無敗のクラシック候補として注目を集める競走馬「アドマイヤクワッズ(あどまいやくわっず)」をご存知でしょうか?
2025年現在、2歳馬ながらデビュー2戦2勝という圧倒的な成績を誇り、将来のGⅠ戦線をにぎわす存在として競馬ファンから熱視線を浴びています。
2023年のセレクトセールで7,260万円という高額で取引され、名門・ノーザンファームで育成された同馬は、栗東の一流調教師友道康夫(ともみちやすお)さんの厩舎に所属。
名門×良血×育成力が揃った背景を持つだけでなく、実際のレース内容も非常に完成度が高く、非凡なポテンシャルを感じさせるパフォーマンスを披露しています。
本記事では、そんなアドマイヤクワッズの魅力を、「馬体」「成績」「血統」という3つの視点から丁寧に読み解きます。
競馬初心者の方からPOGファン、馬体マニアの方まで楽しめる内容となっておりますので、ぜひ最後までお付き合いください。
【現役】アドマイヤクワッズのプロフィール・評価|生産牧場と陣営背景を解説
アドマイヤクワッズは、2023年1月23日生まれの牡馬(牡2歳)で、現在は中央競馬で活躍している現役競走馬です。
この馬は、国内トップクラスの生産牧場であるノーザンファーム(北海道安平町)で生産されました。
ノーザンファームは、数々のGⅠ馬を輩出してきた名門であり、アドマイヤクワッズのような素質馬を育成する環境が整っている牧場です。
調教師は、栗東所属の名伯楽友道康夫(ともみちやすお)さん。
長年にわたりクラシック路線や重賞戦線で活躍馬を手がけてきた実績を持っています。
そして馬主は近藤旬子さんで、近藤家といえば「アドマイヤ」冠名の名馬を数多く所有してきたことで有名です。
生年月日・調教師・生産者まとめ|アドマイヤクワッズの基本データ
以下にアドマイヤクワッズの基本プロフィールを表でまとめました。
※下記の写真は競馬ファンによるX(旧Twitter)での投稿です。
2025/10/18 東京5R 2歳新馬
— Meg∞ (@M89oumasan) October 18, 2025
めちゃくちゃ可愛かった#アドマイヤクワッズ pic.twitter.com/G3S1yvTFsj
| 馬名 | アドマイヤクワッズ(Admire Quads) |
| 生年月日 | 2023年1月23日 |
| 性別・毛色 | 牡馬・鹿毛 |
| 調教師 | 友道康夫(栗東) |
| 馬主 | 近藤旬子 |
| 生産者 | ノーザンファーム(北海道安平町) |
| セリ取引価格 | 7,260万円(2023年 セレクトセール) |
| 通算成績 | 2戦2勝(2-0-0-0) |
| 主な勝ち鞍 | 2025年 デイリー杯2歳ステークス(GⅡ) |
| 獲得賞金(中央) | 4,580万円 |
| POG登録者数 | 約5,749人(2025年12月時点) |
高額取引馬として注目された期待のホースであるアドマイヤクワッズは、デビュー前から多くのファンに注目され、POG(ペーパーオーナーゲーム)においても登録者数が5,700人を超える人気を誇っています。
次章では、そんなアドマイヤクワッズがこれまでに出走した競走成績について詳しく見ていきましょう。
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【現役】アドマイヤクワッズの競走成績・評価|無敗2戦の強さを検証
アドマイヤクワッズは、デビューからわずか2戦で無敗の2勝を挙げている注目の若駒です。
いずれのレースも1600m芝コースで、しっかりと結果を残しており、特に2戦目となるGⅡ・デイリー杯2歳ステークスでは、圧巻のパフォーマンスを披露しました。
初戦は2025年10月18日、東京競馬場で行われた2歳新馬戦。
中団から脚を伸ばす競馬で差し切り勝ちを収め、上がり3ハロンは驚異の33.3秒を記録しています。
そして2戦目は2025年11月15日、京都競馬場で行われたデイリー杯2歳S(GⅡ)。
こちらも差し脚を活かし、1番人気のカヴァレリッツォを抑えて堂々の1着。
1600mのレースで2戦連続の好時計勝ちは、将来性を感じさせるものです。
以下は、アドマイヤクワッズの競走成績を表にまとめたものです。
アドマイヤクワッズの競走成績一覧|デビュー2戦で示した完成度(2025年12月時点)
| 日付 | 開催 | レース名 | 着順 | 人気 | 騎手 | 距離 | 馬場 | タイム | 上がり | 馬体重 | 賞金 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025/11/15 | 京都 | デイリー杯2歳S(GⅡ) | 1着 | 1番人気 | 坂井瑠星 | 芝1600m | 良 | 1:33.1 | 34.0 | 478kg(+6) | 3,830.8万円 |
| 2025/10/18 | 東京 | 2歳新馬戦 | 1着 | 1番人気 | 坂井瑠星 | 芝1600m | 良 | 1:34.1 | 33.3 | 472kg(±0) | 750.0万円 |
2戦ともに1番人気に支持され、着差以上に余裕のある内容で完勝していることからも、実力の高さがうかがえます。
また、馬体重も470kg台を安定して維持しており、デビュー直後から完成度の高い体づくりができている点は大きな強みです。
これらの成績から見ても、アドマイヤクワッズはマイル戦で安定したスピードと切れ味を発揮できるタイプであり、今後の重賞・クラシック戦線での活躍が非常に楽しみな一頭です。
次章では、このアドマイヤクワッズの「走りの特徴」や「馬体」「馬体重」に焦点を当てて、より具体的に分析していきましょう。
【現役】アドマイヤクワッズは強い?走りの特徴・馬体・馬体重を分析
アドマイヤクワッズは、デビュー2戦をいずれも芝1600mで快勝しており、明確なスピードと切れ味を兼ね備えたタイプのマイラーです。
ここでは、「走りの特徴」や「脚質」「馬体重」など、競走馬としての身体的・戦術的特性を詳しく解説します。
また、調教内容や専門家のコメント、ファンによる適性レビューなども参考にしながら、アドマイヤクワッズの強み・弱みを整理していきます。
アドマイヤクワッズの走りの特徴|脚質・距離適性・安定感を評価
ここではアドマイヤクワッズの走りの特徴や脚質、馬体重の傾向について、詳細な評価を一覧でご紹介します。
| 特性項目 | 評価内容 |
|---|---|
| コース適性 | 芝:◎ ダート:不明(未出走) |
| 距離適性 | 1600m中心のマイル適性が非常に高い |
| 脚質 | 差し・追い込み(2戦とも中団後方から末脚発揮) |
| 馬体重 | 472〜478kgと安定感あり |
| 成長タイプ | 早熟傾向だが、今後の成長の余地も期待できる |
| 重馬場適性 | 未経験のため不明だが、軽い芝での瞬発力が光る |
| 気性 | レースでは落ち着きがあり、折り合いもスムーズ |
| 馬体の特徴 | 均整の取れた好馬体で、腰高でバランスが良い |
専門家・関係者の評価としてnetkeibaでは、
「1週前追い切りでは3頭併せで抜群の動き。まだ完成途上ですが、現時点でもかなりの能力を見せてくれています。」— 坂井瑠星騎手
「2戦ともに良馬場のマイル戦で、軽い芝での切れ味が際立ちます。長く良い脚を使えるタイプ。」— — netkeiba掲載コメントより
と高評価を得ています。
アドマイヤクワッズの馬体重は、デビュー戦が472kg、2戦目が478kg(+6)と、成長期にも関わらず馬体の増減が非常に安定している点が高評価ポイントです。
これは育成段階からの管理の良さを反映しており、ノーザンファームの高い育成技術が伺えます。
また、馬体についてのユーザーレビューでは、「前肢が力強く踏み込みに優れている」「トモが発達していて、スピードのある馬体構造」といった意見が多く見られました。
見た目の美しさだけでなく、実戦での結果も伴っており、見栄えと実力を兼ね備えた馬体と言えるでしょう。
今後は重馬場や異なる距離、コース形態でどのようなパフォーマンスを見せるかが注目されますが、現時点では「芝のマイル」で最も高いパフォーマンスを発揮できるタイプと断言できます。
【現役】アドマイヤクワッズの血統評価|クラシック候補といえる理由
アドマイヤクワッズは、父にリアルスティール、母にデイトラインを持つ良血馬です。
父母ともに世界的な名血の系譜に連なる存在であり、アドマイヤクワッズがこれまでの2戦で見せているスピード・瞬発力・完成度の高さは、血統的背景に深く根ざしたものだといえます。
父リアルスティールは、ドバイターフ(G1)を制した国際的な名馬であり、ディープインパクト産駒の中でも特にマイル〜中距離の適性に秀でた1頭です。
一方、母デイトラインはZoffany産駒で、母系には欧州血統が色濃く入り、スタミナやしぶとさを補う要素を持ちます。
さらに、その母であるパシフィックリムはフランスG2の勝ち馬という実績馬です。
こうした血統の組み合わせから、アドマイヤクワッズは「スピード」と「底力」のバランスが良く、クラシック路線でも通用する素養を秘めていると考えられます。
アドマイヤクワッズの血統表|父リアルスティール×欧州母系の魅力
以下に、アドマイヤクワッズの血統をまとめた表を掲載します。
| 世代 | 父系(父方) | 母系(母方) |
|---|---|---|
| 父 | リアルスティール(ディープインパクト×ラヴズオンリーミー) | デイトライン(Zoffany×パシフィックリム) |
| 祖父(父父) | ディープインパクト(サンデーサイレンス系) | Zoffany(Dansili系) |
| 祖母(父母) | ラヴズオンリーミー(Storm Cat系) | パシフィックリム(Singspiel系) |
| 曾祖父(父父父) | サンデーサイレンス(Halo系) | Dansili(Danzig系) |
| 曾祖母(父父母) | ウインドインハーヘア(Alzao系) | Tyranny(Machiavellian系) |
| 曾祖父(父母父) | Storm Cat(Storm Bird系) | Singspiel(Sadler’s Wells系) |
| 曾祖母(父母母) | Monevassia(Mr. Prospector系) | Prairie Runner(アラジ系) |
| 血統内クロス | Halo(4×5)/Mr. Prospector(4×5) | 同左 |
この血統表から読み取れる特筆点は、Halo(ヘイロー)とMr. Prospector(ミスタープロスペクター)のクロスが入っていることです。
これらの血統は日本競馬でも非常に成功している名血で、Haloは瞬発力・俊敏性、Mr. Prospectorはスピードとダート適性を伝えることで知られています。
アドマイヤクワッズは、この2系統のクロスにより、競走馬としての完成度を高めていると分析できます。
また、母系に海外G2勝ち馬の血を持つ点も注目で、これは重賞戦線で求められる「底力」や「持続力」を支えるバックボーンとなるでしょう。
アドマイヤクワッズは、単にスピードのある早熟馬ではなく、血統面でも中長期的な活躍が期待できる構成を持つ馬です。
まとめ|アドマイヤクワッズの評価と将来性|次走・朝日杯FSへの期待
ここまで、競走馬アドマイヤクワッズについて「馬体」「成績」「血統」という観点から詳しくご紹介してきました。
2025年12月現在、2戦2勝の無敗成績を誇る同馬は、芝のマイル戦で極めて高い完成度と安定感を発揮しており、デイリー杯2歳S(GⅡ)では堂々の1着。
さらに、472kg→478kgという安定した馬体重、追い込み気味のレースセンス、そして鋭い末脚は、今後のクラシック戦線を戦う上で大きな武器となるでしょう。
血統的にも、父リアルスティール、母デイトラインという背景から、スピード・瞬発力・底力の三拍子が揃った配合であり、サンデー系・Storm Cat系・Mr. Prospector系と、近年の名血が効果的にクロスされた良血馬です。
まさにアドマイヤクワッズは、「馬体」「成績」「血統」のすべてがハイレベルで融合した、無敗のクラシック候補と呼ぶにふさわしい存在です。
一戦ごとに注目度を増すアドマイヤクワッズから、目が離せません。
本記事の執筆日:2025年12月14日
内容はnetkeiba掲載情報(2025年12月14日時点)に基づいています。
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