※この記事は2025年11月2日時点の情報をもとに作成しています。
競走馬ジョバンニ(じょばんに)は、父に菊花賞馬エピファネイア、母に海外G2勝ちの名牝ベアフットレディを持つ良血の現役牡馬です。
2024年7月の小倉新馬戦で鮮やかなデビュー勝ちを飾ると、その後は重賞戦線でも着実に力を発揮し、ホープフルS(GⅠ)2着、神戸新聞杯(GⅡ)3着など、クラシック戦線でも安定した成績を収めてきました。
調教師は栗東・杉山晴紀さん、騎乗は主に松山弘平騎手が担当。
育成は北海道新ひだか町のタイヘイ牧場が手がけており、セリでは4,290万円で取引された期待の素質馬です。
獲得賞金は1億円超えと、すでにその実力を示しています。
本記事では、そんなジョバンニの基本プロフィール・競走成績・走りの特徴・血統背景まで、数字と表でわかりやすく解説します。
彼の歩みと魅力を一緒に深掘りしていきましょう。
【現役】ジョバンニの牧場とプロフィールを紹介
ジョバンニは、北海道新ひだか町にあるタイヘイ牧場で生産された競走馬です。
この牧場は、多くのJRA所属馬を輩出している実績ある生産者として知られています。
ジョバンニはその中でも特に期待を集める1頭であり、2023年の北海道セレクションセールで4,290万円という高額で落札されました。
馬主はKRジャパンさん、管理するのは栗東所属の杉山晴紀調教師です。
騎乗はデビュー以来、一貫して松山弘平騎手が務めており、陣営の信頼の厚さもうかがえます。
以下に、ジョバンニの基本プロフィールを表にまとめました。
ジョバンニの基本プロフィール
| 馬名 | ジョバンニ(Giovanni) |
| 性別・毛色 | 牡・鹿毛 |
| 生年月日 | 2022年1月28日 |
| 年齢(2025年時点) | 3歳 |
| 所属厩舎 | 栗東・杉山晴紀厩舎 |
| 馬主 | KRジャパン |
| 生産者 | タイヘイ牧場(北海道新ひだか町) |
| 調教師 | 杉山晴紀(栗東)さん |
| 主戦騎手 | 松山弘平騎手 |
| セリ価格 | 4,290万円(2023年 北海道セレクションセール) |
| 獲得賞金(JRA) | 1億1,939万円(2025年10月時点) |
| 通算成績 | 9戦2勝[2-3-1-3] |
| 主な勝ち鞍 | 若葉ステークス(L)2025年3月22日 |
ジョバンニはデビュー当初から素質を評価され、クラシック路線の中心に名を連ねてきました。
すでに重賞で複数回馬券圏内に入り、今後の飛躍がますます期待される存在です。
【現役】ジョバンニの競走成績を紹介
ジョバンニは2024年7月の小倉新馬戦でデビュー勝ちを収めて以降、クラシック戦線を中心に着実な成績を残してきました。
特に2歳時のホープフルS(GⅠ)2着、3歳春の皐月賞(GⅠ)4着、夏の神戸新聞杯(GⅡ)3着など、重賞でも安定した走りを披露し、クラシック三冠すべてに出走した実力馬です。
以下に、これまでの主な競走成績を時系列でまとめました。
ジョバンニのレース成績(2024〜2025年)
| 日付 | 開催 | レース名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 人気 | 馬体重 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024/07/07 | 小倉 | 2歳新馬 | 新馬 | 芝1800m | 1着 | 松山弘平 | 3番人気 | 482kg |
| 2024/09/21 | 中京 | 野路菊S | OP | 芝2000m | 2着 | 松山弘平 | 2番人気 | 484kg |
| 2024/11/23 | 京都 | 京都2歳S | GⅢ | 芝2000m | 2着 | 松山弘平 | 3番人気 | 484kg |
| 2024/12/28 | 中山 | ホープフルS | GⅠ | 芝2000m | 2着 | 松山弘平 | 6番人気 | 484kg |
| 2025/03/22 | 阪神 | 若葉S | L | 芝2000m | 1着 | 松山弘平 | 1番人気 | 480kg |
| 2025/04/20 | 中山 | 皐月賞 | GⅠ | 芝2000m | 4着 | 松山弘平 | 7番人気 | 482kg |
| 2025/06/01 | 東京 | 東京優駿(ダービー) | GⅠ | 芝2400m | 8着 | 松山弘平 | 7番人気 | 480kg |
| 2025/09/21 | 阪神 | 神戸新聞杯 | GⅡ | 芝2400m | 3着 | 松山弘平 | 3番人気 | 476kg |
| 2025/10/26 | 京都 | 菊花賞 | GⅠ | 芝3000m | 8着 | 松山弘平 | 6番人気 | 478kg |
ジョバンニの通算成績は9戦2勝[2-3-1-3]で、うち重賞での2着2回・3着1回と、堅実な実力が光ります。
特に上位人気馬相手でも崩れにくく、距離延長にも対応できる柔軟さも評価されています。
重賞での好走から見ても、今後の古馬戦線でも十分戦える素質を備えており、今後の活躍に期待が高まっています。
| 順位 | 画像 | 商品名 | リンク |
|---|---|---|---|
1 |
【中古】 馬の科学 サラブレッドはなぜ速いか / 日本中央競… | 詳細 | |
2 |
【中古】 サラブレッドの科学 競走馬の心・技・体 / 日本中… | 詳細 | |
3 |
【中古】 サラブレッド!サラブレッド!? 研究者が話す92話… | 詳細 | |
4 |
【中古】 サラブレッドの科学 競走馬の心・技・体 / 日本中… | 詳細 | |
5 |
【中古】 シービスケット あるアメリカ競走馬の伝説 / ロー… | 詳細 |
【現役】ジョバンニの走りの特徴を紹介
ジョバンニの走りには、安定した先行力と瞬発力に長けた末脚が光ります。
これまでの9戦中6戦で掲示板を確保しており、クラシック路線においても安定したパフォーマンスを披露しています。
騎乗経験が豊富な松山弘平騎手も、ジョバンニについて「道中の折り合いに注意しつつも、最後はしっかり伸びるタイプ」とコメントしており、流れに乗った位置取りと折り合いが鍵となる馬です。
また、距離の対応幅も広く、1800mの新馬戦から3000mの菊花賞までこなしている柔軟性も強みの一つといえるでしょう。
以下に、ジョバンニの特徴を表にまとめました。
ジョバンニの適性と走りの特徴
| 項目 | 評価 | 備考 |
|---|---|---|
| コース適性 | 芝◎/ダート× | 全9戦芝コースのみ出走。ダート経験なし |
| 距離適性 | 中距離~長距離◎ | 2000〜3000mで安定感あり |
| 脚質 | 差し・先行タイプ | 4コーナー好位から末脚を伸ばす競馬が得意 |
| 成長タイプ | やや晩成傾向 | 2歳時から好走するも、3歳春以降に本格化 |
| 馬場適性 | 良馬場○/稍重△ | 速い馬場でのパフォーマンスが高い傾向 |
| 重賞対応力 | 高い◎ | GⅠ2着1回・GⅡ3着1回と重賞で実績多数 |
特に評価されているのは「ポテンシャル」と「血統」の項目です。
エピファネイア×ベアフットレディという血統構成にふさわしく、芝中距離以上で持ち味を存分に発揮するタイプといえるでしょう。
一方で、3000m級の長距離戦ではポジション取りに課題が見られる場面もあり、「折り合い」に関する改善が今後の課題となります。
【現役】ジョバンニの血統背景を紹介
ジョバンニは、父に菊花賞・ジャパンカップ優勝馬エピファネイア、母に海外重賞馬ベアフットレディ(愛)という良血配合の牡馬です。
父エピファネイアはRoberto系の代表種牡馬で、産駒にはデアリングタクト(無敗三冠牝馬)やエフフォーリア(天皇賞秋などGⅠ3勝)など、中長距離の芝重賞で活躍馬を多数輩出しています。
母ベアフットレディは、カナディアンS(G2)勝ちなど海外で重賞5勝を挙げた実績ある牝馬で、繁殖牝馬としても優秀。
半姉にはG3府中牝馬Sを制したセキトバイースト、近親にはマテンロウアレスやムーンショットといった中央で複数勝利を挙げた馬たちが並び、牝系の質の高さがうかがえます。
また、5代血統表においては「Northern Dancer 5×5のクロス」が発現しており、名血が凝縮された構成です。
ジョバンニの血統表(父系・母系で整理)
| 系統 | 馬名 | 生年・毛色 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 父 | エピファネイア | 2010年・鹿毛 | ジャパンC、菊花賞勝ち。Roberto系代表 |
| 父の父 | シンボリクリスエス | 1999年・黒鹿毛 | 天皇賞秋、JC2勝。種牡馬としても成功 |
| 父の母 | シーザリオ | 2002年・青毛 | オークス馬。繁殖牝馬として超名牝系確立 |
| 母 | ベアフットレディ(Barefoot Lady) | 2008年・鹿毛(愛国) | G2カナディアンS勝ち。海外重賞5勝 |
| 母の父 | Footstepsinthesand | 2002年・鹿毛 | 英2000ギニー馬。Giant’s Causeway産駒 |
| 母の母 | Lady Angharad | 1996年・鹿毛 | 近親に海外重賞馬多数 |
母系の「Lady Angharad系」は、ヨーロッパで活躍馬を輩出している国際的な牝系。
兄弟には地方含め複数勝利を挙げた馬が多く、競走能力の安定性にも定評があります。
近年は「母ベアフットレディ×日本の有力種牡馬」という配合が複数回試みられており、ジョバンニはその中でも父エピファネイアとの組み合わせで成功している例といえるでしょう。
まとめ|重賞好走と良血背景で注目のクラシック世代馬
ジョバンニは、父エピファネイア×母ベアフットレディという世界的良血背景を持ち、2歳時からクラシック戦線の中心で活躍を続けてきた注目の現役牡馬です。
ホープフルS2着、皐月賞4着、神戸新聞杯3着と、早期からの完成度と高い持久力を兼ね備え、3000mの菊花賞でも健闘しました。
距離を問わず適応できる柔軟性と、安定した成績は今後の古馬路線でも期待を抱かせるものです。
また、血統面では兄弟に重賞勝ち馬セキトバイーストがいることからも、牝系のポテンシャルの高さが伺えます。
今後さらなる成長が見込まれるジョバンニの動向に、今後も競馬ファンの熱い視線が注がれることでしょう。
※本記事は競馬専門データサイト「netkeiba」およびJRA公式発表を参考に、競馬ファン目線で独自に整理・解説しています。
本記事の執筆日:2025年11月2日
内容はnetkeiba掲載情報(2025年10月末時点)に基づいています。
菊花賞関連記事
菊花賞2025をより深く楽しむための関連記事をまとめました。
注目馬や血統分析もぜひご覧ください!
▶菊花賞2025はいつ?日程・予想オッズ・騎手まとめ【最新】
▶菊花賞2025|枠順と10/24時点オッズから読む「どの枠が有利か」
▶エネルジコとは?血統・プロフィール・戦績まとめ|ドゥラメンテの血を継ぐ豪脚青葉賞馬
▶エリキングとは?血統・プロフィール・戦績まとめ|父キズナ産駒の2億円ホース
▶ショウヘイとは?血統・プロフィール・戦績まとめ|京都新聞杯を制した新星
