競走馬マーゴットラヴミー(まーごっとらゔみー)は、2023年2月23日に北海道洞爺湖町で誕生した牝馬(メス)で、わずか2戦で無傷の2連勝を飾った注目の若駒です。
現在は小林真也(こばやししんや)さんが調教師を務め、栗東トレーニングセンターで鍛錬を重ねています。
デビュー戦となった2025年10月11日の2歳新馬戦(京都芝1400m)では、13.7倍という単勝オッズながら見事な先行策からの押し切り勝ち。
続く2025年11月30日の白菊賞(芝1600m)でも逃げ切り、1分33秒6のタイムで快勝しました。
デビューから一貫して前へ行く脚質が持ち味で、速さと持続力のバランスが際立っています。
また、血統的な魅力も際立っており、父にはディープインパクト産駒のリアルスティール、母には名牝系「Together」一族のキャントバイミーラヴを持ちます。
近親には海外G1勝ち馬や重賞勝利馬が並び、良血馬としての将来性も期待されています。
さらに、2025年12月14日に開催される阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)への出走が予定されており、クラシック戦線を賑わす存在として注目が集まっています。
本記事では、そんな現役2歳馬・マーゴットラヴミーの魅力を、「プロフィール」「成績」「走りの特徴」「血統背景」といった観点から総合的に紹介していきます。
彼女の魅力を深掘りすることで、今後の競馬観戦がより楽しくなるはずです。
【現役】マーゴットラヴミーの牧場(生産者)とプロフィール紹介
マーゴットラヴミーは、北海道の名門牧場であるレイクヴィラファームの生産馬です。
レイクヴィラファームは名馬メジロマックイーンを筆頭に、多くの活躍馬を輩出してきた実績ある牧場で、競馬ファンからも厚い信頼を寄せられています。
また、馬主は前田良平さんで、良血馬のオーナーとしても知られており、マーゴットラヴミーの将来性に大きな期待をかけています。
調教師には栗東所属の小林真也さんが起用されており、馬の個性を引き出す育成方針で知られています。
マーゴットラヴミーは、生産段階から高い評価を受けており、2024年に開催されたセレクトセールでは9,240万円という高額で取引されました。
この価格からも、関係者の間での期待値の高さが伺えます。
以下に、マーゴットラヴミーの基本プロフィールをご紹介します。
マーゴットラヴミーの基本情報
| 馬名 | マーゴットラヴミー |
| 性別 | 牝(メス) |
| 生年月日 | 2023年2月23日 |
| 毛色 | 鹿毛 |
| 調教師 | 小林真也さん(栗東) |
| 馬主 | 前田良平さん |
| 生産者 | レイクヴィラファーム(北海道・洞爺湖町) |
| セリ取引価格 | 9,240万円(2024年セレクトセール) |
| 所属 | JRA(中央競馬) |
| 通算成績(中央) | 2戦2勝 [2-0-0-0] |
| 主な勝鞍 | 2025年 白菊賞(1勝クラス) |
| 獲得賞金(中央) | 1,883万円 |
マーゴットラヴミーは現在まで無傷の2連勝を飾っており、その成績はもちろんのこと、血統や育成環境からも今後のクラシック路線における有力候補と見なされています。
レイクヴィラファーム周辺のおすすめ宿
マーゴットラヴミーが生まれ育ったのは、北海道・洞爺湖町に位置する名門牧場「レイクヴィラファーム」。
この地域は競馬ファンにとって聖地ともいえる場所であり、自然に囲まれた美しい環境は、旅行先としても非常に人気があります。
実際に現地を訪れて、育成の背景や牧場の雰囲気を体感したいというファンも少なくありません。
牧場巡りで遠征を予定している方は、宿泊先の確保も重要ですよね。
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【現役】マーゴットラヴミーの競走成績紹介
デビューから2戦2勝と無傷で連勝を飾っているマーゴットラヴミーは、スピードと持久力を兼ね備えた逃げ馬として、すでに競馬ファンの間でも高く評価されています。
ここでは、彼女のこれまでのレース成績を表と文章の両方で詳しく解説していきます。
マーゴットラヴミーの競走成績(2025年12月10日時点)
| 日付 | レース名 | 着順 | 騎手 | 距離 | 馬場 | タイム |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025/11/30 | 白菊賞(1勝クラス) | 1着 | 菱田裕二さん | 芝1600m | 良 | 1:33.6 |
| 2025/10/11 | 2歳新馬戦 | 1着 | 池添謙一さん | 芝1400m | 良 | 1:20.2 |
デビュー戦:2025年10月11日 京都5R(2歳新馬・芝1400m)
13.7倍の5番人気とやや伏兵的な評価でしたが、スタート直後から好位につけ、34.8-33.7の速いペースを余裕をもって追走。
そのまま直線では抜群の加速で突き抜けて、1:20.2(上がり33.4秒)という好タイムで完勝しました。
騎乗した池添謙一さんのコメントにもあるように、「落ち着きがあり、ゴール前でも余裕があった」とのことで、初戦から非凡な資質を見せつけました。
2戦目:2025年11月30日 京都9R 白菊賞(芝1600m)
2戦目は1勝クラスの白菊賞。
このレースでは逃げの戦法を選択し、前半1000mを1分未満のミドルペースで運ぶと、直線でもしっかりと脚を残して後続を寄せ付けずにゴール。
1:33.6という好時計での勝利でした。
勝ち時計の質、ラップ構成、そしてレース運びの完成度からも、すでに重賞級の走りをしているとの声も高く、2025年12月14日の阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)でも有力視されています。
マーゴットラヴミーは、ここまでのレースで距離延長にも対応可能なスピードとスタミナを証明しており、さらに操縦性も高いことから、今後の多様な戦況にも柔軟に対応できるでしょう。
競走馬を語る上で、血統は走りのスタイルや適性を左右する極めて重要な要素です。
特に2歳時点での成績が安定している馬は、血統的な裏付けを持っていることが多く、マーゴットラヴミーもその好例と言えるでしょう。
競馬ファンの間では、「血統+ジョッキー」の視点から馬券を組み立てるスタイルが浸透しており、最新データに基づく分析書籍も数多く登場しています。
その中でも注目されているのが、こちらの一冊です。
【現役】マーゴットラヴミーの走りの特徴を紹介
マーゴットラヴミーの走りには、2歳馬とは思えない完成度と勝負根性が備わっています。
先行して自らレースを作る力に加え、速いペースにも耐えられる心肺能力と持続力が大きな武器です。
以下に、彼女の特徴・適性を表と文章で詳しく紹介します。
走りの特徴・適性
| 項目 | 評価(強み or 課題) | コメント内容例 |
|---|---|---|
| 脚質 | 逃げ・先行が得意 | レースを主導し、後半まで脚を残すことができる |
| コース適性 | 芝コース向き | 2戦とも芝コースで勝利。スピード持続型。 |
| 距離適性 | 1400〜1600mが適距離 | マイル前後で安定した走りを見せている |
| 重馬場 | 未経験(未知数) | 良馬場での実績のみ。今後の走りで適性が見える |
| 成長性 | 早熟傾向が強いが、完成度高い | 2歳時点で完成度が高く、今後の伸びしろはやや未知数 |
逃げても上がりが速い
白菊賞では逃げて上がり34.6秒という数字を記録。
前半のハイペースを先導しながらも、直線で後続を突き放す底力と余力が感じられます。
単なるスピードタイプではなく、持続的にスピードを維持できる能力を持っている点が特筆されます。
回転効いたピッチ走法
掲示板コメントでも「回転の効いたピッチ走法で、脚元がしっかりしている」といった声がありました。
この走法は小回りコースや坂のあるコースでも対応しやすく、器用さと軽快さを兼ね備えた走りが評価されています。
精神的な落ち着きも武器
2歳馬にありがちな気性難やテンションの高さは見られず、デビュー戦から落ち着いた走りが印象的でした。
調教でもスムーズな動きを見せており、レース本番でも安定した精神面がパフォーマンスを支えています。
マーゴットラヴミーの走りは、単に逃げて勝つだけではなく、ペースをコントロールしながらも脚を残せる点に強さの本質があります。
将来的には、マイル前後の重賞、さらには桜花賞やNHKマイルカップといったビッグレースでも期待がかかる存在です。
【現役】マーゴットラヴミーの血統を紹介
マーゴットラヴミーは、その走りの素質だけでなく、極めて優れた血統背景を持つことで、競馬関係者やファンの間で高い注目を集めています。
父・母ともに国内外で活躍した良血馬の系譜に属しており、近親にも活躍馬が多数いるのが特長です。
まずは、彼女の5代血統表を簡潔にまとめた表をご覧ください。
マーゴットラヴミーの血統
| 父系(上段) | 母系(下段) |
|---|---|
| 父:リアルスティール(2012 鹿毛) | 母:キャントバイミーラヴ(2016 鹿毛) |
| ├─ 父:ディープインパクト(2002 鹿毛) | ├─ 父:War Front(2002 鹿毛) |
| │ ├─ サンデーサイレンス(1986) | │ ├─ Danzig(1977) |
| │ └─ ウインドインハーヘア(1991) | │ └─ Starry Dreamer(1994 芦毛) |
| └─ 母:ラヴズオンリーミー(2006 鹿毛) | └─ 母:Together(2008 鹿毛/Galileo産駒) |
● 父:リアルスティール(Real Steel)
リアルスティールはドバイターフ(G1)優勝馬で、日本では毎日王冠(G2)などの実績もある名マイラー・中距離馬。
ディープインパクト産駒らしい切れ味ある末脚と操縦性の高さを武器にしており、その資質はマーゴットラヴミーにも色濃く受け継がれています。
また、リアルスティールの母ラヴズオンリーミーは、2020年オークス馬ラヴズオンリーユーの母であり、世界的な名牝系に連なることでも知られています。
● 母:キャントバイミーラヴ(Can’t Buy Me Love)
母キャントバイミーラヴはアメリカ生まれの良血馬で、父は名種牡馬War Front(ウォーフロント)。
この父系は、スピードに特化した芝短距離・マイル向き血統として評価が高く、特に2歳戦や先行力を求められるレースに強い傾向があります。
母母Together(トゥゲザー)は、海外G1「QE2チャレンジカップS(米G1)」の勝ち馬であり、英・愛1000ギニーで2着に入るなど世界のトップレベルで活躍した実績馬です。
マーゴットラヴミーは、この“世界的名牝系” Together一族の直系にあたります。
近親馬・兄弟馬も豪華なラインナップ
マーゴットラヴミーの母系からは、以下のような活躍馬が誕生しています:
- アグリ(牡・2019年産):阪急杯(G3)優勝、セントウルS2着など重賞戦線で活躍中
- アンドアイラヴハー(牝・2021年産):現役3勝馬(父:No Nay Never)
- ストレプトカーパス(牝・2017年産):繁殖牝馬として中央競馬に産駒を供給
- キャントバイミーラヴの2024(牝)・2025(牝):今後のデビューが期待される妹たち
クロス(近親配合)情報
マーゴットラヴミーの5代血統内には、Northern Dancerのクロス(5×4×5、12.5%)が存在しています。
これは、芝適性とスピード性能の遺伝に大きな影響を与えていると考えられます。
血統の総評
マーゴットラヴミーの血統は、「日本の名種牡馬×世界の名牝系」という組み合わせで、まさに日本競馬と世界競馬の融合体ともいえる存在です。
今後、クラシック戦線や海外レースでも通用する素質を持っている可能性が高く、血統面から見ても重賞制覇、さらにはGI制覇を期待できる良血馬と言えるでしょう。
まとめ|未来が楽しみな良血馬!マーゴットラヴミーの今後に注目しよう
ここまでご紹介してきたように、マーゴットラヴミーは、生産者・血統・走り・戦績のすべてにおいて非常に高い水準を誇る、現役2歳牝馬の中でもトップクラスの注目株です。
まだ2戦のみのキャリアですが、すでにマイル適性とレースセンスの高さを証明しており、今後はGI戦線やクラシック路線での躍動が期待されます。
また、彼女の母系は繁殖牝馬としても優秀な血統を持つため、競走馬としての引退後も次世代へその才能を受け継いでいく可能性が高いでしょう。
マーゴットラヴミーの成長する姿を追いかけることは、競馬の楽しみの一つになること間違いなし。
今後のレースでの一走一走が、“名牝”への道につながっていくかもしれません。
本記事の執筆日:2025年12月10日
内容はnetkeiba掲載情報(2025年12月10日時点)に基づいています。
