競走馬レガレイラとは?ノーザンファーム生まれの2024有馬記念馬

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2頭のサラブレッドが草原を駆ける姿|競走馬レガレイラ紹介用アイキャッチ

※この記事は2025年11月2日時点の情報をもとに作成しています。

レガレイラ(Regaleira)は、2021年4月12日生まれの現役牝馬で、名門ノーザンファームの生産馬として注目を集めています。

競馬ファンの記憶に鮮烈に刻まれたのは、なんといっても2024年の有馬記念(GⅠ)での優勝

堂々たる走りで、年末のグランプリを制した姿は記憶に新しいでしょう。

父はスワーヴリチャード、母はハービンジャー産駒のロカという良血統で、兄にドゥラドーレス、近親にアーバンシックやステレンボッシュなど、重賞戦線で活躍する実力馬を多数輩出している牝系に生まれました。

まさに「走るために生まれた」と言える競走馬です。

通算成績は10戦4勝。

その中にはGⅠであるホープフルステークス(2歳)、有馬記念(3歳)、さらに古馬になってからの産経賞オールカマー(GⅡ)の勝利も含まれ、クラシック・古馬戦線をまたいで活躍しています。

現在も現役で、2025年エリザベス女王杯へ向けての出走が注目されています。

この記事では、そんなレガレイラのプロフィール・成績・血統・走りの特徴などを一つ一つ丁寧にご紹介します。

ノーザンファームが誇る“有馬記念馬”の全貌を、競馬ファンなら見逃せません。

目次

【現役】レガレイラの牧場とプロフィール紹介

レガレイラは、競馬界を代表する名門「ノーザンファーム」が生産した競走馬です。

ノーザンファームはこれまでにも多くのGⅠ馬を送り出しており、社台グループの中核を担う存在。

そんな生産拠点から生まれたレガレイラは、まさに“血統・育成・素質”すべてにおいて一流の環境に恵まれたサラブレッドと言えるでしょう。

基本プロフィール

馬名レガレイラ(Regaleira)
性別牝馬(4歳)
生年月日2021年4月12日
毛色鹿毛
馬主サンデーレーシング さん
調教師木村哲也 さん(美浦)
生産牧場ノーザンファーム(北海道・安平町)
募集情報1口:75万円 / 40口
通算成績10戦4勝[4-0-1-5]
獲得賞金(中央)7億215万円
主な勝鞍2024年 有馬記念(GⅠ)、2023年 ホープフルS(GⅠ)、2025年 産経賞オールカマー(GⅡ)
近親馬ドゥラドーレス、ロックオブエイジズ ほか

馬主は「サンデーレーシング」さん。

社台系クラブの中でもトップクラスの実績を誇り、数々のGⅠ馬を所有してきた大手クラブ法人です。

調教師を務める木村哲也さんは、美浦を拠点とする実力派トレーナーで、レガレイラの育成管理を一手に担っています。

1口75万円、40口という高額かつ少数口の募集からも期待の高さがうかがえ、まさに“エリート中のエリート”といえる血統馬。

初戦から勝利し、ホープフルS→有馬記念とGⅠタイトルを連取した実績からも、その期待にしっかりと応える走りを見せています。

【現役】レガレイラの競走成績を紹介

レガレイラはデビューからGⅠ勝利まで駆け上がったサラブレッドであり、2歳・3歳・4歳とそれぞれの世代で印象的なパフォーマンスを残しています。

ここでは、10戦4勝の全戦績を一覧で確認し、その活躍の軌跡をたどります。

競走成績一覧表

日付開催レース名着順騎手距離馬場備考
2025/09/21中山産経賞オールカマーGⅡ1着戸崎圭太芝2200m古馬GⅡ初勝利
2025/06/15阪神宝塚記念GⅠ11着戸崎圭太芝2200m初の古馬GⅠ
2024/12/22中山有馬記念GⅠ1着戸崎圭太芝2500m3歳牝馬での快挙
2024/11/10京都エリザベス女王杯GⅠ5着ルメール芝2200m古馬牝馬GⅠ挑戦
2024/09/15中京ローズSGⅡ5着ルメール芝2000mトライアル戦
2024/05/26東京東京優駿(日本ダービー)GⅠ5着ルメール芝2400m牡馬混合クラシック
2024/04/14中山皐月賞GⅠ6着北村宏司芝2000m牝馬で唯一の出走
2023/12/28中山ホープフルSGⅠ1着ルメール芝2000m2歳GⅠ制覇
2023/10/21東京アイビーSL3着ルメール芝1800mオープン挑戦
2023/07/09函館2歳新馬新馬1着ルメール芝1800mデビュー戦勝利

レガレイラは、2023年7月の函館2歳新馬戦で華々しくデビュー勝ちを飾ると、その年末にはホープフルステークス(GⅠ)を制して一躍注目の存在に

2歳時点でのGⅠ制覇は、将来性を裏付ける確かな証拠でした。

クラシック戦線では牝馬ながら皐月賞・日本ダービーに挑戦し、強豪牡馬に真っ向勝負。

特にダービーでは5着に食い込み、牝馬としての底力を示しました。

その後は秋華賞には向かわず、古馬との対戦路線を選択し、エリザベス女王杯や有馬記念へ進出。

2024年の有馬記念では、シャフリヤールなど実力馬を抑えて歴史的な1着を獲得

3歳牝馬として有馬記念を制したのは稀有な快挙で、競馬界に新たな歴史を刻みました。

2025年には産経賞オールカマー(GⅡ)を制し、再びGⅠ戦線へ名乗りを上げています。

【現役】レガレイラの走りの特徴を紹介

レガレイラは、鋭い末脚と高いレース適応力を兼ね備えた牝馬です。

特に後半の伸び脚には定評があり、差し・追い込み型として存在感を発揮してきました。

ここでは、彼女の走りの“強み”と“課題”を見ていきます。

走りの適性まとめ表

項目傾向・特徴
脚質差し・追い込み主体
得意距離2000m〜2500mの中長距離
得意馬場良馬場〜やや重(芝)
不得意傾向スローペースの瞬発力勝負より、平均ペースでの持続力戦に強い
成長傾向早い時期から完成度が高く、4歳以降もパフォーマンス維持
重賞実績GⅠ×2勝、GⅡ×1勝(いずれも芝中長距離)
展開の理想型中団〜後方待機→直線で鋭く伸びる展開がベスト

レガレイラの最大の武器は、直線での切れる末脚です。

ホープフルステークスや有馬記念では、中団からスムーズに進出し、最後の直線で他馬を一気に交わす豪脚を披露しました。

特に有馬記念では、2500mの長丁場でスタミナと瞬発力をバランスよく発揮し、3歳牝馬ながら古馬を撃破。

競馬ファンに鮮烈な印象を残しました。

また、2200〜2500mの距離に安定した適性を見せており、クラシックディスタンスやグランプリ路線においても安心して狙えるタイプです。

馬場もやや重程度であれば苦にせず、持続力が問われる展開で力を発揮する傾向にあります。

一方で、極端なスローペースや前が止まらない展開では、差し遅れのリスクも。

ローズステークスやエリザベス女王杯で敗れたのは、位置取りや展開がフィットしなかった面が大きく影響しています。

直線勝負に持ち込める展開が理想です。

現役でもトップクラスの実力を持つレガレイラ。

今後も「中団から直線一気」のレース展開が鍵を握ると言えるでしょう。

【現役】レガレイラの血統を紹介

レガレイラは、父スワーヴリチャード、母ロカという配合から生まれた牝馬で、日本・欧州の名血が交錯する良血馬です。

さらに近親にはGⅠ馬が並び、牝系からもクラシックホースが誕生している点に注目が集まります。

血統表(父系・母系)

系統馬名備考
スワーヴリチャード(2014 栗毛)ジャパンカップ馬・ハーツクライ産駒
父の父ハーツクライ(2001 鹿毛)有馬記念馬、ディープインパクト世代のライバル
父の母ピラミマ(2005 黒鹿毛)Unbridled’s Song産駒
ロカ(2012 鹿毛)ハービンジャー産駒、GⅢ3着歴あり
母の父ハービンジャー(2006 鹿毛)キングジョージ優勝馬(英)、種牡馬として成功
母の母ランズエッジ(2006 鹿毛)ダンスインザダーク産駒、名牝系の一角

レガレイラの血統的な特徴は、まず父スワーヴリチャードのパワーと持続力にあります。

ジャパンカップを制した名馬であり、父ハーツクライはディープインパクト世代の強豪。

その流れをくむことで、中距離〜長距離での安定感と成長力をしっかりと受け継いでいます。

母ロカはハービンジャー産駒。

日本で大成功を収めた欧州血統で、芝の中距離に強く、産駒の多くが成長とともに真価を発揮。

母ロカ自身もデイリー杯クイーンCで3着に入るなど素質を見せていました。

注目すべきは、近親馬にGⅠ勝ち馬が多数いる点です。

兄ドゥラドーレスは重賞戦線で好走を続けており、近親には菊花賞馬アーバンシックや桜花賞馬ステレンボッシュも含まれます。

つまり、レガレイラは“走る牝系”を背景に持ち、その実力は血統に裏打ちされたものです。

さらに、5代血統表にはサンデーサイレンスの3×4クロス(18.75%)や、Lyphardの5×5クロスも確認されており、日本競馬で実績のある配合パターンが詰め込まれています。

血統・育成・戦績すべてにおいて、トップレベルの背景を持つのがレガレイラの強みと言えるでしょう。

まとめ|名牝系の輝きを受け継ぐクラシック&グランプリホース

レガレイラは、ノーザンファーム生まれの良血牝馬として、早くから注目を集めてきました。

2歳でホープフルステークスを制し、3歳では牡馬に挑んだクラシック路線を経て、ついには年末の大一番・有馬記念を3歳牝馬で制覇する快挙を達成

2025年秋にはオールカマーを勝ち、古馬になってもなお進化を続けています。

血統面では、父スワーヴリチャード×母ロカ(ハービンジャー産駒)という欧州的なスタミナと日本的な瞬発力の融合型

兄弟や近親にもGⅠ馬が多く、まさに名牝系の流れを受け継ぐ“走る血統”といえます。

その走りは、中団から直線一気の差し脚が最大の魅力

中距離から長距離、良馬場から稍重まで幅広く対応できるレース適性は、今後のさらなるGⅠ戦線でも大きな武器となるでしょう。

2025年エリザベス女王杯では、再びGⅠタイトルを狙うことが期待されており、その動向から目が離せません。

レガレイラはまさに、血統・実績・スター性を兼ね備えた現役屈指の名牝といえる存在です。

本記事の執筆日:2025年11月2日
内容はnetkeiba掲載情報(2025年10月末時点)に基づいています。

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