2025年12月7日に開催された第26回チャンピオンズカップ(GⅠ)は、牝馬・ダブルハートボンドが劇的な接戦を制して優勝という快挙を達成しました。
本記事では、そのレースの模様を実況をもとに詳細に振り返りながら、結果と騎手コメント、今後の展望についても解説していきます。
チャンピオンズカップ2025レース実況
中京競馬場で繰り広げられたハイレベルな一戦。
ここでは実況を基に、スタートからゴールまでの流れを章立てて詳しく振り返ります。
スタート〜第1コーナー
各馬、ゲートインを終えてレースが始まりました。
スタートが決まったのは、最内1枠のウィリアムバローズ、続いてダブルハートボンドも好スタート。
さらに外からシックスペンス、ペリエール、ルクソールカフェも前へ行く構えを見せます。
内からハギノアレグリアス、そしてプチドナイルも前へ。
先行争いが激化する中、第1コーナーへと差し掛かります。
1コーナーではウィリアムバローズが内で粘り、シックスペンスが外から並びかけ、3番手にはダブルハートボンド。
その直後、4番手にハギノアレグリアス、5番手にアウトレンジが続きます。
さらにペリエール、ルクソールカフェが中団からやや前の位置で追走。
その後方にはウィルソンテソーロ、プチドナイル、サンライズジパング、そしてメイショウハリオが控えめな位置取り。
後方にはテンカジョウ、セラフィックコール、ヘリオスと続き、レースは向こう正面へ。
向こう正面〜第3コーナー
レースは中盤、向こう正面。
ここで先頭を行くのはウィリアムバローズ。
その外にピタリとシックスペンスが並び、ダブルハートボンドが3番手の好位置をキープ。
4番手以下にはハギノアレグリアス、アウトレンジ、ペリエール、ルクソールカフェと中団に有力馬が集まります。
8番手あたりにウィルソンテソーロが位置し、馬群は縦長にならず、緊張感のある展開に。
残り1000mを切ったところで、ややペースアップ。
プチドナイル、サンライズジパングが中団から押し上げを狙い、後方からはメイショウハリオ、セラフィックコール、そしてヘリオスも動きを見せ始めます。
各馬、勝負どころの第3コーナーへ。
ここで先頭はウィリアムバローズが譲らず、依然として首差のリード。
外からシックスペンスが並びかけ、ダブルハートボンドがさらに手応え良く3番手から前をうかがいます。
第3コーナー〜第4コーナーの中間、残り600mを通過。
第4コーナー〜直線
勝負所の第4コーナー。
シックスペンスが前をうかがい、ダブルハートボンドがそれに迫る。
ウィリアムバローズも粘る展開。
その背後、ハギノアレグリアスが差を詰め、ルクソールカフェが大外から進出。
アウトレンジ、ペリエールも懸命に食らいつく中、馬群は直線へと向きます。
残り400m、ウィリアムバローズ、シックスペンス、そして手応え良く進出するダブルハートボンドの三つ巴。
ダブルハートボンドが前へ!
しかし内からはウィルソンテソーロが鋭く脚を伸ばし、迫ってきた!
大外からはラムジェット、さらにメイショウハリオも中団から伸びてくる!
ゴール前
残り200m、ダブルハートボンドが先頭に立ちますが、ウィルソンテソーロが内から猛然と追い込む。
一気に並びかけ、完全なマッチレースに!
その外からはラムジェットも懸命に脚を使って前を追いますが、やや届かず。
ゴール前は、ダブルハートボンドとウィルソンテソーロの2頭が完全に並ぶ形でフィニッシュ!
写真判定に持ち込まれる大接戦となりましたが、僅かに前に出ていたのは——ダブルハートボンド!
見事、2025年チャンピオンズカップの栄冠に輝きました!
チャンピオンズカップ2025|全着順&レース結果まとめ
激戦の末に勝利を掴んだダブルハートボンド。
ここでは全着順と主要馬のレース内容を、表と文章でわかりやすく整理します。
2025年 チャンピオンズカップ(GⅠ)全着順一覧
| 着順 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | タイム | 人気 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1着 | ダブルハートボンド | 牝4 | 坂井瑠星 | 1:50.2 | 3 |
| 2着 | ウィルソンテソーロ | 牡6 | 川田将雅 | 1:50.2 | 2 |
| 3着 | ラムジェット | 牡4 | 三浦皇成 | 1:50.6 | 7 |
| 4着 | メイショウハリオ | 牡8 | 武豊 | 1:50.6 | 8 |
| 5着 | アウトレンジ | 牡5 | 松山弘平 | 1:51.0 | 4 |
| 6着 | セラフィックコール | 牡5 | 西村淳也 | 1:51.1 | 14 |
| 7着 | シックスペンス | 牡4 | C.ルメール | 1:51.3 | 5 |
| 8着 | サンライズジパング | 牡4 | 池添謙一 | 1:51.4 | 9 |
| 9着 | ヘリオス | セ9 | 原優介 | 1:51.4 | 16 |
| 10着 | ナルカミ | 牡3 | 戸崎圭太 | 1:51.5 | 1 |
| 11着 | ハギノアレグリアス | 牡8 | 岩田康誠 | 1:51.6 | 11 |
| 12着 | ペプチドナイル | 牡7 | 藤岡佑介 | 1:51.8 | 12 |
| 13着 | ペリエール | 牡5 | 佐々木大輔 | 1:52.0 | 15 |
| 14着 | ウィリアムバローズ | 牡7 | 岩田望来 | 1:52.1 | 13 |
| 15着 | テンカジョウ | 牝4 | 国分優作 | 1:52.2 | 10 |
| 16着 | ルクソールカフェ | 牡3 | J.モレイラ | 1:52.4 | 6 |
レース回顧:
ダブルハートボンドは内枠を利して道中好位をキープし、直線で抜群の手応えを発揮。
ウィルソンテソーロの猛追をハナ差で凌ぎ切り、牝馬として10年ぶりのチャンピオンズカップ制覇を果たしました。
坂井騎手のレース運びも光った一戦でした。
チャンピオンズカップ2025優勝騎手レース後のコメント
3連覇を果たした坂井瑠星騎手がレース直後に語ったコメントから、勝利の裏側にあった思いや作戦を読み解きます。
坂井瑠星 騎手のコメント:
「牝馬でこの舞台は簡単ではないと思っていましたが、道中の手応えも良く、自信を持って仕掛けました。最後は本当にわずかな差でしたが、彼女(ダブルハートボンド)の勝負根性が勝因です。3連覇という形でこの舞台に立てたことは光栄ですし、関係者の皆さまに感謝しています。」
坂井瑠星騎手のコメントからも伝わるように、チャンピオンズCは騎手の判断力・馬の血統背景が結果を左右するレースです。
そんな背景を深掘りしたい方には、以下の書籍もおすすめです。
まとめ|牝馬ダブルハートボンドの歴史的快挙
牝馬による歴史的勝利となった2025年のチャンピオンズカップ。
ここではレース全体を振り返りつつ、今後への注目ポイントを整理して締めくくります。
第26回チャンピオンズカップは、歴史に残るハナ差決着となりました。
牝馬のダブルハートボンドが、強豪牡馬たちを退けてのGⅠ制覇。
坂井瑠星騎手にとっては3年連続のチャンピオンズC制覇という快挙となり、その手腕の高さを改めて証明しました。
また、ウィルソンテソーロやラムジェットといった実力馬も見せ場を作り、ハイレベルな一戦となったことは間違いありません。
次なるGⅠ・有馬記念や2026年のダート王決定戦に向け、各馬の動向にも注目が集まります。
激戦の余韻が冷めやらぬ中、ファンの期待はすでに次の戦いへと向かっています。
本記事の執筆日:2025年12月7日
内容はnetkeiba掲載情報(2025年12月7日時点)に基づいています。
