2025年11月2日、東京競馬場で開催された第172回 天皇賞(秋)(GⅠ)は、3歳牡馬マスカレードボール(Masquerade Ball)が劇的な差し切り勝ちを決め、GⅠ初制覇を果たしました。
鞍上のC.ルメール騎手(クリストフ・ルメール)は、この勝利でGⅠレース3週連続制覇という快挙を達成。
春のクラシック戦線での惜敗を乗り越えたマスカレードボールが、秋の舞台でついに栄冠を手にしました。
東京芝2000mという舞台で繰り広げられた名勝負の模様を、実況の流れに沿って振り返ります。
序盤|名勝タバルの逃げでレースが始動
レースは静かなスタートから始まり、13番メイショウタバル(武豊騎手)が外からスッと抜け出してハナを奪います。
1コーナーに入る頃には、単独先頭でリードを1馬身。
これを8番ホウオウビスケッツが外から追走し、インには1番コスモキュランダが控える形。
4番手には10番エコロヴァルツ、その後ろに3番ジャスティンパレス、5番タスティエーラが並び、14番クイーンズウォーク、7番マスカレードボール、4番ソールオリエンスが中団待機。
後方には2番アーバンシック、6番ブレイディヴェーグ、最後方は11番シランケドという隊列でした。
中盤|1000m通過はややスロー、主導権を握るメイショウタバル
1000mの通過は62.0秒。
メイショウタバルがレースを引っ張る展開が続き、2番手ホウオウビスケッツ、3番手にエコロヴァルツ、4番手インにはコスモキュランダ、タスティエーラはその直後に待機。
中団のマスカレードボールは折り合いをつけながら、後方に控えるシランケド、ミュージアムマイルなどを視野に入れつつ、じっと脚を溜めます。
馬群全体は大きく崩れることなく、淡々と3~4コーナーへと向かいました。
直線|タスティエーラの抜け出しから、激戦の追い比べへ
4コーナーをカーブし、勝負の直線へ。先頭はまだメイショウタバル。
しかし、その外からホウオウビスケッツ、さらにタスティエーラが進出してきます。
タスティエーラが一気に抜け出して先頭に立ち、レースが大きく動きます。
その後ろからはマスカレードボールが外を回って強襲。
内から盛り返すメイショウタバル、さらにミュージアムマイル、ジャスティンパレスも脚を伸ばしてきました。
ゴール前|3歳馬マスカレードボール、秋天の覇者に!
ラスト200m、タスティエーラを捉えたマスカレードボールが力強く先頭へ!
ルメール騎手の手綱に応え、最後は外から追い込む9番ミュージアムマイルをクビ差抑えてゴールイン!
1着:マスカレードボール(C.ルメール)
2着:ミュージアムマイル(C.デムーロ)
3着:ジャスティンパレス(団野大成)
3歳馬による鮮やかな差し切りで、ダービーでの悔しさを晴らすリベンジとなりました。
天皇賞(秋)2025|全着順&レース結果まとめ
2025年の天皇賞(秋)は、東京芝2000mで行われ、全14頭が出走。
1番人気のマスカレードボールが見事な差し切りを決め、GⅠ初勝利を飾りました。
以下に、上位5頭のレース結果を表でまとめます。
| 着順 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | タイム | 着差 | 人気 | 上がり3F |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1着 | 7 | マスカレードボール | 牡3 | C.ルメール | 1:58.6 | – | 1番人気 | 32.3 |
| 2着 | 9 | ミュージアムマイル | 牡3 | C.デムーロ | 1:58.7 | 3/4馬身 | 3番人気 | 32.3 |
| 3着 | 3 | ジャスティンパレス | 牡6 | 団野大成 | 1:58.8 | クビ | 8番人気 | 32.6 |
| 4着 | 11 | シランケド | 牝5 | 横山武史 | 1:58.8 | クビ | 6番人気 | 31.7 |
| 5着 | 2 | アーバンシック | 牡4 | プーヒル | 1:58.8 | クビ | 11番人気 | 32.2 |
※タイムは良馬場、1000m通過62.0秒、最速上がりはシランケドの31.7秒。
| 順位 | 画像 | 商品名 | リンク |
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ルメール騎手レース後コメント|マスカレードボールの勝因とは?
レース後、マスカレードボールを勝利に導いたC.ルメール騎手は、JRA公式メディアのインタビューで次のようにコメントしています。
「彼は本当にいい馬です。春は結果が出せなかったけど、今日はスタートからリラックスして、直線で素晴らしい反応を見せてくれました。トップクラスの能力を信じて乗っていましたし、それが形になってうれしいです。」
ルメール騎手にとっては、これが3週連続のGⅠ制覇となる快挙。
また、マスカレードボールにとっては、ダービーでの悔しい敗戦からの逆転劇でもあり、まさに人馬ともに「秋の大仕事」をやってのけた結果となりました。
このコメントからは、折り合い面での成長と、直線での決め手に対する信頼が感じられます。
今後の中長距離路線でも大いに期待できる1頭と言えるでしょう。
まとめ|秋の中距離王決定戦を制したマスカレードボールの輝き
2025年の天皇賞(秋)は、3歳馬マスカレードボールの圧巻の差し切り勝ちで幕を閉じました。
タスティエーラ、ホウオウビスケッツら古馬の有力どころを相手に、東京芝2000mの直線で見せた末脚はまさに一級品。
C.ルメール騎手の冷静なレース運びも光り、GⅠ初制覇の舞台としてふさわしい堂々たる内容となりました。
過去にはイクイノックスやアーモンドアイ、ドウデュースなど名馬たちが勝ち星を刻んできたこの秋の大一番で、新たなスターが誕生した瞬間でした。
今後のジャパンカップや有馬記念でのさらなる飛躍にも期待が高まります。
天皇賞(秋)に出走した同時代に注目を集めている実力派の現役競走馬たちについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
▶競走馬マスカレードボールとは?有名牧場生まれの現役注目馬を徹底紹介!
▶競走馬メイショウタバルとは?有名牧場×逃げ脚で輝く現役GⅠ馬を紹介!
▶競走馬タスティエーラとは?有名牧場×GⅠ&海外制覇で注目の現役馬を紹介!
