2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」を見て、豊臣秀吉と弟・秀長が実際に活躍したお城を訪ねてみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
秀吉の出世のきっかけとなった長浜城や中国攻略の拠点となった姫路城、秀長が晩年を過ごした大和郡山城など、各地には兄弟の足跡が残されています。
この記事では、「豊臣兄弟!」ゆかりの城7選を、歴史上の関係とともに紹介します。子連れで訪れる際の見どころや、坂道・階段などの注意点もまとめました。
大河ドラマ「豊臣兄弟!」ゆかりの城7選を比較
今回紹介するのは、次の7城です。
2026年4月18日から2027年5月31日までは、姫路城・和歌山城・小谷城・長浜城・竹田城跡・郡山城を巡る「ぶらり豊臣秀吉・秀長ゆかりの城めぐり」の御城印が販売されています。
6城分を並べると一枚絵が完成する特別仕様です。販売場所や在庫状況は変わる可能性があるため、「訪問前に各施設の公式情報をご確認ください」と添えると安心です。
そこへ秀吉が天下統一の拠点として築いた大阪城を加え、兄弟の歩みをたどれる7城を選びました。
| 城名 | 都道府県 | 豊臣兄弟との関係 | 子連れでの回りやすさ |
|---|---|---|---|
| 小谷城跡 | 滋賀県 | 秀吉の北近江進出につながった城 | △ 山道あり |
| 長浜城 | 滋賀県 | 秀吉が初めて城持ち大名となった城 | ◎ 公園と博物館あり |
| 姫路城 | 兵庫県 | 秀吉の中国攻略の拠点 | ○ 天守内に急な階段あり |
| 竹田城跡 | 兵庫県 | 秀長が但馬攻略で入った城 | △ 坂道と徒歩移動あり |
| 大阪城 | 大阪府 | 秀吉が天下統一の拠点として築城 | ◎ 公園や展示施設が充実 |
| 和歌山城 | 和歌山県 | 秀吉の命を受けて秀長が築城 | ◎ 動物園も楽しめる |
| 大和郡山城 | 奈良県 | 秀長の居城・畿内統治の拠点 | ○ 城下町散策と組み合わせやすい |
※子連れでの回りやすさは、坂道や階段の多さ、ベビーカーでの移動、周辺の公園・休憩場所などをもとにした目安です。
子連れで初めて城巡りをするなら、長浜城・大阪城・和歌山城が比較的回りやすいでしょう。
一方、小谷城跡と竹田城跡は山城のため、子どもの年齢や体力に合わせた計画が必要です。
小谷城跡|秀吉の出世につながった北近江の山城
滋賀県長浜市にある小谷城は、戦国大名・浅井氏の居城だった山城です。
織田信長と浅井長政の対立が深まるなか、秀吉は北近江での戦いに加わりました。小谷城が落城した後、秀吉は北近江の領地を与えられ、やがて長浜城の城主となります。
つまり小谷城は、秀吉が信長の家臣から一国一城の主へ近づいていく、出世の転機となった場所といえます。長浜市も、小谷城・姉川古戦場・長浜城などを豊臣兄弟ゆかりの地として紹介しています。
子連れで訪れるときのポイント
小谷城跡は、天守のある平地のお城ではなく山中に遺構が残る城跡です。
小さな子どもを連れて本格的に登る場合は、歩きやすい靴や飲み物が欠かせません。ベビーカーでの城跡散策は難しいため、乳幼児連れでは無理に山頂を目指さず、周辺の歴史展示施設を中心に回る方法もあります。
子どもが小学生以上で山歩きが好きなら、石垣や曲輪の跡を探しながら、戦国時代の山城の造りを体感できるでしょう。

小学生以上・山歩きが好きな家族向けのお城です。
長浜城|秀吉が初めて城持ち大名となった出世城
長浜城は、秀吉が浅井氏の旧領を与えられた後に築いた城です。
秀吉はこの地で初めて城持ち大名となり、城下町を整備しました。そのため長浜城は、「秀吉の出世城」とも呼ばれています。
現在の天守風の建物は長浜城歴史博物館として利用され、秀吉や北近江の歴史に関する展示を見ることができます。長浜城跡の周辺は豊公園として整備され、琵琶湖の景色も楽しめます。
子連れで訪れるときのポイント
長浜城は、今回紹介する7城の中でも子連れで立ち寄りやすいお城です。
城の周辺が広い公園になっているため、歴史博物館を見学した後に外で体を動かせます。小さな子どもが展示に飽きてしまった場合でも、琵琶湖を眺めながら休憩しやすいのが魅力です。
近くには黒壁スクエアなどの観光エリアもあり、お城だけで一日を終わらせず、食べ歩きや買い物と組み合わせられます。
2026年は長浜市内で、豊臣兄弟や北近江の戦国史を紹介する取り組みも展開されています。大河ドラマを見た後の旅行先として、特に注目したい場所です。

幼児から小学生まで楽しみやすいですよ。
小谷城跡や長浜城をゆっくり巡り、黒壁スクエアや琵琶湖周辺の観光も楽しみたい方は、長浜周辺に宿泊すると移動に余裕を持てます。家族で泊まりやすい宿を探している方は、「長浜で子連れ宿泊におすすめの宿7選」も参考にしてください。
姫路城|秀吉の中国攻略を支えた重要拠点
世界遺産として知られる姫路城も、豊臣秀吉と深い関係があります。
1580年、黒田孝高は中国地方を攻略していた秀吉に姫路城を譲りました。秀吉は姫路城を改修し、3層の天守を築いたとされています。
現在見られる大天守は、後に城主となった池田輝政の時代に大改修されたものですが、姫路城が大規模な近世城郭へ発展する基礎をつくったのは秀吉でした。
姫路城は、秀吉が播磨から中国地方へ勢力を広げていくための重要な拠点です。豊臣兄弟による天下統一への歩みをたどるうえでも、秀吉の中国攻略を支えた城として外せません。
子連れで訪れるときのポイント
真っ白な大天守は遠くからでも目立つため、お城に詳しくない子どもでも、その大きさに驚くでしょう。
ただし、天守内部には急な階段があり、見学ルートも長めです。幼児連れでは、子どもの手をしっかりつなぎ、時間に余裕を持って回る必要があります。
すべてを見ようとせず、大天守を中心に見学する、途中で休憩を入れるなど、子どもの体力に合わせて調整しましょう。
姫路駅から城までの道は、正面に天守を眺めながら歩けます。お城に近づいていく景色も、子どもと一緒に楽しめるポイントです。

自分で階段を上り下りできる子どもさんにおすすめです。
竹田城跡|秀長が但馬攻略で入った天空の城
兵庫県朝来市の竹田城跡は、雲海に浮かぶ姿から「天空の城」と呼ばれる山城です。
秀吉が中国地方の攻略を進めていた1577年、弟の秀長は但馬へ進攻しました。翌1578年には、秀長が竹田城に入ったことが史料に記されています。
竹田城は、秀長が兄に代わって各地の攻略を担っていたことを伝える、重要なゆかりの城です。
現在の竹田城跡には建物は残っていませんが、山の上に広がる石垣から、戦国時代の山城の規模を感じられます。
子連れで訪れるときのポイント
竹田城跡は山頂近くにあるため、一般的な平城よりも徒歩移動が多くなります。
城跡内には石垣や段差があり、ベビーカーでの散策には向いていません。幼児連れの場合は抱っこひもを用意し、無理のないルートを選びましょう。
雲海を見るために早朝から動く計画は、子どもの睡眠や気温にも注意が必要です。初めての子連れ旅行では、雲海だけにこだわらず、明るい時間帯にゆっくり登る方が安心でしょう。
山歩きが好きな小学生にとっては、城跡までの道のりも含めて冒険気分を楽しめます。

体力のある小学生以上向けです。
大阪城|秀吉が天下統一の夢を描いた巨大城郭
大阪城は、秀吉が天下統一の拠点として築いた城です。
秀吉は1583年に築城を開始し、巨大な城郭と城下町を整えていきました。豊臣政権の中心として、多くの武将や商人が集まる場所となります。
現在見られる石垣や堀、門などの多くは徳川時代以降に整備されたものです。また、現在の天守閣は1931年に復興された3代目で、内部は歴史博物館になっています。
2026年4月14日から12月27日までは、大阪城公園内に残る豊臣大坂城の痕跡6か所を巡るデジタルスタンプラリーも開催されています。
※なお、秀吉が築いた当時の城は「大坂城」と表記されますが、この記事では現在の観光地として紹介する場合は「大阪城」と表記します。
子連れで訪れるときのポイント
大阪城公園は非常に広いため、利用する駅や入口によって天守閣までの距離が変わります。
子連れでは、最寄り駅から天守閣までの移動時間も含めて予定を立てましょう。小さな子どもと一緒なら、歩き疲れる前に休憩を入れられるよう、時間を詰め込みすぎないことが大切です。
天守閣の中は博物館になっているため、昔の建物そのものを見学する姫路城とは楽しみ方が異なります。映像や展示を通して歴史を知りたい家族には、大阪城が向いています。
大阪城公園内には広場や飲食施設もあり、歴史見学と公園散策を一緒に楽しめるのも子連れにはうれしいポイントです。

幼児から小学生まで楽しみやすいスポットです。
大阪城公園は広く、天守閣の見学や周辺施設を回ると半日以上かかることもあります。大阪市内に宿泊すれば、子どもの体力に合わせて予定を組みやすく、翌日は海遊館やユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどへ移動することもできます。
大阪城観光に便利な家族向けホテルを探している方は、「大阪城周辺の子連れにおすすめの宿泊施設」も参考にしてください。
和歌山城|秀長が築いた城と動物園を一緒に楽しめる
和歌山城は、1585年に秀吉の命を受けた秀長が築いた城です。
築城には、後に築城の名手として知られる藤堂高虎も関わったとされています。秀長は和歌山城を紀伊統治の拠点とし、城代として桑山重晴を置きました。
後に和歌山城は紀州徳川家の居城となったため、現在は徳川家のお城という印象も強くなっています。しかし、城の始まりをたどると、秀吉と秀長が紀州を治めていく過程が見えてきます。
子連れで訪れるときのポイント
和歌山城の大きな魅力は、城の敷地内に動物園があることです。
お城の見学だけでは飽きてしまいやすい幼児でも、動物園と組み合わせることで一日を楽しみやすくなります。公園内には珍しい斜めの橋「御橋廊下」や庭園もあり、天守閣以外の見どころも豊富です。
天守閣は虎伏山の上にあるため、入口から坂や階段を上ります。夏場は帽子や飲み物を用意し、途中で休憩しながら進みましょう。
歴史好きな大人と動物が好きな子どもの両方が楽しめるため、今回紹介する中でも、特に子連れ旅行と相性のよいお城です。

幼児から小学生まで家族みんなで楽しめます。
大和郡山城|秀長が晩年を過ごした豊臣政権の重要拠点
奈良県大和郡山市の郡山城は、豊臣秀長との関係が特に深いお城です。
1585年、秀長は兄・秀吉とともに郡山城へ入りました。その後、郡山城は豊臣政権による畿内統治の拠点となり、秀長の時代に城郭の主要部分がほぼ完成したとされています。
秀長は郡山城を拠点に、大和・紀伊・和泉などの広い地域を治めました。1591年に亡くなるまで城主を務めたため、郡山城は秀長の人生をたどるうえで欠かせない場所です。
2026年3月2日から2027年1月22日までは、城跡近くのDMG MORI やまと郡山城ホールで「豊臣兄弟! 大和郡山 大河ドラマ館」も開催されています。
子連れで訪れるときのポイント
郡山城には現在、天守は残っていません。しかし、復元された門や櫓、石垣、天守台などを見ることができます。
子どもには、石垣の中に石仏などが使われている「転用石」を探してみる楽しみ方もあります。単に城跡を歩くだけでなく、「どこに違う形の石があるかな」と親子で探すと、歴史に興味を持ちやすくなるでしょう。
大河ドラマ館と合わせれば、衣装や小道具、映像展示を見た後に実際の城跡を歩けます。ドラマの世界と現地の歴史をつなげやすい点が、2026年ならではの魅力です。
城下町には大和郡山名物の金魚に関するスポットもあるため、お城だけではなく町歩きと組み合わせるのがおすすめです。

幼児から小学生まで楽しめ、大河ドラマ館とのセットがおすすめ観光ルートです。
子連れで豊臣兄弟ゆかりの城を選ぶポイント
豊臣兄弟ゆかりの城には、博物館型の天守から本格的な山城まで、さまざまなタイプがあります。
子どもの年齢や興味に合わない場所を選ぶと、移動だけで疲れてしまうこともあります。次のポイントを確認してから行き先を決めましょう。
幼児連れなら公園や別の遊び場がある城を選ぶ
幼児連れには、長浜城・大阪城・和歌山城が向いています。
お城の見学だけでなく、公園散策や動物園などを組み合わせられるため、子どもが歴史展示に飽きたときにも予定を変更しやすいからです。
小学生なら「探す楽しみ」がある城がおすすめ
石垣や堀、門などを探しながら歩くと、お城に詳しくない子どもでも楽しみやすくなります。
「一番大きな石を探す」「敵が来たらどこから見張るか考える」など、簡単なテーマを決めて回るのもおすすめです。
山城は子どもの体力を優先する
小谷城跡と竹田城跡は、景色や石垣が魅力ですが、坂道や徒歩移動があります。
暑い時期や雨の後は足元にも注意が必要です。山頂まで行くことだけを目的にせず、子どもの様子を見ながら引き返せる計画を立てましょう。
豊臣兄弟ゆかりの城に関するよくある質問
豊臣秀長の居城はどこですか?
豊臣秀長を代表する居城は、奈良県の郡山城(大和郡山城)です。
秀長は1585年に郡山城へ入り、大和・紀伊・和泉などを治める拠点としました。城郭や城下町も大規模に整備されています。
豊臣秀吉が初めて城主になった城はどこですか?
秀吉が初めて城持ち大名となった城は、滋賀県長浜市の長浜城です。
小谷城落城後に北近江を与えられ、長浜城と城下町を整えました。そのため、長浜城は秀吉の出世城として知られています。
子連れで最も行きやすい豊臣兄弟ゆかりの城は?
未就学児を連れて訪れるなら、長浜城・大阪城・和歌山城が比較的回りやすいでしょう。
長浜城と大阪城は広い公園内にあり、和歌山城には動物園があります。歴史見学以外の楽しみを用意しやすいのが理由です。
大和郡山城と福島県の郡山は同じ場所ですか?
別の場所です。
豊臣秀長ゆかりの郡山城は、奈良県大和郡山市にあります。検索するときは「大和郡山城」または「郡山城 奈良」と入力すると、福島県郡山市との混同を避けられます。
まとめ|豊臣兄弟ゆかりの城を子どもと巡って歴史を身近に感じよう
豊臣秀吉と秀長の歩みを城からたどると、兄弟がどのように天下統一へ近づいていったのかが見えてきます。
小谷城周辺での戦いを経て、秀吉は長浜城の城主となりました。その後、姫路城を拠点に中国地方へ進み、秀長は竹田城をはじめとする各地の攻略で兄を支えます。
やがて秀吉は大阪城を天下統一の拠点とし、秀長は和歌山城を築き、大和郡山城から広い地域を治めました。
子連れで訪れるなら、城の歴史だけでなく、公園・動物園・大河ドラマ館・城下町散策などを組み合わせることが大切です。
幼児連れには長浜城・大阪城・和歌山城、歴史や山歩きに興味を持ち始めた小学生には小谷城跡や竹田城跡もよい経験になるでしょう。
大河ドラマ「豊臣兄弟!」をきっかけに、ドラマの登場人物が実際に歩いた土地を家族で訪ねてみてはいかがでしょうか。
