エリカエクスプレス(えりかえくすぷれす)は、2022年3月8日生まれの日本の競走馬で、父はジャパンカップを制した名馬エピファネイア、母はガリレオ直仔エンタイズドという名門血統に育ちました。
2024年の新馬戦でデビュー勝ちを飾り、翌年のフェアリーステークス(GⅢ)ではレコード勝ちを収めるなど、堅実な先行力を武器にクラシック戦線で存在感を示してきました。
芝マイルを中心に安定した走りを見せており、世代トップクラスのマイル巧者として今後の活躍が期待されています。
本記事では、血統背景やプロフィール、これまでの戦績を詳しく解説します。

エリカエクスプレスとは?プロフィールと基本情報
エリカエクスプレスは、2022年3月8日生まれの3歳牝馬で、毛色は黒鹿毛。
馬主は三木正浩さん、生産牧場は三嶋牧場、調教師は美浦所属の杉山晴紀調教師に管理されています。
馬名の意味は「冠名+快速」で、スピード感と華やかさを併せ持つ名前にふさわしい存在です。
以下に基本プロフィールを整理します。
馬名 | エリカエクスプレス(Erika Express) |
---|---|
生年月日 | 2022年3月8日 |
性別 | 牝 |
毛色 | 黒鹿毛 |
父 | エピファネイア |
母 | エンタイズド |
母の父 | Galileo |
生産者 | 三嶋牧場(北海道浦河町) |
馬主 | 三木正浩 さん |
調教師 | 杉山晴紀 さん(栗東) |
主な取引 | ―(自家生産馬) |
2024年10月の新馬戦(京都・芝1600m)でデビューし、クリストフ・ルメール騎手を背に1番人気に応えて勝利。
その後も戸崎圭太騎手を主戦に迎え、2025年のフェアリーステークス(GⅢ・中山1600m)で重賞初制覇を達成しました。
通算成績はこれまで5戦2勝で、獲得賞金は5,976万7,000円に到達。
レーティングは芝マイル戦で107を記録しており、現3歳牝馬世代でも上位に位置しています。
総じて「堅実に走る安定感」と「一瞬の切れ味」を武器に、クラシック戦線を彩る存在となっています。

エリカエクスプレスの血統背景と特徴
父エピファネイア、母エンタイズドの血統を持つエリカエクスプレス。
堅実な先行力やマイル適性を裏付ける血統背景と特徴について詳しく見ていきましょう。
系統 | 馬名 |
---|---|
父 | エピファネイア(ジャパンカップ優勝) |
母 | エンタイズド |
母父 | Galileo(英ダービー馬を多数輩出) |
母母 | Dialafara |
エリカエクスプレスは、父にジャパンカップを制した名馬エピファネイア、母に欧州最強馬ガリレオの直仔エンタイズドを持つ良血馬です。
父エピファネイアの血統と特徴
父エピファネイアは、ジャパンカップを制した名馬であり、シンボリクリスエス×シーザリオという超良血の組み合わせから生まれました。
ロベルト系の後継種牡馬として、産駒にはデアリングタクトやエフフォーリアなどGⅠ馬を輩出。
スタミナと持続力に優れる点が大きな特徴で、エリカエクスプレスの堅実な走りにも通じています。
母エンタイズドと牝系の魅力
母エンタイズドは欧州最強馬ガリレオの直仔で、母母Dialafaraは仏オークス馬ディアミリーナの娘という名牝系に属しています。
この牝系からは、愛ダービー馬Capriや日本の名スプリンターTower Of Londonなどが誕生しており、世界的にも評価の高い血統です。
母系からはスタミナと切れ味が受け継がれ、エリカエクスプレスの柔軟な適性を支えています。
血統クロスと適性の裏付け
血統表にはSadler’s Wellsの4×3、Northern Dancerの5×4・5というクロスが見られ、欧州的な底力と持続力が強化されています。
ガリレオ産駒らしいスタミナに、父エピファネイア譲りの瞬発力が加わることで、芝1600mから2400mまで幅広く対応できる点が強みです。
結果として、堅実な先行力とマイル戦での巧者ぶりを裏付ける血統構成となっています。

エリカエクスプレスの戦績とこれまでの歩み
デビュー戦からフェアリーステークス制覇、桜花賞・オークス挑戦まで。
エリカエクスプレスが積み重ねてきた戦績と歩みを振り返ります。
以下はこれまでの主な戦績です。
年月日 | 開催場 | レース名 | 距離 | 着順 | 騎手 |
---|---|---|---|---|---|
2024年10月20日 | 京都 | 2歳新馬 | 芝1600m | 1着 | C.ルメールさん |
2025年1月12日 | 中山 | フェアリーS(GIII) | 芝1600m | 1着 | 戸崎圭太さん |
2025年4月13日 | 阪神 | 桜花賞(GI) | 芝1600m | 5着 | 戸崎圭太さん |
2025年5月25日 | 東京 | 優駿牝馬(オークス・GI) | 芝2400m | 10着 | 戸崎圭太さん |
2025年9月6日 | 中山 | 京成杯AH(GIII) | 芝1600m | 11着 | 戸崎圭太さん |
デビューは2024年10月20日の京都芝1600m新馬戦。
ルメール騎手を背に先行押し切りで快勝し、鮮烈なスタートを切りました。
年明け2025年1月12日には中山フェアリーステークス(GⅢ)に出走。
3番手追走から直線で抜け出し、1分32秒8のレースレコードで2連勝を果たし、重賞初制覇を飾ります。
続く4月13日の桜花賞(GⅠ・阪神芝1600m)では5着と健闘し、東京オークス(GⅠ・芝2400m)では10着と敗れましたが、距離の壁を感じさせつつも世代上位の実力を証明。
秋には9月6日の京成杯オータムハンデ(GⅢ)に挑みましたが、斤量54kgを背負い11着に敗退。
それでもこれまでに5戦2勝、すべてのレースで一線級と戦ってきた経験は大きな財産となっています。
堅実な先行力と勝負根性を武器に、今後も安定して上位を狙える一頭です。
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エリカエクスプレスの強みと走りの特徴
エリカエクスプレスの最大の強みは「先行して持続力を発揮する安定感」にあります。
新馬戦やフェアリーステークスで見せたように、好スタートからスムーズに先行し、直線でしぶとく脚を伸ばす走りは、安定して上位に食い込む強力な武器です。
特にフェアリーステークスでは、直線で他馬を寄せ付けないスピードを披露し、1分32秒8というレコード勝ちを収めました。
また、芝マイル戦では持ち時計が優秀で、上がり3ハロンも安定して33~35秒台をマークできるため、展開に左右されにくい点も特徴です。
さらに、父エピファネイア譲りの爆発力と、母系由来の欧州的なスタミナを兼ね備えており、マイルから中距離まで幅広く適性を示しています。
気性面も安定しており、大崩れが少ない点も魅力です。
勝ち負けに絡む安定感と、時に鋭い末脚で突き抜ける可能性を秘めた走りが、この馬の個性と言えるでしょう。

エリカエクスプレスの血統から見る将来性
エリカエクスプレスは競走馬としての安定した成績に加え、引退後の繁殖牝馬としても非常に高い価値を持っています。
父エピファネイアはデアリングタクトやエフフォーリアといった名馬を輩出した種牡馬であり、母エンタイズドは世界的名血ガリレオ直仔という背景を持つため、その配合の幅は国内外を問わず広大です。
特に日本競馬においては、サンデーサイレンス系の種牡馬が多数を占める中で、ロベルト系のエピファネイア直仔という点は大きな強みです。
近年、繁殖牝馬に求められるのは「サンデー系以外との血のバランス」であり、エリカエクスプレスはこの条件に合致しています。
さらに、母系にSadler’s WellsやNorthern Dancerといった世界的な名血が濃く含まれているため、欧州血統との相性も良好で、スピードとスタミナを両立させた産駒を期待できます。
今後、種牡馬ディープインパクト系やキングカメハメハ系との配合により、瞬発力とパワーを兼備した産駒を送り出せる可能性が高いでしょう。
加えて、牝系からは愛ダービー馬Capriや日本の重賞ウィナーTower Of Londonなどを輩出しており、その実績は繁殖面での信頼性をさらに高めています。
エリカエクスプレスは、競走生活を終えた後も母としてのポテンシャルが極めて高く、将来的には「マイル〜中距離の重賞ウィナーを安定して輩出する繁殖牝馬」としての役割を担う存在になることが期待されます。
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エリカエクスプレスの今後の注目ポイント
クラシック戦線を経験し、マイル巧者としての評価を高めるエリカエクスプレス。
今後の重賞戦線や注目すべきポイントを整理します。
マイル戦線での注目ポイント
フェアリーステークスでのレコード勝ちからも分かるように、芝1600m前後はエリカエクスプレスの最も得意とする舞台です。
安定した先行力に加え、直線での持続的な脚を使える点が強みで、今後もマイル重賞での好走が期待されます。
特にヴィクトリアマイルといった牝馬限定GⅠは、有力なターゲットになるでしょう。
クラシック・牝馬限定戦での可能性
桜花賞やオークスといったクラシック戦線を経験したことで、大舞台の雰囲気にも慣れています。
2000mの秋華賞など、やや長めの距離でも対応可能な資質を見せており、距離延長がプラスに働く舞台では意外性を発揮できる可能性もあります。
クラシック世代を代表する牝馬として、引き続き注目される存在です。
今後のローテーションと成長余地
すでに重賞ウィナーとして賞金的な余裕があり、無理のないローテーションで臨める点も魅力です。
今後は成長に合わせて中距離への再挑戦や、古馬混合戦への挑戦も視野に入るでしょう。
気性面も安定しており、経験を重ねるごとにレース内容が良化すれば、世代トップを超えて古馬戦線でも存在感を示せる可能性があります。

まとめ|堅実な先行力で魅了するエリカエクスプレスの未来
エリカエクスプレスは、父エピファネイアと母エンタイズドという良血に育ち、デビュー戦からフェアリーステークス制覇まで存在感を示してきました。
桜花賞やオークスといった大舞台でも果敢に挑戦し、堅実な先行力と安定感ある走りでファンを魅了しています。
特に芝マイル戦における適性は高く、マイル巧者として今後も重賞戦線で活躍が期待されるでしょう。
さらに血統面からは繁殖牝馬としての価値も極めて高く、競走生活を終えた後も日本競馬に大きな影響を与える可能性があります。
これからのキャリアの中で、さらなる飛躍を遂げるエリカエクスプレスの走りに注目が集まります。
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