競走馬ココナッツブラウンとは?名門下河辺牧場が誇る現役牝馬の実力に迫る!

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緑の放牧地を駆ける2頭のサラブレッド。競走馬ココナッツブラウンの記事アイキャッチ。

※この記事は2025年11月5日時点の情報をもとに作成しています。

競走馬ココナッツブラウン(Coconuts Brown)は、2020年4月28日生まれの牝馬で、父はGⅠ7勝を誇る名馬キタサンブラック、母はキングカメハメハ産駒のルアーズストリートという良血に育まれた現役馬です。

生産は北海道日高町の名門・下河辺牧場で、調教師は栗東の上村洋行さん。

デビュー以来、芝の中距離を中心に着実にステップアップを重ねてきました。

2023年のローズステークスで頭角を現すと、翌年の春には2勝クラス、3勝クラスを順調に突破。

2025年には京都の錦ステークスを制し、続くクイーンステークス(GIII)や札幌記念(GII)では強豪馬相手に2着と健闘を見せました。

その走りは、力強い末脚と安定感を兼ね備え、重賞戦線での存在感を確かなものにしています。

また、母系には秋華賞2着のブロードストリートをはじめ、数々の重賞馬を輩出した優秀な牝系が並びます。

血統・実績ともに将来が期待されるココナッツブラウンは、まさに「名門牧場が誇る現役の良血牝馬」と言える存在です。

本記事では、彼女のプロフィール・成績・走りの特徴・血統背景を詳しく紹介していきます。

目次

【現役】ココナッツブラウンの牧場とプロフィールを紹介

ココナッツブラウンは、北海道日高町にある下河辺牧場の生まれです。

下河辺牧場は長年にわたって多くの活躍馬を輩出してきた名門牧場であり、その血統管理と育成技術の高さは国内でも屈指とされています。

近年では、芝の中距離を中心に安定した成績を残す馬を多く送り出しており、ココナッツブラウンもその代表格といえる存在です。

彼女の調教師は上村洋行さん(栗東)、馬主は下河辺隆行さん

2020年4月28日生まれの牝馬で、毛色は鹿毛。

生産地は日高町で、現在も現役として中央競馬で活躍中です。

2025年11月時点での通算成績は12戦4勝[4-4-2-2]

重賞ではクイーンステークス(GIII)と札幌記念(GII)でいずれも2着に入るなど、上位クラスでも安定した走りを見せています。

下河辺牧場は血統の質だけでなく、馬体の成長を重視した丁寧な育成で知られています。

ココナッツブラウンもその育成方針のもと、デビューから着実に実力を伸ばしてきました。

力強い走りとしなやかなフォームは、牧場が長年培ってきた調教技術と血統へのこだわりの賜物です。

プロフィール一覧(表)と基本データ

項目内容
馬名ココナッツブラウン(Coconuts Brown)
生年月日2020年4月28日
性別
毛色鹿毛
生産牧場下河辺牧場(北海道日高町)
馬主下河辺隆行さん
調教師上村洋行さん(栗東)
通算成績12戦4勝[4-4-2-2]
主な勝鞍2025年 錦ステークス(3勝クラス)
主な実績2025年 クイーンS(GIII) 2着、札幌記念(GII) 2着

血統の確かさと育成力の高さを背景に、ココナッツブラウンは重賞戦線で着実に存在感を高めています。

【現役】ココナッツブラウンの競走成績一覧|重賞戦線で躍動!

ココナッツブラウンは、デビュー以来一貫して芝の中距離戦を主戦場とし、安定した成績を残してきました。

2023年に初勝利を挙げると、その後は1勝クラスから着実に勝ち上がり、2025年には重賞戦線で上位を争うまでに成長しました。

特に注目すべきは、京都の錦ステークス(3勝クラス)を勝利した後の夏競馬で、GIIIクイーンステークス・GII札幌記念といった格式ある重賞で2着を連続で確保した点です。

これにより、牝馬中距離路線での実力馬として地位を確立しました。

レースでは、先行よりも中団に控えて末脚を伸ばすスタイルが多く、展開に左右されにくい安定感が魅力です。

特に札幌記念では、GIIという強豪ひしめく舞台でトップナイフに僅差の2着と健闘し、持ち前の持続力と末脚の切れを改めて証明しました。

京都や札幌など異なる競馬場でも高い適応力を示しており、馬場状態を問わず好走できる点も特徴です。

主要レース成績(札幌記念・クイーンS・錦Sなど)

日付開催レース名着順騎手距離タイム勝ち馬(2着馬)賞金(万円)
2025/08/17札幌札幌記念(GII)2着北村友一芝20002:01.7トップナイフ2,832.0
2025/08/03札幌クイーンS(GIII)2着北村友一芝18001:46.0アルジーヌ1,515.0
2025/05/18京都錦S(3勝クラス)1着岩田望来芝16001:33.1ガイアメンテ1,869.4
2024/12/01京都嵯峨野S(3勝クラス)3着幸英明芝18001:46.1オールナット463.9
2024/02/11京都春日特別(2勝クラス)1着横山和生芝18001:47.8プッシュオン1,571.0
2023/09/17阪神ローズS(GII)5着横山武史芝18001:43.7マスクトディーヴァ520.0

このように、デビューから一貫して堅実な成績を残していることがわかります。

3勝クラス突破から重賞連続2着という流れは、血統的なポテンシャルと調整力の高さを示す好例です。

【現役】ココナッツブラウンの走りの特徴は?持続力と安定感が武器

ココナッツブラウンの走りは、父キタサンブラック譲りの粘り強さと、母系キングカメハメハのスピード感を兼ね備えたバランス型です。

特に中団からの差し脚が鋭く、最後まで脚を伸ばせる持続的な末脚が最大の武器です。

2025年の札幌記念では、後方11番手から直線で一気に伸び、GIIという強豪が集う舞台で2着に食い込むなど、展開に左右されにくい競馬を見せました。

一方で、重馬場や時計のかかる馬場では若干パフォーマンスを落とす傾向があり、理想的なのは良馬場の芝コースです。

また、2000mまでの距離で最も力を発揮しており、瞬発力勝負よりもスピードの持続力勝負が向いています。

過去のレースを通して、京都や札幌といった洋芝・内回りコースでも安定して走れる点は高い評価を受けています。

また、馬体重450kg前後とやや軽めながらも、筋肉の付き方に無駄がなく、キレのあるフォームが特徴。

スピードの持続に優れ、長くいい脚を使えるタイプです。

陣営も「どんなペースでも崩れにくい安定感がある」と評価しており、GⅠ戦線でも通用する完成度を誇ります。

得意コース・距離・馬場傾向まとめ

項目傾向・評価
コース適性芝コース(特に京都・札幌)で安定
距離適性1600〜2000mで最も安定
脚質中団〜差しで末脚を活かす
成長傾向4歳以降に本格化し持久力強化
重馬場やや苦手(稍重〜良が理想)
得意舞台芝1800〜2000mの中距離重賞

その走りの安定感と成長力から、ファンや関係者の間では「堅実で信頼できる牝馬」として高く評価されています。

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血統から見る強さの理由|キタサンブラック×キングカメハメハの黄金配合

ココナッツブラウンは、父キタサンブラック×母ルアーズストリート(キングカメハメハ産駒)という、サンデーサイレンス系とキングマンボ系の名血を掛け合わせた良血馬です。

この配合は、パワーとスピード、そして高い持続力を兼ね備える点で非常に魅力的で、日本競馬の王道ともいえる血統構成となっています。

特に父キタサンブラックは、天皇賞(春・秋)、大阪杯、有馬記念など数々のGⅠを制した名馬であり、産駒にはソールオリエンスやイクイノックスといったトップクラスの活躍馬が並びます。

その父ブラックタイドはディープインパクトの全兄で、血統的にも非常に価値が高い系譜です。

母ルアーズストリートはキングカメハメハの産駒で、牝系には秋華賞2着のブロードストリートや、富士ステークス2着のサトノウィザードといった重賞級の馬が名を連ねます。

牝系「6-b」は、日本競馬において長く繁栄を続ける名牝系であり、代々スピードとしなやかさを受け継いできました。

ココナッツブラウンもこの牝系の良さを強く引き継いでおり、レースで見せる末脚の伸びやリズムの良いフォームには血統的な裏付けがあります。

血統構成表(父系・母系一覧)

系統馬名主な特徴・血統背景
キタサンブラック(2012 鹿毛)ブラックタイド×シュガーハートの産駒。GⅠ7勝を誇る名馬。
父の父ブラックタイド(2001 黒鹿毛)サンデーサイレンス直系。ディープインパクトの全兄。
ルアーズストリート(2007 鹿毛)キングカメハメハ産駒で、芝1800mを中心に3勝を挙げた実力馬。
母の父キングカメハメハ(2001 鹿毛)Kingmambo直系。日本競馬のスピード血統を代表する存在。
祖母フィラストリート(1994 鹿毛)Cozzene産駒で、米国スピード血統を持つ。
近親馬ブロードストリート、サトノウィザード、グレートバローズ重賞級の実績を誇る近親馬が多い。

このように、ココナッツブラウンは父系にスタミナと持続力、母系にスピードと瞬発力を持つ、非常に完成度の高い血統を有しています。

名門・下河辺牧場による長年の血統管理の成果が、この1頭に凝縮されていると言えるでしょう。

まとめ|名門牧場が送り出した良血牝馬・ココナッツブラウンの今後に注目

ココナッツブラウンは、名門・下河辺牧場が手がけた血統の粋を集めた現役牝馬です。

父はGⅠ7勝の名馬キタサンブラック、母はキングカメハメハ産駒ルアーズストリートという日本競馬を代表する良血の組み合わせ。

その才能はデビュー当初から注目され、2025年には京都の錦ステークスで勝利を挙げたのち、クイーンステークス(GIII)・札幌記念(GII)といった大舞台で堂々の2着と、確かな実力を証明しました。

彼女の走りは、どんな展開でも崩れない安定感と、直線での持続的な末脚が魅力です。

中団からじわじわと加速し、長く脚を使うスタイルは、父キタサンブラック譲りの根性と母系の柔軟なスピードの融合といえるでしょう。

さらに、調教師の上村洋行さんによる丁寧な仕上げも光り、どのレースでも安定したパフォーマンスを見せています。

また、母系には秋華賞2着のブロードストリートや富士S2着のサトノウィザードなど、重賞級の活躍馬がずらりと並びます。

これらの系統からもわかるように、ココナッツブラウンは重賞制覇に十分手が届く実力馬です。

彼女が重賞戦線でさらに輝きを放つ日も遠くないでしょう。

名門牧場が送り出したこの良血牝馬の歩みは、今後の牝馬クラシック世代に新たな風を吹き込む存在として、ますます注目を集めるに違いありません。

本記事の執筆日:2025年11月5日
内容はnetkeiba掲載情報(2025年10月末時点)に基づいています。

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