2025年、スイス・エンガディンで開催された世界選手権。
鼻血を出しながらも最終跳躍で逆転優勝を飾った木俣椋真(きまた りょうま)選手の姿に、世界中が熱狂しました。
今やスノーボード界の「絶対的エース」として君臨する彼は、なぜ雪国育ちではない環境から世界の頂点へと登り詰めることができたのでしょうか?
本記事では、木俣選手の代名詞とも言える超大技「BS1980」を支えるスタンスの秘密や、愛用しているスノーボード板(ギア)のこだわり、そしてジュニア時代から現在に至るまでの驚異的な成績を徹底解説します。
2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピックでの金メダル獲得が期待される、木俣椋真選手の強さの源泉に迫りましょう。
木俣椋真の使用板とスタンスを紹介
世界最高峰の舞台で戦う木俣椋真さんの足元を支えるギアの選択や、滑りの基本となるスタンスには、驚異的なパフォーマンスを繰り出すためのこだわりが詰まっています。
ここでは、彼が愛用するブランドや、超高難度な回転技を可能にするセッティングの秘密について詳しく紐解いていきましょう。
使用板とスタンス詳細表
木俣椋真さんのパフォーマンスを支えるギアと、その独特なライディングスタイルについて解説します。
| 項目 | 詳細 |
| 所属/メインスポンサー | YAMAZEN (ヤマゼンロックザキッズ) |
| 主な使用ギア | 競技用トップモデル(スロープスタイル・ビッグエア仕様) |
| スタンス | レギュラー(左足前) |
| 得意技 | BS1980 (バックサイド1980) |
「1980」という数字は、空中で回転する合計度数(360度×5.5回転)を指します。
これがどれほど驚異的なのか、他のスポーツと比較してみましょう。
- フィギュアスケート:最高難度の4回転(1440度)より、さらに540度(1.5回転)も多く回っています。
- 滞空時間:わずか3秒に満たない間に5回転半を完結させます。
- 着地の衝撃:時速約70kmで飛び出し、ビル数階分の高さから「逆向き(スイッチ)」で降りてくることもある極限の技術です。
- 滞空時間:わずか3秒に満たない間に5回転半を完結させます。
木俣椋真選手はこの超大技を、試合のプレッシャーがかかる最終滑走でピタリと着地させる「世界最高峰の修正力」を持っています。
木俣椋真さんのスタンス・強み
木俣椋真さんのスタンスは、左足を進行方向に向けて滑る「レギュラースタンス」です。
スノーボードにおいてスタンスは基本となる構えですが、木俣椋真さんの強みは、このメインスタンス(レギュラー)だけでなく、逆向きに滑る「スイッチスタンス」においても、寸分狂わぬ精度で高難度の技を繰り出せる点にあります。
木俣椋真さんは2023年のワールドカップで大会史上初となる大技「BS1980」を成功させました。
この「1980」とは空中で5回転半も回ることを意味しますが、これほど過酷な回転を制御するためには、板との一体感が不可欠です。
彼はYAMAZENに所属し、常に最先端のギアを使用していますが、その強みは単なる技術力に留まりません。
2025年の世界選手権ビッグエア決勝では、2本目の着地で激しく転倒し、鼻血を出すというアクシデントに見舞われました。
しかし、そこから医師の治療を経て臨んだ3本目、自身のスタンスとギアを信じ切り、完璧な「バックサイド1980メロン」を成功させて逆転優勝を飾りました。
どんな窮地でも自分のライディングスタイルを崩さず、世界最高難度の回転をピタリと着地させるボードコントロール能力こそが、木俣椋真さんが世界から注目を集める最大の理由です。
木俣椋真(きまた りょうま)さんが2025年の世界選手権で悲願の金メダルを獲得し、世界を震撼させた種目が「ビッグエア」です。
巨大なジャンプ台から放たれる異次元の回転技は、一体どのような基準で採点され、どれほどの技術が必要とされるのでしょうか。
彼が頂点に立ったこの競技の奥深さを知ることで、これまでの輝かしい経歴の凄みがより一層理解できるはずです。
『Snowboard Big Air』は、巨大なジャンプ台を使って空中で技を競う「ビッグエア」がどのような競技か、初心者にも分かりやすく解説されています。
『ビッグエア』のルールや凄さを、英語の図解とともに手軽に学べる入門ガイドです。
これを読めば、中継を見るのがもっと楽しくなります
木俣椋真の成績(アスリートとしての経歴)を紹介
ジュニア時代から頭角を現し、数々の国際大会で表彰台に登り続けてきた木俣椋真さんの歩みは、まさに日本スノーボード界の進化の歴史そのものです。
怪我という大きな壁を乗り越え、世界王者の座を掴み取るまでの輝かしい主要大会の成績と、そのドラマチックな経歴を振り返ります。
主要大会成績表
木俣椋真さんは、ジュニア時代から現在に至るまで、数多くの国際大会で表彰台に登り続けています。
| シーズン | 大会名 | 種目 | 順位 |
| 2024/2025 | 世界選手権大会(エンガディン) | ビッグエア | 優勝(金メダル) |
| 2023/2024 | ワールドカップ(ティーニュ) | スロープスタイル | 優勝 |
| 2023/2024 | ワールドカップ(北京) | ビッグエア | 2位 |
| 2022/2023 | 世界選手権大会(バクリアニ) | スロープスタイル | 2位(銀メダル) |
| 2019/2020 | ユースオリンピック(ローザンヌ) | ビッグエア | 優勝(金メダル) |
| 2019/2020 | ジュニア世界選手権 | ビッグエア | 優勝 |
木俣椋真さんの経歴まとめ
木俣椋真さんのキャリアは、まさに「挑戦と復活」の物語です。
2019年にジュニア世界選手権で優勝し、翌2020年にはユースオリンピックで金メダルを獲得するなど、若くして世界の頂点に立ちました。
しかし、その後2年間は怪我に悩まされ、表舞台から遠ざかる苦しい時期を過ごしました。
復活の狼煙を上げたのは2022/2023シーズンです。
世界選手権のスロープスタイルで、日本人男子初となる銀メダルを獲得。
この快挙は日本のスノーボード史に刻まれる出来事となりました。
さらに2025年、スイスのエンガディンで開催された世界選手権では、負傷を乗り越えてビッグエア種目で悲願の金メダルを獲得しました。
このように、木俣椋真さんは大舞台での強さと、困難な状況から這い上がる圧倒的なメンタリティを兼ね備えた選手と言えます。
ジュニア時代から世界選手権での金メダル獲得に至るまで、木俣椋真さんが繰り出してきた数々の「スーパートリック」は、まさに現代スノーボードの到達点と言えるでしょう。
彼が飛躍の武器とした驚異的な技の数々や、世界中のトップライダーたちがしのぎを削るトリックの世界をより深く知りたい方には、こちらの映像資料がおすすめです。
技の構造を理解することで、木俣椋真さんのライディング映像がより一層エキサイティングに見えてくるはずです。
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木俣椋真のプロフィールを紹介
愛知県名古屋市という雪国ではない環境から、いかにして世界のトップへと昇り詰めたのか、その知られざる素顔と背景に迫ります。
基本的なパーソナルデータはもちろん、現在の競技環境やアスリートとしての現在の立ち位置など、木俣椋真さんという人物をより深く知るための情報をまとめました。
木俣椋真さんのプロフィール表
世界を股にかけて活躍する木俣椋真さんの、パーソナルなプロフィールをご紹介します。
| 項目 | 内容 |
| 氏名 | 木俣 椋真(きまた りょうま) |
| 生年月日 | 2002年7月24日 |
| 出身地 | 愛知県名古屋市 |
| 出身校 | 私立享栄高校 |
| 所属 | YAMAZEN |
| 身長/体重 | 168cm / 60kg |
| 競技ランク | Sランク(SAJ強化指定) |
※体重は大会時期やコンディションにより変動するため、参考値としてご覧ください。
木俣椋真さんの人物像
木俣椋真さんは愛知県名古屋市の出身で、雪国育ちではないものの、幼少期から週末を利用してゲレンデへ通い、その才能を開花させました。
私立享栄高校在学中には、すでにプロのスノーボーダーとして世界を転戦しており、学業と競技を高いレベルで両立させていました。
身長168cmと、スノーボード選手としては平均的な体格ですが、その身体能力を最大限に活かしたダイナミックな動きが持ち味です。
性格面では、試合中のアクシデントにも動じない冷静さと、勝負どころで大技を繰り出す度胸が高く評価されています。
2025年現在、23歳というアスリートとして最も脂が乗る時期を迎えており、全日本スキー連盟(SAJ)からも「Sランク」の強化指定を受ける、名実ともに日本代表のエースです。
木俣椋真さんによくある質問Q&A
トップアスリートとして注目を集める木俣椋真さんについて、ファンやスノーボーダーが特に気になっているポイントをQ&A形式でまとめました。
使用ギアのより詳細な情報や、競技に臨む姿勢など、一歩踏み込んだ疑問にお答えします。
- 木俣椋真さんが使用しているスノーボードの板(ギア)は何ですか?
-
木俣椋真さんは、メインスポンサーである「YAMAZEN(ヤマゼンロックザキッズ)」から提供されているギアを使用しています。
具体的なモデル名については、競技の特性に合わせてスロープスタイルやビッグエアに最適化された、反発力と安定性を兼ね備えたトップエンドモデルを使用しているのが特徴です。
特に、世界初成功させた「BS1980」のような異次元の回転数を支えるため、高速走行でもバタつかない剛性と、踏み切り時の爆発的なパワーを生み出すカーボン等の最新素材が組み込まれた板を愛用しています。
- 木俣椋真さんの最大の武器は何ですか?
-
世界最高難易度の技である「BS1980(バックサイド1980)」です。
空中で5回転半を回るこの技を、大会のプレッシャーがかかる場面で成功させられる安定感が彼の最大の武器です。
- これまでに大きな怪我を経験していますか?
-
はい、2020年のユースオリンピック優勝後、約2年間は怪我に苦しみ、思うような結果が出せなかった時期がありました。
それを乗り越えて2023年以降に再び世界王者へと返り咲いた姿は、多くのファンに感動を与えました。
木俣椋真さんと共に、2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピックでメダル獲得が期待されるトップアスリートたちは他にもたくさんいます。
特に、同じスノーボード種目で切磋琢磨し、世界選手権の表彰台を独占した仲間たちの活躍も見逃せません。続いては、日本スノーボード界を牽引する若きエースたちの強みや、注目選手の知られざるプロフィールをご紹介します。
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まとめ|世界を魅了する木俣椋真さんの今後への期待
木俣椋真(きまた りょうま)さんは、3歳でスノーボードに出会い、名古屋という地から世界の頂点へと駆け上がった不屈のアスリートです。
ユース世代での成功、怪我による挫折、そして世界選手権での金メダル獲得というドラマチックなキャリアは、彼がいかに強い精神力の持ち主であるかを証明しています。
彼の代名詞とも言える「BS1980」は、今や世界中のスノーボーダーが目標とするベンチマークとなりました。
しかし、木俣椋真さん自身は現状に満足することなく、さらなる高みを目指して日々のトレーニングに励んでいます。
2025年の世界選手権で見せた、鼻血を出しながらも最終跳躍で逆転優勝を飾るという執念は、まさに真のアスリートの姿でした。
2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピックに向けて、木俣椋真さんは間違いなく日本のエースとして期待されています。
これまで数々の「日本人初」を成し遂げてきた彼なら、オリンピックの舞台でも新たな歴史を刻んでくれるに違いありません。
これからも木俣椋真さんのライディングから目が離せません。
会場案内|ミラノ・コルティナ五輪リヴィーニョ・スノーパーク
ここからは、木俣椋真さんが挑む舞台となる「ミラノ・コルティナ五輪」のスノーボード会場について紹介します。
スリルと興奮が交差する「リヴィーニョ・スノーパーク」は、世界最高峰のトリックが繰り広げられるスノーボードとフリースタイルスキーのメインステージです。
標高1,816メートル、スイス国境に近い美しいリヴィーニョ渓谷に位置し、これまで数々の国際大会を開催してきた実績を持つ、まさに「雪上の劇場」です。
ここが見どころ!
- 革新的なレイアウト: 5つの競技エリアが1つのフィニッシュゾーンに集約されています。
これにより、観客は複数の競技を同時に、かつ間近で体感できるという、他にはない圧倒的な没入感を味わえます。 - 夜空に輝く巨大ジャンプ台: 目玉は何といっても高さ50メートルを超える「ビッグエア」のジャンプ台です。
夜間競技ではライトアップされ、幻想的な雰囲気の中でアスリートたちが夜空へ舞い上がります。 - 多彩なコース:
- スキークロス: 1,100メートルにわたる連続ジャンプと激しい競り合い。
- ハーフパイプ: 壁の高さ7メートル以上を誇る巨大な雪の溝。
- スロープスタイル: 25メートル超のビッグジャンプを繰り出す高難度セクション。
- スキークロス: 1,100メートルにわたる連続ジャンプと激しい競り合い。
アスリートも認める「聖地」
ニック・ゲッパーやビリー・モーガンといった歴代のオリンピックメダリストたちがその才能を証明してきたこの場所は、2026年、世界中のファンに最もエキサイティングな瞬間を提供することでしょう。
会場周辺には素敵な宿泊施設が集まっています。(参考:楽天トラベル)
出典・参考文献
日本オリンピック委員会:木俣椋真
全日本スキー連盟:木俣椋真
ウィキペディア:Kimata Ryuma
本記事の執筆日:2026年1月30日
内容は出典・参考文献情報(2026年1月30日時点)をもとに整理・解説しています。
