村瀬心椛(むらせ ここも)さんは、現在のスノーボード界において世界が最も注目するトップライダーの一人です。
2004年に岐阜県で生まれた彼女は、幼少期から雪上での才能を開花させ、弱冠13歳で世界最高峰の大会「X Games」を制覇するという衝撃的なデビューを飾りました。
その後も進化を止めず、2022年の北京冬季オリンピックでは女子ビッグエアで銅メダルを獲得。
これは日本人女子として冬季五輪史上最年少のメダル記録となり、日本中に大きな感動を届けました。
村瀬心椛さんの最大の魅力は、女子選手では類を見ない圧倒的な空中感覚と、男子顔負けのダイナミックな高難度トリックにあります。
特にビッグエアやスロープスタイルといった競技において、彼女が繰り出す技の数々は常に「世界初」や「史上初」の期待を背負っています。
本記事では、そんな村瀬心椛さんの強さの源泉であるスタンスや愛用するギア、そして現在進行形で更新され続けている輝かしい成績やプロフィールについて、詳しく紐解いていきます。
この記事を読めば、彼女がなぜ「世界のココモ」と呼ばれるのか、その理由がはっきりと分かるはずです。
村瀬心椛の強さを支える「スタンス」の秘密
村瀬心椛(むらせ ここも)さんの滑りを語る上で欠かせないのが、その卓越したボードコントロールを可能にするスタンス(板への立ち方)です。
スノーボードには、左足が前になる「レギュラー」と右足が前になる「グーフィー」の2種類がありますが、彼女は王道のレギュラースタンスを採用しています。
村瀬心椛さんのスタンス基本情報
村瀬心椛さんの圧倒的なボードコントロールを可能にしている、基本スタンスや滑走スタイルの詳細は以下の通りです。
| 基本スタンス | レギュラー(左足が進行方向) |
| 滑走スタイル | フリースタイル(スロープスタイル、ビッグエア、ナックルハック) |
| 強み | スイッチ(逆スタンス)でも遜色ない高難度トリックの精度 |
| 特徴 | スタイルを重視した低重心かつ安定感のあるポジショニング |
村瀬心椛さんのスタンスの特徴と強み
村瀬心椛さんの最大の強みは、「メインスタンスとスイッチ(逆スタンス)の差が極めて少ないこと」にあります。
現代のスノーボード競技、特にスロープスタイルにおいては、ジャンプの着地後にスタンスが入れ替わった状態のまま次のセクションに挑むシーンが多く見られます。
村瀬心椛さんは、レギュラーでの滑走はもちろん、逆向きであるグーフィーの状態でも世界最高峰の難易度を誇る「バックサイド・ダブルコーク1080」や「1260」を完璧に繰り出す技術を備えています。
また、彼女のスタンスにおけるこだわりとして、「スタイル(カッコよさ)」の追求が挙げられます。
ただ高回転を回るだけでなく、空中でボードを掴む「グラブ」を極限まで長く保持し、誰が見ても美しいと感じるシルエットを維持できるのは、板の上に立つポジションが寸分違わず安定しているからです。
担任教諭からは「雪の上じゃないと立っておれんね」とおっちょこちょいな一面をからかわれることもあるそうですが、ひとたびボードを履けば、抜群のバランス感覚と体幹によって、氷のように硬い北京五輪の人工雪コースでも正確なエッジ操作を可能にしていました。
この揺るぎないスタンスが、女子史上初となる数々の大技を支える土台となっているのです。
こだわり抜いた相棒!村瀬心椛の愛用ギア
世界を股にかけて転戦する村瀬心椛さんにとって、ギア(道具)は単なる道具ではなく、自身の身体の一部とも言える重要なパートナーです。
彼女の圧倒的なパフォーマンスを支える装備について、所属や愛用ブランドを含めて紹介します。
村瀬心椛さんの愛用ギア・サポート情報
世界最高峰の舞台で戦う村瀬心椛さんのパフォーマンスを支える、所属チームや愛用している各ギアのブランド情報は以下の通りです。
| カテゴリ | ブランド・詳細 |
| 所属チーム | TOKIOインカラミ スノーボード部(旧:ムラサキスポーツ) |
| ボード・ウェア等 | ムラサキスポーツ(プロ活動を初期から支援) |
| 主なスポンサー | モンスターエナジー、西川(寝具)、オークリー(ゴーグル)等 |
| ウェアのスタイル | メンズサイズの大きめ(Oサイズ)を着用 |
村瀬心椛さんのギアへのこだわり
村瀬心椛さんのギア選びにおける最大の特徴は、機能性だけでなく「シルエットとスタイル」を徹底的に重視している点です。
一般的な女子選手はSサイズやSSサイズのウェアを選ぶことが多いですが、村瀬心椛さんはあえて男子選手が着用するようなOサイズの大きなウェアを選び、太めのパンツを履きこなしています。
これは、憧れのスケートボーダーである西村碧莉(にしむら あおり)さんや堀米雄斗(ほりごめ ゆうと)さんのスタイルを参考にしており、「スノーボードをやっていない人が見てもカッコいいと思われる選手になりたい」というプロ意識の表れです。
また、過酷な海外遠征や車中泊を伴う国内の練習環境において、コンディショニングを支える「寝具」も重要なギアの一つとなっています。
彼女は西川の「アスリートサポートプログラム」を受けており、マットレスなどの寝具を遠征先や車中に持ち込むことで、骨折などの大怪我から復帰するための質の高い休息を確保しています。
ボードに関しては、彼女の爆発的なジャンプの反発を生むために、硬さと柔軟性のバランスが取れたプロ仕様のモデルを使用しています。
幼少期から通い詰めた「スノーヴァ羽島」や「立山KINGS」での練習中、コーチの阪西翔(さかにし しょう)さんと共に、自身の繊細な感覚を表現できるギアのセッティングを追求し続けてきました。
「道具に頼るのではなく、道具を自分の感性に適合させる」という姿勢が、世界を驚かせるフロントサイド・ダブルアンダーフリップ900などの難技成功に繋がっています。
史上最年少の衝撃成績!村瀬心椛の輝かしい戦績
村瀬心椛さんの経歴は、まさに「史上最年少」という言葉と共に歩んできた輝かしい歴史です。
4歳で競技を始めてから現在に至るまでの主要なマイルストーンを振り返ります。
| 年度 | 大会名・種目 | 成績 |
| 2018年 | X Games Norway ビッグエア | 優勝(史上最年少13歳) |
| 2018年 | 世界ジュニア選手権(SS/BA) | 2冠達成 |
| 2021/22 | FISワールドカップ シーズン | 種目別・総合優勝 |
| 2022年 | 北京オリンピック ビッグエア | 銅メダル(日本女子冬季最年少) |
| 2023/24 | X Games Aspen ビッグエア | 優勝 |
| 2025年 | 世界選手権 Engadin ビッグエア | 優勝 |
天才少女から世界の頂点へ:不屈のキャリア
村瀬心椛さんの名前が世界に衝撃を与えたのは2018年、わずか13歳の時でした。
X Games Norwayにおいて、女子選手として大会史上初めて「バックサイド・ダブルコーク1260」を成功させ、最年少優勝という快挙を成し遂げました。
しかし、順風満帆に見えたキャリアの中、2018年12月に右膝蓋骨を骨折するという選手生命を脅かす大怪我に見舞われます。
約1年間の過酷なリハビリ期間を経験しましたが、この挫折が彼女を精神的に大きく成長させました。
復帰後はさらに勢いを増し、2021/2022シーズンにはワールドカップでスロープスタイルとビッグエアの両種目を制覇し、総合優勝を達成。
そして迎えた2022年の北京オリンピック。
スロープスタイルでは10位と悔し涙を呑みましたが、続くビッグエアで見事に銅メダルを獲得。
当時17歳3ヶ月でのメダル獲得は、フィギュアスケートの浅田真央さんの記録を塗り替える日本人女子冬季五輪最年少記録となりました。
その後も進化は止まらず、2023年には女子史上初となる「BSトリプルコーク1440」を、そして2025年11月には「BSトリプルコーク1620」という驚異の超高回転技を成功させています。
彼女は常に「自分に勝つこと」を目標に掲げ、単なる勝敗を超えた次元でスノーボードの限界を押し広げ続けています。
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監修・出演は、プロスノーボーダーとして活躍した三澤勝男(みさわ かつお)さんが務めており、この第1弾(VOL.1)では、まずフリースタイルの実践的な入門テクニックを重点的に学ぶことができます。
「世界のココモ」の原点!意外な素顔とプロフィール
雪上でのクールな姿とは裏腹に、素顔の村瀬心椛さんは非常にチャーミングで、周囲から愛されるキャラクターの持ち主です。
村瀬心椛さんのプロフィール
雪上でのクールな姿とは異なる一面や、村瀬心椛さんのバックボーンを知るためのプロフィール情報は以下の通りです。
| 生年月日 | 2004年11月7日 |
| 出身地 | 岐阜県岐阜市 |
| 身長 / 体重 | 153cm / 42kg |
| 家族構成 | 父、母、妹(村瀬由徠さん:プロスノーボーダー) |
| 学歴 | 岐阜第一高等学校 卒業 |
| 愛称 | ココ、学校でのあだ名は「世界」 |
※体重は大会時期やコンディションにより変動するため、参考値としてご覧ください。
「世界のココモ」の素顔と家族の絆
「心椛(ここも)」という名前には、「心が優しく、椛(もみじ)の季節に生まれたから」という素敵な由来があります。
岐阜県岐阜市に生まれ、地元の合渡小学校、岐阜西中学校を経て、スポーツの名門・岐阜第一高等学校を卒業しました。
高校時代は、海外遠征で多忙を極める中、友人にノートの写真を送ってもらって勉強したり、時差ボケの中でも登校したりと、非常に真面目で努力家な一面を持っています。
家族の支えも彼女の強さの源です。
父・功一さんは、週末ごとに片道4時間半かけて富山県の練習場までハイエースで送り迎えし、車中泊をしながら娘の夢を支え続けました。
また、2歳年下の妹である村瀬由徠(ゆら)さんも同じくプロスノーボーダーとして活躍しており、一番の親友であり最大の相談相手です。
北京五輪の際も、毎日電話で励まし合っていたというエピソードは、二人の絆の深さを物語っています。
性格は天真爛漫で、友人からは「天然」と言われることもある癒やしキャラ。
好きな食べ物はたこ焼きや梅干しで、遠征先でも日本食を恋しがる普通の女の子らしい一面もあります。
しかし、一度ボードを履けば顔つきが変わり、ストイックに技を追い求めるアスリートへと変貌します。
そのギャップこそが、多くのファンやスポンサーを惹きつける彼女の魅力なのです。
村瀬心椛さんによくある質問Q&A
村瀬心椛(むらせ ここも)さんの驚異的な記録や素顔について、ファンやスノーボードファンから寄せられることが多い代表的な質問をQ&A形式でまとめました。
- 村瀬心椛さんの名前の由来は何ですか?
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村瀬さんの名前には、「心が優しく、椛(もみじ)の季節に生まれたから」という意味が込められています。
秋深い11月生まれである彼女にぴったりの、温かみのある素敵な名前です。
- 北京オリンピックで獲得したメダルの記録は?
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2022年の北京冬季オリンピック・スノーボード女子ビッグエアにおいて、銅メダルを獲得しました。
当時17歳3ヶ月でのメダル獲得は、日本人女子としての冬季オリンピック最年少記録を更新する快挙となりました。
- 村瀬心椛さんのスタンスと得意な技は?
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基本スタンスはレギュラーです。得意とする超大技は、13歳の時に世界で初めて公式戦で成功させた「バックサイド・ダブルコーク1260」や、近年成功させた女子史上初の「BSトリプルコーク1620」など、圧倒的な回転数と高さを誇る空中技です。
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村瀬心椛さんと同じく、若くして世界最高峰の舞台「X Games」で金メダルを手にした、次世代を担うスノーボード界の至宝です。
まとめ|村瀬心椛さん次なる夢、金メダルへの滑走
村瀬心椛(むらせ ここも)さんの足跡を辿ると、そこにあるのは天性の才能だけでなく、幾多の怪我を乗り越えた精神力と、細部にまでこだわるプロ意識であることが分かります。
本記事では以下のポイントを中心に彼女の魅力を解説しました。
- スタンス:レギュラーを基盤とし、スイッチでも同等のクオリティを出す驚異のバランス力。
- ギア:メンズサイズを着こなす独自のスタイルと、コンディションを整える寝具へのこだわり。
- 成績:史上最年少でのX Games優勝や北京五輪銅メダル、そして2025年の世界選手権制覇という圧倒的戦歴。
- プロフィール:岐阜から世界へ羽ばたいた努力家であり、家族や仲間を大切にする素顔。
村瀬心椛さんは北京五輪での銅メダル獲得後、「銅メダルでは終われない。次は一番テッペン(金メダル)を目指したい」とはっきりと目標を語っています。
2026年に開催されるミラノ・コルティナダンペッツォ五輪では、さらに進化した「トリプルコーク」を武器に、妹の由徠さんと共に表彰台に立つ姿が期待されています。
スノーボードというスポーツを通じて、「カッコよさ」と「強さ」を世界に証明し続ける村瀬心椛さん。
彼女の滑りは、これからも私たちに驚きと勇気を与え続けてくれるはずです。
これからも「世界のココモ」が描く放物線から目が離せません。
会場案内|ミラノ・コルティナ五輪リヴィーニョ・スノーパーク
ここからは、村瀬心椛さんが挑む舞台となる「ミラノ・コルティナ五輪」のスノーボード会場について紹介します。
スリルと興奮が交差する「リヴィーニョ・スノーパーク」は、世界最高峰のトリックが繰り広げられるスノーボードとフリースタイルスキーのメインステージです。
標高1,816メートル、スイス国境に近い美しいリヴィーニョ渓谷に位置し、これまで数々の国際大会を開催してきた実績を持つ、まさに「雪上の劇場」です。
ここが見どころ!
- 革新的なレイアウト: 5つの競技エリアが1つのフィニッシュゾーンに集約されています。
これにより、観客は複数の競技を同時に、かつ間近で体感できるという、他にはない圧倒的な没入感を味わえます。 - 夜空に輝く巨大ジャンプ台: 目玉は何といっても高さ50メートルを超える「ビッグエア」のジャンプ台です。
夜間競技ではライトアップされ、幻想的な雰囲気の中でアスリートたちが夜空へ舞い上がります。 - 多彩なコース:
- スキークロス: 1,100メートルにわたる連続ジャンプと激しい競り合い。
- ハーフパイプ: 壁の高さ7メートル以上を誇る巨大な雪の溝。
- スロープスタイル: 25メートル超のビッグジャンプを繰り出す高難度セクション。
- スキークロス: 1,100メートルにわたる連続ジャンプと激しい競り合い。
アスリートも認める「聖地」
ニック・ゲッパーやビリー・モーガンといった歴代のオリンピックメダリストたちがその才能を証明してきたこの場所は、2026年、世界中のファンに最もエキサイティングな瞬間を提供することでしょう。
会場周辺には素敵な宿泊施設が集まっています。(参考:楽天トラベル)
※会場情報は、ミラノ・コルティナ2026大会組織委員会の公式発表(2026年1月時点)に基づいています。
出典・参考文献
本記事の執筆日:2026年1月24日
内容は出典・参考文献情報(2026年1月24日時点)をもとに整理・解説しています。
