイの利用を組み合わせるのがおすすめです。
- 金華山の登山にかかる時間はどれくらい?
-
選ぶ登山道によりますが、岐阜公園側の4つのルートではおおよそ50分~70分程度です。
例)
・七曲り登山道:約70分(なだらか)
・馬の背登山道:約50分(急勾配で短め)
※子供と一緒なので、休憩を含めてやや余裕を持った計画をおすすめします。 - 登山道の途中でお手洗いはありますか?
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登山道内にはお手洗いがありません。
出発前に岐阜公園内のお手洗いを利用しておくと安心です。
ロープウェイ乗り場にもお手洗いがありますので、事前の準備が大切です。
- どの登山道が子供に一番人気ですか?
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筆者の家庭では「馬の背登山道」が一番人気でした。
急な岩場を登るスリルがアスレチックのようで、アクティブなお子さんにはとても好評です。
一般的には「めい想の小径」が人気です。
まとめ・親子登山デビューにぴったり!金華山で自然と歴史を楽しもう
私は岐阜市に15年以上暮らし、現在3人の娘を育てる母親です。
これまで家族で何度も金華山を訪れ、季節ごとの登山を楽しんできました。
岐阜公園側から登れる4つの登山道は、それぞれ特徴が異なり、子供の年齢や体力に合わせて無理なく選べるのが魅力です。
なだらかな七曲り登山道、景色が美しいめい想の小径、体力勝負の百曲り登山道、岩場に挑戦できる馬の背登山道、どれも我が家の思い出が詰まったコースです。
山頂には岐阜城やリス村があり、登った先の楽しみもたっぷり。
万が一に備えてロープウェイを利用できるのも安心材料の一つです。
登山だけでなく、公園や博物館も一緒に楽しめる金華山は、親子で自然・歴史・冒険を一度に体験できるおすすめのスポットです。
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※この記事は、岐阜市在住・3人の娘を育てる筆者が実際に金華山を訪れた体験をもとに執筆しています。掲載内容は2025年4月時点の情報です。最新の情報は、公式サイトをご確認のうえ、お出かけください。