エリキング(えりきんぐ)は、2022年2月12日に北海道安平町・ノーザンファームで生まれたサラブレッド牡馬です。
父はダービー馬キズナ、母はオーストラリアG1馬のヤングスターという良血に育まれ、2023年のセレクトセールでは藤田晋さんが税抜2億1000万円という高額で落札したことでも注目を集めました。
馬名は藤田さんが経営するJリーグ・FC町田ゼルビアに所属したFWエリキ選手の名前に由来しており、馬名にもオーナーの強い思いが込められています。
2024年にデビューしてからは無傷の3連勝で京都2歳ステークスを制し、クラシック候補として脚光を浴びました。
その後の皐月賞・ダービーでも存在感を示し、2025年秋には神戸新聞杯を豪快に差し切り重賞2勝目を飾るなど、現役屈指の期待馬として注目を集めています。

エリキングとは?プロフィールと基本情報
エリキングは2022年生まれの3歳牡馬で、毛色は鹿毛。
父はキズナ(ディープインパクト産駒)、母は豪州G1馬ヤングスター、その母父はサドラーズウェルズ系のHigh Chaparralという血統構成を持っています。
生産は名門ノーザンファーム、調教師は栗東所属の中内田充正さんです。
以下に基本プロフィールを整理します。
馬名 | エリキング(Eri King) |
生年月日 | 2022年2月12日 |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
父 | キズナ |
母 | ヤングスター(Queensland Oaks〈豪G1〉優勝馬) |
母の父 | High Chaparral |
生産者 | ノーザンファーム(北海道安平町) |
馬主 | 藤田晋さん |
調教師 | 中内田充正さん(栗東) |
通算成績 | 6戦4勝[4-0-0-2](2025年9月時点) |
獲得賞金 | 141,348,000円(2025年9月21日現在) |
2023年のセレクトセールで藤田晋さんが落札した際の価格は2億1000万円と、近年の取引馬の中でも屈指の高額馬。
デビュー前から“2億円ホース”として話題を呼びました。
2024年6月京都の新馬戦で鮮やかな勝利を収め、続く野路菊S、京都2歳Sと連勝。
2025年4月の皐月賞では11着と敗れたものの、続く東京優駿(日本ダービー)では豪快な末脚で5着に健闘し、素質を示しました。
その後、秋の神戸新聞杯で復活の重賞制覇を果たし、菊花賞戦線の中心馬となっています。
現時点で通算6戦4勝、獲得賞金は1億4134万8000円です。
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エリキングの血統背景と特徴
エリキングは、父キズナと母ヤングスターという、日本と海外の良血を融合した血統を持つ競走馬です。
その背景にはディープインパクト系の瞬発力と、欧州的スタミナを伝える母系の強みがあり、将来の活躍を大いに期待させる配合となっています。
父キズナから受け継いだ瞬発力
父キズナは、日本ダービーを制したディープインパクト産駒であり、現役時代は凱旋門賞にも挑戦した実力馬です。
種牡馬としても既に多くの重賞勝ち馬を輩出しており、その産駒の特徴は「切れ味ある末脚」と「安定した競走成績」です。
エリキングも例外ではなく、直線での豪脚は父の血統を色濃く引き継いだもの。
特に神戸新聞杯で見せた32.3秒の末脚は、キズナ産駒らしい瞬発力の証明といえるでしょう。
母ヤングスターと母系のスタミナ
母ヤングスターは、2018年に豪州のクイーンズランドオークス(G1)を制した実績馬。
母父High Chaparralは英・愛ダービーを制した世界的種牡馬で、Sadler’s Wells系のスタミナと底力を伝える存在です。
さらに祖母Starspangledを通じて、英愛オークスを含むG1を5勝した名牝User Friendlyに遡る名牝系に属します。
この血統背景は、日本のスピード競馬にスタミナを補完し、長距離戦での適性を高めています。
クロスによるバランスの良さ
エリキングの5代血統には、Northern Dancerの4×5×5、Shirley Heightsの5×5というクロスが存在します。
Northern Dancerは世界の近代競馬を支配する大種牡馬であり、スピードと柔軟性を伝えます。
一方のShirley Heightsはスタミナ型で、長距離適性と持久力を補強する血です。
この二つのクロスが絶妙なバランスを生み、エリキングに「瞬発力と持続力の両立」を可能にしているのです。
日本の高速馬場に対応しながら、3000m級のクラシックでも戦える強さは、この配合によるところが大きいといえるでしょう。

エリキングの戦績とこれまでの歩み
エリキングは2024年6月23日、京都芝1800mの新馬戦でデビューし、1番人気に応えて快勝しました。
その後も順調に連勝を重ね、9月の野路菊ステークス(OP)、11月の京都2歳ステークス(GIII)を制し、無傷の3連勝でクラシック候補として一躍注目を浴びます。
ところが年末に右前脚の剥離骨折が判明し、数か月の休養を余儀なくされました。
日付 | 開催場 | レース名 | 距離 | 着順 | 騎手 |
---|---|---|---|---|---|
2024年6月 | 京都 | 2歳新馬 | 芝1800m | 1着 | 川田将雅 |
2024年9月 | 中京 | 野路菊ステークス(OP) | 芝2000m | 1着 | 川田将雅 |
2024年11月 | 京都 | 京都2歳ステークス(GIII) | 芝2000m | 1着 | 川田将雅 |
2025年4月 | 中山 | 皐月賞(GI) | 芝2000m | 11着 | 川田将雅 |
2025年6月 | 東京 | 東京優駿(日本ダービー・GI) | 芝2400m | 5着 | 川田将雅 |
2025年9月 | 阪神 | 神戸新聞杯(GII) | 芝2400m | 1着 | 川田将雅 |
2025年春の皐月賞で復帰しましたが、休み明けと馬場状態の影響もあり11着に敗退。
しかし続く東京優駿(日本ダービー)では後方から最速の上がりを繰り出し、5着に健闘しました。
潜在能力の高さを改めて示した内容であり、今後への期待を抱かせました。
夏を休養に充てた後、秋の神戸新聞杯(GII)で復帰。
直線で豪快に差し切り、重賞2勝目をマークしました。
これまでの戦績は6戦4勝。クラシック戦線での挫折を経て、秋に見事復活を遂げた歩みは、ファンに強い印象を残しました。
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エリキングの強みと走りの特徴
戦績を振り返ると、エリキングの走りには明確な特徴があります。
第一に、ディープインパクト直系らしい瞬発力の鋭さ。
特に京都2歳ステークスや神戸新聞杯では、大外から伸びる末脚で観客を沸かせました。
父キズナ譲りの切れ味と、母系から受け継いだスタミナが融合し、直線で長く脚を使える点が最大の武器です。
第二に、位置取りの柔軟性が挙げられます。
中団からでも後方からでも力を発揮できる自在性は、展開に左右されにくい大きな強みです。
皐月賞のように不発に終わることもありましたが、その後のレースでは経験を糧にして安定感を増しています。
さらに3000mの菊花賞を見据えるにあたり、スタミナ面の裏付けも十分。
切れと持続力を兼ね備える走りは、日本競馬の高速馬場でも長距離のタフな条件でも対応可能です。
総合的に見て、エリキングは現世代を代表する末脚型の中距離・長距離馬といえるでしょう。

エリキングの血統から見る将来性
将来的に種牡馬入りした場合、エリキングは大きな期待を背負う存在です。
父キズナは既にディープインパクトの後継として成功を収めつつあり、その直仔であるエリキングも次世代に受け継がれる血統価値を十分に秘めています。
母系にHigh ChaparralとUser Friendlyを持つ点は希少性が高く、日本競馬に不足しがちな欧州的なスタミナと牝系の底力を伝えることが可能です。
さらに、Northern DancerやShirley Heightsといった世界的名血のクロスは、配合相手を選ばず適応範囲を広げられる強みがあります。
スピードとスタミナを兼備するその血統は、芝2000〜3000mの中長距離を主戦場とする産駒を数多く輩出する可能性が高いでしょう。
競走成績だけでなく血統的背景から見ても、種牡馬としての将来性は極めて明るいといえます。

エリキングの今後の注目ポイント
2025年秋は菊花賞を最大目標としています。
神戸新聞杯で見せた走りからも、3000mという距離への適性は十分に期待できるでしょう。
その後はジャパンカップ、有馬記念といった古馬との大舞台へ挑戦する可能性も高く、世代を代表する存在としての活躍が予想されます。
また、オーナー藤田晋さんは「ウマ娘」との関わりも深く、エリキングが活躍すれば競馬ファンだけでなく一般層にも大きな注目を集める存在になるでしょう。
骨折からの復活を経て再び輝きを取り戻した姿は、多くのファンに希望を与えています。
エリキングがクラシック最後の一冠、そしてその先の国際舞台でどのような走りを見せるのか、今後の一戦一戦が注目されます。
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まとめ|2億円ホース・エリキングの血統と復活劇が示す未来
エリキングは、藤田晋さんがセレクトセールで2億1000万円という高額で落札した“2億円ホース”としてデビュー前から注目を集めました。
父キズナ譲りの瞬発力、そして母ヤングスターや母父High Chaparralから受け継いだスタミナを兼ね備えた血統背景は、現役競走馬の中でも群を抜く良血といえます。
2024年には無傷の3連勝で京都2歳ステークスを制し、クラシック候補としてファンの期待を背負いましたが、直後に骨折が判明。
大きな試練を乗り越えることとなりました。
2025年の皐月賞では復帰戦で11着と悔しい結果に終わったものの、日本ダービーでは豪快な追い込みで5着に健闘し、潜在能力を証明。
その後の神戸新聞杯では、大外から一気に差し切って復活の重賞制覇を飾り、成長を示しました。
この勝利は、エリキングがただの“高額馬”にとどまらず、血統に裏打ちされた本物の実力を持つことを示す大きな一歩となりました。
今後は菊花賞をはじめとするクラシック最後の一冠や、ジャパンカップ、有馬記念といった大舞台での挑戦が待っています。
血統、戦績、そして逆境を乗り越えた復活劇が示す未来に、競馬ファンの期待はますます高まっています。