ジョバンニとは?血統・プロフィール・戦績まとめ|持続力と成長力を武器に躍動する良血馬

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クラシック戦線で注目される競走馬ジョバンニの紹介アイキャッチ画像(タイトル入り)

ジョバンニ(Giovanni、じょばんに)は、2022年1月28日生まれの牡馬で、父にジャパンカップを制した名馬エピファネイア、母に欧州で実績を残したベアフットレディを持つ良血馬です。

栗東・杉山晴紀厩舎に所属し、松山弘平騎手を主戦にここまで堅実な成績を積み重ねてきました。

デビュー2歳戦から好走を続け、3歳春にはクラシック戦線に名を連ね、さらに夏以降は重賞でも安定感を示しています。

とりわけ長距離戦での持続力ある走りは多くのファンを魅了しており、「スタミナと瞬発力を兼ね備えた新星」として注目を集めています。

本記事では、ジョバンニのプロフィールや血統的な背景、戦績を時系列で振り返りつつ、その走りの特徴や将来的な種牡馬としての可能性までを徹底解説します。

血統面では父系のRoberto系や母系に流れる欧州血脈の影響、さらにクロス配合による強調点なども取り上げ、現役時代の強さの源泉に迫ります。

あわせて、今後の注目ポイントや期待される活躍の舞台についても紹介しますので、ファンの皆さんがより深くジョバンニの魅力を理解できる内容となっています。

目次

ジョバンニとは?プロフィールと基本情報

ジョバンニは2022年1月28日に北海道・新ひだか町のタイヘイ牧場で生まれた牡馬です。

父はジャパンカップを圧倒的な走りで制したエピファネイア、母は欧州で活躍したベアフットレディという良血の背景を持っています。

2023年の北海道セレクションセールで4,290万円の価格で落札され、その素質の高さから早くも注目を浴びました。

馬名ジョバンニ(Giovanni)
生年月日2022年1月28日
性別・毛色牡・鹿毛
エピファネイア
ベアフットレディ(Barefoot Lady)
母父Footstepsinthesand
生産者タイヘイ牧場
馬主KRジャパン
所属厩舎栗東・杉山晴紀厩舎
主戦騎手松山弘平騎手
取引価格4,290万円(2023年北海道セレクションセール)
獲得賞金1億1,939万円(2025年10月時点)
通算成績8戦[2-3-1-2]
代表的な近親馬セキトバイースト、マニアロウアレス、ミスジスジン など

所属は栗東の杉山晴紀厩舎で、これまでの主戦は松山弘平騎手が務めています。

デビュー以降、重賞戦線に乗り込みながらも安定した走りを続け、クラシック世代の一角としてファンの期待を背負ってきました。

戦績は8戦2勝ながら、連対率の高さや上位に食い込む安定感は光るものがあり、すでに獲得賞金は1億円を突破しています。

また、近親にはセキトバイーストやマニアロウアレスなど中央・地方で活躍する競走馬が多く、血統的にも安定した成果を残している一族の一頭といえます。

血統と戦績、そして現時点での成長度を総合すると、今後の大舞台でさらなる飛躍を遂げる可能性を大いに秘めています。

ジョバンニの血統背景と特徴

ジョバンニは父エピファネイア、母ベアフットレディという組み合わせから生まれた、日欧の実績血統を併せ持つ良血馬です。

父系からは日本競馬のトップレベルで通用するスピードと持続力を、母系からは欧州由来のパワーとタフさを受け継ぎ、さらにクロス配合によって瞬発力や底力が強化されています。

以下ではその背景を詳しく見ていきましょう。

父系:エピファネイア直系の持続力

ジョバンニの父は、2014年ジャパンカップを5馬身差で圧勝したエピファネイアです。

エピファネイアは父シンボリクリスエス、母シーザリオという日本競馬史に残る良血であり、現役時代は皐月賞2着、菊花賞制覇などクラシックでも存在感を示しました。

種牡馬入り後はデアリングタクト(無敗の牝馬三冠)やエフフォーリア(天皇賞秋、有馬記念など)といった名馬を輩出し、瞬発力と底力を兼ね備えた産駒を数多く送り出しています。

ジョバンニも例外ではなく、長く良い脚を使う持続力と、厳しい流れを最後まで押し切れるスタミナをしっかりと受け継いでいます。

特に中距離から長距離での安定感は父系の特徴を色濃く反映しており、クラシックディスタンス以上での適性が高いと考えられます。

母系:ベアフットレディが伝える欧州的な強靭さ

母ベアフットレディはイギリス生まれの競走馬で、父Footstepsinthesandは愛2000ギニー勝ち馬。

現役時代は芝マイル路線で活躍し、欧州競馬らしいパワフルな走りを持ち味としました。

その血統背景は、タフな芝や厳しい展開でも崩れない耐久性をジョバンニに伝えていると考えられます。

また母系には、スピードに寄りすぎず持続力を補強する血が流れており、日本の高速馬場においても末脚の持続性を発揮できる資質につながっています。

ジョバンニが条件を問わず安定して上位争いできる背景には、この欧州由来の粘り強さが大きく影響しているといえるでしょう。

クロス配合:底力を支える血の組み合わせ

ジョバンニの血統表を見ると、エピファネイアを通じてHail to Reason系、母系を通じてDanehill系の血が入っており、日欧の名血がバランスよく組み合わされています。

特に注目されるのは、母方に流れるNorthern Dancerのクロスで、これは多くの名馬に見られる「万能型の血統構成」を形成します。

このクロスによってスピードの持続力と柔軟性が強調され、成長過程においてもさらなる進化が期待されます。

瞬発力に加えて最後まで脚色を衰えさせない走りは、このクロス配合がもたらした大きな恩恵といえるでしょう。

ジョバンニの戦績とこれまでの歩み

ジョバンニは2歳7月にデビューし、着実にキャリアを積み重ねてきました。

新馬勝ちから始まり、OP・重賞を経てクラシック戦線を走り抜け、現在は菊花賞を目前に控える位置にいます。

以下に、2025年9月時点での詳細な戦績をまとめました。

日付開催場レース名距離着順騎手
2024/07/07小倉2歳新馬芝1800m1着松山弘平
2024/09/21中京野路菊S(OP)芝2000m2着松山弘平
2024/11/23京都ラジオNIKKEI杯京都2歳S(GⅢ)芝2000m2着松山弘平
2024/12/28中山ホープフルS(GⅠ)芝2000m2着松山弘平
2025/03/22阪神若葉S(L)芝2000m1着松山弘平
2025/04/20中山皐月賞(GⅠ)芝2000m4着松山弘平
2025/06/01東京東京優駿〈日本ダービー〉(GⅠ)芝2400m8着松山弘平
2025/09/21阪神神戸新聞杯(GⅡ)芝2400m3着松山弘平

ジョバンニは2024年7月に小倉競馬場でデビューを果たし、2歳新馬戦を快勝して競走生活をスタートしました。

その後、野路菊ステークス(OP)で2着に入り、素質の高さを印象づけます。

続く重賞初挑戦となったラジオNIKKEI杯京都2歳S(GⅢ)では、再び2着に入り、早くもクラシックを意識する存在となりました。

年末のホープフルS(GⅠ)でも接戦の末2着に好走し、クラシック有力馬の一角に。

3歳初戦となった若葉ステークス(L)では初のオープン勝ちを挙げ、堂々とクラシック本番へ。

皐月賞では4着と健闘し、東京優駿(ダービー)では掲示板を外したものの8着とまずまずの結果に終わりました。

秋初戦の神戸新聞杯(GⅡ)では再び3着に食い込み、菊花賞に向けて順調な仕上がりを印象づけています。

レースごとに安定したパフォーマンスを見せており、世代上位の実力馬として着実に階段を上っています。

ジョバンニの走りのスタイル分析

ジョバンニのレースぶりを振り返ると、最大の特徴は「持続力を活かした差し・先行脚質」にあります。

新馬戦では中団から長く脚を使い、最後に力強く抜け出して勝利。

以降のレースでも、瞬時に加速するタイプというよりは、じわじわとスピードを上げて長く脚を伸ばすスタイルを得意としています。

そのため直線の長い東京競馬場や、淀みない流れの阪神・京都外回りコースとの相性が良いと考えられます。

また、距離適性についても注目すべき点があります。

1800mや2000m戦ではやや切れ味に欠ける場面が見られる一方、2200m以上のレースでは持続力を最大限に発揮し、安定した上位争いを演じています。

神戸新聞杯で見せたラストの粘り腰は、3000mの菊花賞を意識するファンに「スタミナ勝負で真価を発揮するのでは」という期待を抱かせました。

さらに、ペース適性も特徴的です。

極端なスローペースでは瞬発力勝負にやや不向きですが、ミドル〜ハイペースの流れでは自らリズムを崩さず脚を伸ばし続けられる強みがあります。

これは父エピファネイア産駒に共通する「持続的な末脚」と、母系由来の欧州的なタフさが融合した結果といえるでしょう。

総じてジョバンニは、瞬発力勝負よりも消耗戦や持久力が問われる展開に適したタイプです。

クラシック三冠路線の中でも特に菊花賞や古馬中長距離戦線での活躍が期待され、将来的には天皇賞・春や有馬記念といった舞台で力を発揮する可能性が高いといえます。

ジョバンニの血統から見る将来性

ジョバンニの血統を俯瞰すると、現役引退後の種牡馬としても非常に魅力的な要素を備えています。

父エピファネイアは、デアリングタクト(無敗の牝馬三冠)、エフフォーリア(天皇賞秋、有馬記念制覇)といった名馬を輩出し、既に日本競馬を代表する種牡馬の一角に位置しています。

産駒の特徴は「持続力ある末脚」と「距離適性の広さ」であり、その血統力は国内外から高い評価を受けています。

ジョバンニも父の資質を色濃く受け継いでおり、種牡馬入りすればその強みを後世へ伝える可能性が十分にあるでしょう。

母ベアフットレディは欧州で実績を残した馬であり、母系からは欧州的なスタミナとパワーを引き継いでいます。

この組み合わせは日本の芝においても適応力を発揮でき、スピードに寄りすぎないバランスを持った血統構成となっています。

近年、日本競馬界では「瞬発力だけでなくスタミナや底力を伝えられる種牡馬」が求められており、ジョバンニの母系が持つ要素はまさにその需要に合致しているといえます。

さらに注目すべきはクロス配合です。

Northern Dancerの血を持つ母系と、Roberto系の父系が融合することで、産駒に安定感と万能性を与えることが期待されます。

これはサンデーサイレンス系との相性が良く、日本競馬における主要牝系との配合でも十分に効果を発揮する可能性があります。

総じてジョバンニは、現役引退後に種牡馬入りすれば「長距離適性を持つ産駒」や「消耗戦に強いタイプ」を数多く送り出せる資質を秘めています。

エピファネイアの後継候補として血統的な価値は高く、日本のクラシック戦線をさらに豊かにする存在となるでしょう。

ジョバンニの今後の注目ポイント

ジョバンニはクラシック三冠最終戦・菊花賞(GⅠ)への出走を目前に控えており、その走りに大きな注目が集まっています。

すでに神戸新聞杯(GⅡ)で2着に入り、長距離戦でも安定感を見せたことから、3000mという過酷な舞台での走破力に期待が高まっています。

父エピファネイアの産駒は長距離適性に優れるケースが多く、ジョバンニもその系譜を受け継ぐ存在としてクラシック最終戦でどのような走りを披露するのか、ファンの関心は尽きません。

また、今後は古馬戦線での活躍も大きなテーマとなります。

天皇賞・春(3200m)や有馬記念(2500m)といったスタミナを問われる舞台で真価を発揮する可能性があり、中長距離路線での主役候補として期待されます。

加えて、スピード適性と持続力を兼ね備えているため、宝塚記念(2200m)といった力の要る舞台でも好走が見込めるでしょう。

さらに、血統背景の良さから将来的な種牡馬入りの可能性も十分にあり、現役生活の充実度がその後の評価にも直結します。

クラシック戦線を経て古馬としてどこまで成長するのか、そしてその走りが後世にどう受け継がれていくのか。

ジョバンニの今後は、競馬ファンにとって「長期的な楽しみ」となる存在です。

まとめ|安定感と成長力を兼ね備えたクラシック世代の注目馬

ジョバンニは、持続力とスタミナに優れた競走馬であり、父エピファネイアの良さを色濃く受け継いでいる一頭です。

デビューから重賞まで安定した成績を残し、クラシック三冠にも名を連ねる世代上位の実力馬として、常に注目を集めてきました。

血統構成にも将来性があり、母系には欧州実績馬の流れを引き、クロス配合もバランスよく形成されている点は大きな強みです。

また、現役生活を通して蓄積されてきた実績と経験は、将来的な種牡馬としての価値を一層高めています。

今後の菊花賞や古馬中長距離戦線での活躍が、さらなる飛躍のきっかけになる可能性もあり、競馬ファンにとっては目が離せない存在です。

血統、実績、走りのスタイル、将来性、すべてを兼ね備えたジョバンニ。

その一戦一戦が、競馬界に新たな歴史を刻むきっかけになるかもしれません。

ジョバンニが出走予定の菊花賞2025は、三冠最終戦として大注目の舞台です。

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