エネルジコとは?血統・プロフィール・戦績まとめ|ドゥラメンテの血を継ぐ豪脚青葉賞馬

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青葉賞を豪快に差し切ったエネルジコ|ドゥラメンテ産駒の注目馬

エネルジコ(Enerǵico、えねるじこ)は、2022年4月23日生まれの日本のサラブレッド競走馬です。

父はドゥラメンテ、母はエノラ(父ノヴェッレ)という名門血統に生まれ、2024年10月の新馬戦で鮮烈なデビュー勝ちを収めると、無傷の3連勝でGⅡ青葉賞を制しました

青葉賞では豪快な末脚を繰り出し、観客の度肝を抜く走りで重賞初制覇を達成。

日本ダービーの優先出走権を手にしましたが、体調面の理由で回避したことも話題になりました。

2025年夏の新潟記念でも堂々の2着に入り、その実力を証明しています。

クラシック世代を代表する1頭として注目を集めるエネルジコの血統背景や戦績、そして今後の可能性について詳しく見ていきます。

目次

エネルジコとは?プロフィールと基本情報

エネルジコは、2022年4月23日に北海道安平町のノーザンファームで誕生しました。

黒鹿毛の牡馬で、馬主はシルクレーシング、管理調教師は美浦の高柳瑞樹調教師に預けられています。

生産牧場のノーザンファームは数々の名馬を輩出してきた名門牧場であり、その環境下で育った点も大きな強みです。

以下に基本プロフィールを整理します。

馬名エネルジコ(Energico)
生年月日2022年4月23日
性別
毛色黒鹿毛
ドゥラメンテ
エノラ(Enora)
母の父Noverre
生産者ノーザンファーム(北海道安平町)
馬主(有)シルクレーシング
調教師高柳瑞樹さん(美浦)
通算成績4戦3勝[3-1-0-0](2025年8月末時点)
獲得賞金90,660,000円(2025年8月31日現在)
主な勝ち鞍青葉賞(GⅡ・2025年)

父のドゥラメンテは、皐月賞と日本ダービーを制した二冠馬で、種牡馬としても産駒にタイトルホルダー、スターズオンアースなど数々の活躍馬を送り出しています。

母エノラはドイツ産馬で、重賞勝ち馬を多数輩出している牝系に連なる血統的に価値の高い繁殖牝馬です。

馬名の「エネルジコ」はイタリア語で「力強く」という意味を持ち、父の「ドゥラメンテ(持続力を持って)」、母「エノラ」の名から連想して名付けられました。

2025年10月現在の通算成績は4戦3勝2着1回、獲得賞金は9,066万円に達しています。

まだキャリアは浅いながらも既に重賞制覇を果たしており、その実績と血統背景から、今後さらに大舞台での活躍が期待される存在です。

エネルジコの血統背景と特徴

エネルジコは、父に二冠馬ドゥラメンテ、母にドイツ産馬エノラを持ち、日本と欧州の名血を融合させた良血馬です。

その血統は瞬発力とスタミナをバランス良く兼ね備え、競走能力だけでなく将来的な繁殖価値の高さでも注目されています。

父ドゥラメンテの影響

父ドゥラメンテは皐月賞・日本ダービーを制した二冠馬で、キングカメハメハ×アドマイヤグルーヴという超良血の出自。

産駒にはタイトルホルダーやスターズオンアースなどGⅠ馬が多く、エネルジコも父譲りの末脚と気性の落ち着きを受け継いでいます。

母エノラの血統的価値

母エノラはドイツ産の栗毛馬で、父はNoverre。母エンリカの牝系からは海外で活躍した重賞馬も輩出されており、スタミナやタフさといった欧州血統の強みを伝えています。

日本のスピード血統と欧州の底力が融合している点が大きな特徴です。

クロスによる特徴

血統表を見ると、Haloの4×5、Northern Dancerの4×5というクロスが存在しています。

これにより瞬発力と持続力を高める効果が期待され、芝中距離において末脚を最大限に発揮できる配合になっています。

エネルジコの戦績とこれまでの歩み

エネルジコのデビューは2024年10月20日、東京競馬場芝1800mの新馬戦でした。

スタートから中団後方につけ、直線では豪快に差し切って初勝利を飾ります。

この時点で将来性を高く評価する声が多く寄せられました。

日付開催場レース名距離着順騎手
2024年10月東京2歳新馬芝1800m1着津村明秀
2025年2月東京セントポーリア賞(1勝クラス)芝1800m1着池添謙一
2025年4月東京青葉賞(GⅡ)芝2400m1着C.ルメール
2025年8月新潟新潟記念(GⅢ)芝2000m2着C.ルメール

3歳初戦は2025年2月2日のセントポーリア賞(東京芝1800m)

スタートで大きく出遅れたものの、直線では外から鋭い末脚を伸ばし快勝

父ドゥラメンテも制したレースを子も勝ち、父子制覇という話題を呼びました。

さらに4月26日には重賞初挑戦となる青葉賞(GⅡ・東京芝2400m)に出走。

最後の直線で豪快に差し切り、デビューから無傷の3連勝で重賞制覇を達成

この勝利により日本ダービーの優先出走権を獲得しましたが、体調不良により出走を断念しました。

夏には8月31日の新潟記念(GⅢ)に出走。

古馬との初対戦ながら2着に健闘し、世代トップクラスの能力を証明しました。

ここまでの成績は4戦3勝2着1回と極めて安定しており、今後のさらなる飛躍が期待されています。

エネルジコの走りのスタイル分析

エネルジコの走りのスタイルは、明確に「差し・追い込み型」と位置付けられます。

デビュー戦から一貫して後方寄りの位置取りを選び、直線で爆発的な末脚を繰り出すのが最大の武器です。

2025年の青葉賞では、後方10番手以下から上がり3ハロン34.0秒の末脚を発揮し、前を行く馬たちを豪快に差し切りました。

セントポーリア賞でもスタート直後に大きく出遅れたにもかかわらず、慌てず直線一気で差し切る勝負根性を見せています。

この走り方の特徴は「瞬発力と持続力の両立」です。

青葉賞や新潟記念で見せたように、直線入り口からトップスピードに乗るまでの加速が鋭く、さらにゴール板までスピードを落とさずに走り切れる持続力を備えています。

特に新潟記念では32.9秒という驚異的な上がりを計測し、古馬相手にも通用することを証明しました。

また、レースセンスの高さも光ります

馬群の中でも落ち着きを保ち、騎手の指示に素直に従えるため、進路取りで不利を受けにくいのも大きな長所です。

スタートはやや課題が残るものの、直線の長い東京や新潟コースではその弱点を補って余りある鋭さを発揮します。

総じて、エネルジコは「末脚勝負に徹するスタイル」が確立されており、スピード勝負になりやすい現代の日本競馬において極めて適性の高いタイプです。

展開に左右される面はあるものの、直線の長い舞台では他馬を圧倒するパフォーマンスを発揮できるでしょう。

エネルジコの血統から見る将来性

種牡馬としてのエネルジコの将来性は極めて高いと評価されています。

父ドゥラメンテは既に優秀な産駒を数多く輩出しており、その後継種牡馬は常に注目の的です。

エネルジコはドゥラメンテ産駒の中でもスタミナと切れを兼備しており、後継としてのポテンシャルが高いと考えられます。

母系に目を向けると、エノラの血統背景にはドイツ競馬で活躍した名牝系が連なり、スタミナ豊富でタフな底力を伝える血統が含まれています。

この欧州的な粘り強さと日本的なスピードの融合は、繁殖においても魅力的な配合を生む可能性があります。

また、血統内にサンデーサイレンス系のクロスが薄く、日本の繁殖牝馬と配合の自由度が高い点も大きな強みです。

近年の種牡馬需要は「瞬発力と持続力を兼ね備えた万能型」が求められており、エネルジコはその条件に合致しています。

現役引退後は種牡馬として、多くの後継を残す存在になるでしょう。

エネルジコの今後の注目ポイント

2025年秋以降のエネルジコの注目ポイントは、古馬との戦いでどのような成績を残すかという点にあります。

新潟記念では2着と健闘しましたが、さらなる重賞制覇、そしてGⅠ舞台での挑戦が期待されます。

特に菊花賞やジャパンカップ、有馬記念といった中長距離の大舞台で、どのような走りを見せるかが焦点です。

また、体質の強化や馬体の成長が進めば、長距離戦での適性も高まると考えられます。

血統的には3000m級にも十分対応可能であり、菊花賞路線でも注目を集める存在です。

さらに、ファンからの支持も高く、シルクレーシングのクラブ馬として多くの会員に夢を与えている点も魅力のひとつ。

今後の成長曲線によっては、世代を代表するスターホースとしての地位を確立する可能性があります。

まとめ|ドゥラメンテの血を継ぐエネルジコの歩みと展望

エネルジコは、父ドゥラメンテ譲りの瞬発力と、母系から受け継いだスタミナを武器に、クラシック世代で頭角を現した注目の競走馬です。

デビューから無傷の3連勝で青葉賞を制し、すでに重賞ウイナーの仲間入りを果たしました。

日本ダービー回避は惜しまれましたが、新潟記念2着という結果は、古馬相手でも通用する力を証明しました。

血統的にも父系・母系ともに国際的な名血に裏打ちされ、将来の種牡馬候補としても高い価値を持ちます。

芝中長距離における安定感と爆発的な末脚は、多くのファンを魅了してやみません。

今後はGⅠの大舞台でどのような結果を残すかが最大の注目点であり、キャリアを重ねるごとに進化を遂げる姿が期待されています。

エネルジコの歩みはまだ始まったばかりですが、その存在感と可能性は既に競馬ファンの心をつかんでいます。

今後も長期的に注目され続ける一頭となるでしょう。

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