※この記事は2025年11月2日時点の情報をもとに作成しています。
エリキング(えりきんぐ)は、有名な名門ノーザンファーム生まれ、藤田晋さんがオーナーを務める現役の競走馬で、2025年クラシック戦線を賑わせた注目の牡馬です。
2024年6月の2歳新馬戦で鮮烈なデビュー勝ちを飾ったのち、野路菊ステークス(オープン)とラジオNIKKEI杯京都2歳ステークス(GⅢ)を連勝。
3歳クラシックでは皐月賞11着、日本ダービー5着と惜しい結果に終わりましたが、秋には神戸新聞杯(GⅡ)を差し切り勝ち。
さらに菊花賞(GⅠ)ではエネルジコに次ぐ2着と、世代トップクラスの実力を示しました。
父はディープインパクト産駒で日本ダービー馬のキズナ、母は豪州オークス馬ヤングスターという血統背景も魅力で、芝中長距離において高い安定感と末脚の切れ味を武器にしています。
本記事では、そんなエリキングのプロフィール、戦績、走りの特徴、血統背景などを徹底解説し、現役GⅠ級競走馬としての魅力を掘り下げていきます。
【現役】エリキングの牧場(生産者)とプロフィールを紹介
エリキングは、日本競馬界を代表する生産牧場「ノーザンファーム」の生産馬です。
ノーザンファームは数々のGⅠ馬を輩出し続けており、世界的な血統管理と育成技術に定評があります。
調教師は、栗東所属の中内田充正(なかうちだ・みつまさ)調教師。
デビューから引き続き、騎乗は名手・川田将雅(かわだ・ゆうが)騎手が務めており、厩舎・騎手・馬主・生産者のすべてが一流の布陣で構成された1頭です。
馬主はサイバーエージェント代表の藤田晋(ふじた・すすむ)さんであり、セレクトセールにて2億3,100万円という高額で落札されたことでも話題となりました。
これらのバックボーンに支えられ、エリキングはデビューから順調にキャリアを重ね、クラシック戦線でも着実に存在感を示しています。
以下に、エリキングの基本プロフィールを表にまとめます。
エリキングの基本プロフィール
| 馬名 | エリキング(Eri King) |
| 性別 | 牡馬 |
| 生年月日 | 2022年2月12日 |
| 毛色 | 鹿毛 |
| 生産者 | ノーザンファーム(北海道・安平町) |
| 馬主 | 藤田晋さん |
| 調教師 | 中内田充正(栗東) |
| 所属 | 栗東トレセン |
| セリ取引価格 | 2億3,100万円(2023年セレクトセール) |
| 通算成績 | 7戦4勝[4-1-0-2] |
| 主な勝鞍 | 2025年神戸新聞杯(GⅡ)、2024年京都2歳S(GⅢ) |
| 総獲得賞金 | 2億2,922万円(中央) |
【現役】エリキングの競走成績紹介
エリキングは、2024年6月の2歳新馬戦でデビューし、その後も安定した戦績を積み重ねてきた競走馬です。
新馬戦を勝利で飾った後、オープン特別の野路菊ステークスとGⅢのラジオNIKKEI杯京都2歳ステークスを連勝し、2歳時点での完成度の高さを示しました。
3歳春のクラシックでは皐月賞11着、日本ダービー5着と惜しい結果に終わりましたが、秋には神戸新聞杯(GⅡ)を差し切り勝ち。
さらに菊花賞(GⅠ)ではエネルジコに次ぐ2着と、クラシック戦線の実力馬としてその名を全国に知らしめました。
全7戦中4勝を挙げ、重賞2勝、GⅠでも掲示板内に複数回入着していることからも、安定感と地力の高さが際立ちます。
以下に、詳細な競走成績をまとめた表をご覧ください。
エリキングの全戦績一覧(2025年11月時点)
| 日付 | 開催 | レース名 | 距離 | 馬場 | 人気 | 着順 | 騎手 | タイム | 馬体重 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025/10/26 | 京都 | 菊花賞(GⅠ) | 芝3000m | 稍重 | 2番人気 | 2着 | 川田将雅 | 3:04.3 | 508kg(-2) |
| 2025/09/21 | 阪神 | 神戸新聞杯(GⅡ) | 芝2400m | 良 | 2番人気 | 1着 | 川田将雅 | 2:26.4 | 510kg(+10) |
| 2025/06/01 | 東京 | 日本ダービー(GⅠ) | 芝2400m | 良 | 8番人気 | 5着 | 川田将雅 | 2:24.3 | 500kg(±0) |
| 2025/04/20 | 中山 | 皐月賞(GⅠ) | 芝2000m | 良 | 5番人気 | 11着 | 川田将雅 | 1:58.0 | 500kg(+2) |
| 2024/11/23 | 京都 | 京都2歳S(GⅢ) | 芝2000m | 良 | 1番人気 | 1着 | 川田将雅 | 2:00.9 | 498kg(±0) |
| 2024/09/21 | 中京 | 野路菊S(OP) | 芝2000m | 良 | 1番人気 | 1着 | 川田将雅 | 2:02.8 | 498kg(+14) |
| 2024/06/23 | 京都 | 2歳新馬 | 芝1800m | 重 | 1番人気 | 1着 | 川田将雅 | 1:52.1 | 484kg(初出走) |
【現役】エリキングの走りの特徴を紹介
エリキングの最大の持ち味は、後方から長く良い脚を使える差し脚質です。
中団や後方から脚をため、直線で鋭く伸びるタイプで、特に2400m以上のレースで安定したパフォーマンスを見せています。
また、2024年の2歳新馬戦は重馬場での開催でしたが、そのレースでも鋭い末脚で快勝しており、多少の道悪も苦にしないタイプといえます。
実際に、稍重馬場だった2025年の菊花賞でも見事な2着を確保しました。
以下に、走りの特徴を表にまとめます。
エリキングの走りの特徴・適性まとめ
| 項目 | 評価・特徴 |
|---|---|
| 脚質 | 差し〜追い込み(中団後方からの鋭い末脚) |
| 距離適性 | 中距離〜長距離(2000m〜3000m)で高評価 |
| コース適性 | 芝コース専用(ダート適性は不明) |
| 馬場適性 | 良馬場:○/稍重〜重:○(道悪もこなす) |
| 成長タイプ | 晩成型・レースごとに完成度アップ |
| スタート | ややゆっくり入るが、リズム良く追走可能 |
| レース運び | 折り合いよく道中で脚を温存し、直線で切れる |
| 上がり性能 | 33秒台の末脚が使える高性能(例:神戸新聞杯) |
エリキングは早熟タイプではなく、レースを重ねるごとにパフォーマンスを高めている成長力のある晩成型と評価されることも多く、今後の古馬戦線でも活躍が期待されています。
netkeibaのユーザーレーティングでもポテンシャルや血統への評価が高く、今後の成長に注目が集まっています。
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【現役】エリキングの血統を紹介
エリキングは、父に日本ダービー馬のキズナを持ち、母系にはオーストラリアでGⅠ勝ちを重ねた名牝が揃う、日豪の名血が融合した注目の血統背景を持つ競走馬です。
父キズナはディープインパクト産駒で、日本の中長距離戦線で多くの活躍馬を送り出してきた種牡馬。
エリキングもその系譜らしく、切れ味とスタミナを兼ね備えたタイプに育ちました。
母ヤングスター(Youngstar)は、オーストラリアでクイーンズランドオークス(GⅠ)を制覇した名牝で、近親にはタタソールズティアラ(GⅠ)など複数のGⅠ馬を含む名牝Tofaneや、ATCダービー2着馬Benaudもいる名牝系の一員です。
このように、芝中長距離に適性を示す血統構成であり、父系・母系ともに重賞・GⅠ実績馬が並ぶことから、今後も大舞台での活躍が大いに期待されます。
以下に、エリキングの血統表を簡潔にまとめます。
エリキングの5代血統表
| 系統 | 世代 | 馬名 | 説明 |
|---|---|---|---|
| 父系 | 父 | キズナ | 日本ダービー馬、ディープインパクト産駒 |
| 父の父 | ディープインパクト | サンデーサイレンス直仔、日本競馬の大種牡馬 | |
| 父の母 | キャットクイル | Storm Cat系、スピード型牝馬 | |
| 母系 | 母 | ヤングスター | 豪州GⅠクイーンズランドオークス勝ち馬 |
| 母の父 | High Chaparral | Sadler’s Wells系、中長距離向きの名種牡馬 | |
| 母の母 | Starspangled | デインヒル系、豪GⅠ馬多数の牝系出身 |
血統のポイント
- 父キズナ:産駒にソングライン、ディープボンドなど活躍馬多数。末脚型の特徴が色濃い。
- 母ヤングスター:オーストラリアのGⅠ馬で、母系はTofane・Funstarなど名牝揃いのエリート血統。
- 近親:Benaud(ATCダービー2着)、No Compromise(GⅠ勝ち)など、スタミナ豊富な血脈。
- クロス:Northern Dancer 12.5%(5×4×5)、Shirley Heights 6.25%(5×5)とバランス良好。
5代血統表には、Northern DancerやShirley Heightsなど、世界的に知られた種牡馬がクロス(重複)しており、芝でのスピードと持久力をバランスよく受け継いでいます。
このように、芝中長距離に適性を示す血統構成であり、父系・母系ともに重賞・GⅠ実績馬が並ぶことから、今後も大舞台での活躍が大いに期待されます。
まとめ|良血×実績×安定感が光るクラシック戦線の実力馬
エリキングは、名門ノーザンファーム生まれ、藤田晋さんが所有する牡馬で、2025年のクラシック戦線でその名を大きくアピールした現役の実力馬です。
2歳新馬戦からの3連勝で注目され、京都2歳S(GⅢ)優勝で重賞タイトルを獲得。
3歳春のクラシックではやや苦戦したものの、日本ダービー5着、秋には神戸新聞杯(GⅡ)を制し、菊花賞(GⅠ)では2着と大健闘を見せました。
血統面では、父キズナ×母ヤングスターという芝中長距離向きのエリート配合。
近親にも海外GⅠ馬が多数並び、将来的な種牡馬入りの可能性すら感じさせます。
差し脚質と高い末脚性能、そして馬場を問わないレース適性は今後のGⅠ戦線でも大きな武器となるでしょう。
成長力を感じさせる晩成型として、古馬との対戦が本格化する今後、さらに輝く存在となる可能性を秘めています。
これからのエリキングの挑戦にも、引き続き注目していきたい一頭です。
本記事の執筆日:2025年11月2日
内容はnetkeiba掲載情報(2025年10月末時点)に基づいています。
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