平野歩夢(ひらの あゆむ)さんは、スノーボードとスケートボードの両競技で世界を舞台に活躍する、稀代の二刀流アスリートです。
15歳でソチ五輪銀メダルを獲得し、2022年の北京五輪では男子ハーフパイプで悲願の金メダルを手にしました。
特に注目されるのは、左足前の「レギュラースタンス」と、通常とは逆の「スイッチスタンス」の両方を自在に使いこなす高い技術力です。
本記事では、平野歩夢さんの実績、スタンス、プロフィール、そして強みについて、詳しく解説していきます。
彼がなぜ世界中のファンや専門家から支持されているのか、その理由がわかる内容です。
平野歩夢さんの実績(アスリートとしての成績)を紹介
ここでは、平野歩夢さんがこれまでに残してきた主な競技実績を、時系列でわかりやすくご紹介します。
オリンピックやX GAMESなど、世界最高峰の舞台で輝かしい結果を収めてきた歩みをご覧ください。
平野歩夢さんの主な競技成績一覧(国際大会中心)
以下は、平野歩夢さんが国際大会で残してきた主要な競技成績を一覧にまとめたものです。
オリンピックやX GAMES、ワールドカップといった世界最高峰の舞台での活躍をご確認ください。
| 年度 | 大会名 | 種目 | 成績 |
|---|---|---|---|
| 2013年 | X GAMES ASPEN | スーパーパイプ | 銀メダル |
| 2014年 | ソチオリンピック | ハーフパイプ | 銀メダル |
| 2015年 | USオープン | ハーフパイプ | 銅メダル |
| 2018年 | X GAMES ASPEN | スーパーパイプ | 金メダル |
| 2018年 | 平昌オリンピック | ハーフパイプ | 銀メダル |
| 2021-2022年 | FISワールドカップ シーズン総合 | ハーフパイプ | 総合優勝 |
| 2022年 | 北京オリンピック | ハーフパイプ | 🥇 金メダル |
| 2023年 | Winter Dew Tour | ハーフパイプ | 優勝 |
| 2025年 | 世界選手権(棄権) | ハーフパイプ | -(負傷により棄権) |
実績から見る平野歩夢さんの凄さと評価ポイント
平野歩夢さんの実績は、まさに世界トップアスリートの証です。
彼が初めて国際舞台で注目を集めたのは、2013年のX GAMES。
当時14歳で出場し、銀メダルを獲得。
その圧倒的な高さと完成度で世界を驚かせました。
翌2014年には、ソチオリンピックで銀メダルを獲得。
15歳74日でのメダル獲得は冬季五輪における日本人最年少記録として、ギネス世界記録にも認定されました。
2018年の平昌オリンピックでも銀メダルを獲得し、同年のX GAMES ASPENではスーパーパイプで金メダルを獲得。
縦2回転+横2回転の連続技など、当時誰も成し得なかったルーティンを成功させ、世界に実力を示しました。
2022年の北京五輪では、ついに金メダルを獲得。
中でも話題となったのが「トリプルコーク1440」。
この高難度技を逆スタンス(スイッチ)から繰り出し、圧巻の滑りでジャッジの心を掴みました。
「自分の限界を超えた」と語ったその滑りは、スノーボード史に刻まれる偉業でした。
さらに、2021-2022シーズンのFISワールドカップではシーズン総合優勝。
この年は技の難易度だけでなく、安定感と表現力の高さでも評価されました。
2025年には世界選手権に出場予定でしたが、直前の練習中の負傷により棄権となりました。
現在はミラノ・コルティナ五輪への復帰に向けてトレーニングを続けています。
【追記(2026年1月)】
2026年1月、平野歩夢さんはスイス・ラークスで行われたスノーボード・ワールドカップの競技中に転倒し、全日本スキー連盟(SAJ)より「複数箇所の骨折」と診断されたことが発表されました。
連盟の発表によると、骨折はいずれも大きなズレはなく、腫れと痛みが引き次第、チームドクターの管理のもとで段階的に練習を再開していく予定とされています。
現在は国内で治療およびリハビリを行いながら、代表チームへの合流、そしてミラノ・コルティナ五輪に向けた調整を進めています。
※本情報は、国際オリンピック委員会(Olympic Channel)および全日本スキー連盟の公式発表をもとに記載しています。
平野歩夢さんのスタンスを紹介
ここでは、平野歩夢さんの使用スタンスや、その滑りにおける特徴について詳しく解説します。
通常スタンスだけでなくスイッチスタンスも自在に操る、その高い技術と身体感覚に注目が集まっています。
平野歩夢さんのスタンスの種類と特徴
スノーボードではスタンスの違いが滑りの個性や技の難易度に直結します。
ここでは、平野歩夢さんが使いこなすスタンスの種類と、それぞれの特徴についてわかりやすく解説します。
| スタンス名 | 特徴と説明 |
|---|---|
| レギュラースタンス | 左足が前・右足が後ろ(平野歩夢さんの基本スタンス) |
| グーフィースタンス | 右足が前・左足が後ろ(平野さんの場合は「逆スタンス」) |
| スイッチスタンス | 自分の通常とは逆のスタンス。平野さんはレギュラーなので、グーフィーがスイッチに該当。 |
| スイッチバック | スイッチスタンスでバックサイド方向に回転する、極めて難度の高い技法 |
| キャブトリック | スイッチからスタートするフロントサイドの回転技。「キャブダブルコーク1440」などが代表例 |
スタンスから読み解く平野歩夢さんの技術力
平野歩夢さんのスノーボードスタンスの最大の特長は、「両スタンスを完全に使いこなす能力」にあります。
彼の基本スタンスは「レギュラー(左足が前)」ですが、競技中にはスイッチスタンス(逆向きのスタンス)でも全く違和感なく高難度トリックを成功させています。
この“両利き”的なスノーボード技術は世界でも極めて稀であり、平野さんの最大の武器のひとつです。
特に注目されたのが、2022年北京オリンピックで披露した「トリプルコーク1440」。
この大技をなんとスイッチスタンスから踏み切り、背中側に3回転半する「スイッチバック」として決めたのです。
これは、身体の操作感覚だけでなく、空中での軸の取り方・回転感覚の左右対称性など、極限まで高められた感覚とバランス感覚の賜物です。
また、平野さんは「キャブトリック」(スイッチスタンスからのフロントサイド回転)でも高い評価を得ており、キャブダブルコーク1440など、前人未到の技にも果敢に挑んでいます。
このように、通常のスタンスだけでなく、逆スタンスで技を繰り出せる柔軟性と総合的なバランス感覚が、世界の舞台で彼を突出した存在にしています。
「どのスタンスでも魅せることができる」。
それが平野歩夢さんの最大のスタイルであり、世界中のファンを惹きつけてやまない理由なのです。
平野歩夢さんのプロフィールを紹介
ここでは、平野歩夢さんの出身地や生年月日、身長・所属など、基本的なプロフィール情報をわかりやすくまとめました。
アスリートとしてのルーツや人物像を知る手がかりとしてご覧ください。
平野歩夢さんの基本プロフィール
こちらでは、平野歩夢さんの基本的なプロフィール情報を一覧形式でご紹介します。
出身地や年齢、身長・体重など、アスリートとしての背景を知るための参考にしてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 平野 歩夢(ひらの あゆむ) |
| 生年月日 | 1998年11月29日 |
| 年齢 | 27歳(2026年1月現在) |
| 出身地 | 新潟県村上市 |
| 身長 / 体重 | 165cm / 50kg |
| 競技種目 | スノーボード(ハーフパイプ)、スケートボード |
| 所属 | TOKIOインカラミ、木下グループ |
| 使用スタンス | レギュラースタンス(左足前) |
| 五輪メダル | 金1、銀2(冬季)、スケートボード出場(夏季) |
| 家族 | 兄・英樹さん、弟・海祝さん(ともにスノーボーダー) |
| 学歴 | 日本大学スポーツ科学部卒業 |
※体重は大会時期やコンディションにより変動するため、参考値としてご覧ください。
プロフィールから見える平野歩夢さんの競技人生
平野歩夢さんは1998年11月29日生まれ、新潟県村上市出身のスノーボーダー・スケートボーダーです。
わずか4歳からボードに親しみ、スケートパークを運営する父・英功さんと兄の影響でスノーボードを始めました。育った環境そのものが“アスリート育成の土壌”だったと言えます。
彼は、身長165cm・体重50kgという比較的小柄な体格を生かし、高いエアとキレのある回転技術を武器に世界と戦ってきました。
その卓越したセンスは、10代からすでに世界大会で表彰台を飾るなど、異例のスピードで開花しました。
また、平野さんはスノーボードだけでなく、スケートボード競技でもオリンピック出場を果たした“二刀流アスリート”です。
2021年の東京オリンピックでは、スケートボード男子パークに出場し、日本選手として夏冬両方の五輪に出場した数少ない存在となりました。
学歴としては、スポーツ科学を専門に学ぶために開志国際高校から日本大学スポーツ科学部に進学。
競技と学業を両立しながら、国内外の大会に積極的に出場して経験を重ねてきました。
2024年には結婚も発表し、私生活でも大きな節目を迎えています。
競技への姿勢は変わらず、次なる目標である2026年ミラノ・コルティナ五輪での活躍が大いに期待されています。
平野歩夢さんの競技人生や、二刀流への挑戦をより深く知りたい方には、本人が綴った書籍もおすすめです。
『Two-Sideways 二刀流』は、平野歩夢さんがスノーボードとスケートボード、2つの競技に挑んだ約3年間を記録したドキュメンタリーフォトエッセイです。
オリンピックの舞台裏や、二刀流を決断した理由、世界と戦う中での葛藤などが、本人の言葉と未公開写真で綴られています。
競技成績だけでなく、トップアスリートとしての思考や覚悟に触れたい方にとって、非常に読み応えのある一冊です。
※紙書籍・電子書籍(楽天Kobo)の両方が用意されています。
平野歩夢さんの強みを紹介
ここでは、平野歩夢さんが世界のトップで活躍し続ける理由となっている、身体的・技術的な強みについて詳しくご紹介します。
柔軟性・バランス感覚・空中感覚など、パフォーマンスを支える要素を表にまとめました。
平野歩夢さんの主な身体的・技術的強み
平野歩夢さんの卓越したパフォーマンスは、身体能力と技術力の両面に支えられています。
ここでは、彼の競技力を裏付ける主な身体的・技術的強みを項目ごとに整理しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 柔軟性 | 空中での複雑な体勢を可能にする高い柔軟性。怪我のリスク低減にも寄与。 |
| 体幹の強さ | 高難度トリック時の空中姿勢の安定に不可欠。パイプ内でのバランスを保つ。 |
| 空中感覚(エア感) | トリプルコークなどの高回転技でも正確な着地を可能にする空間認識力。 |
| 爆発的な瞬発力 | エアの高さとトリックの切り替え速度に直結。低身長ながら世界トップクラスの飛距離を実現。 |
| スイッチスタンス操作 | 通常と逆のスタンスでも技を成功させる左右対称の身体操作能力。 |
| 精神力(メンタル) | プレッシャー下でも結果を出せる強靭な集中力と自己統制力。 |
平野歩夢さんが世界で評価される理由
平野歩夢さんが世界トップクラスのスノーボーダーとして絶大な評価を受ける理由は、単に技の難易度が高いだけではありません。
彼の強みは、身体的なポテンシャルとそれをコントロールする能力の高さにあります。
特に注目されるのは、しなやかな柔軟性と強靭な体幹。
スノーボードのハーフパイプ競技では、高さ10メートルを超えるエアの中で正確に体をひねり、回転し、着地する必要があります。
平野さんはこの難題に対し、「ぶれない空中姿勢」で応えています。
これは、日々のフィジカルトレーニングで培った体幹力と、天性のバランス感覚があってこそ実現できる技術です。
また、空中感覚(エア感)も驚異的です。
北京五輪で披露した「トリプルコーク1440」のような高難度技は、空中での自分の位置を正確に把握する能力=空間認識力が不可欠です。
わずかなズレが致命的な失敗につながる中、彼は正確にトリックを成功させます。
加えて、平野さんの特筆すべき強みが「スイッチスタンスでの対称的な操作」。
通常とは逆の足(右足が後ろ)でも技を繰り出せるのは、両足の筋力やバランス感覚を均等に鍛えているから。
これは非常に稀で、世界でも限られた選手しかできない高度なスキルです。
そして忘れてはならないのが、メンタルの強さ。
五輪という極限の舞台で、納得のいかない得点に対して冷静に、そして怒りを力に変えてパフォーマンスに昇華するその姿は、一流アスリートの精神性を象徴しています。
これらの要素がすべて合わさることで、平野歩夢さんは「唯一無二の滑り」を可能にしているのです。
平野歩夢さんのようなトップレベルの滑りを見て、「トリックの仕組みをもっと理解したい」「イメージトレーニングをしてみたい」と感じた方も多いのではないでしょうか。
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実際の競技映像を見てイメージを固めたい方や、トリックの完成度を高めたい中級者以上の方にも向いています。
平野歩夢さんに関するよくある質問(Q&A)
平野歩夢さんについて読者の方から多く寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。
競技成績やスタンスの特徴、代表的な技など、気になるポイントをわかりやすく解説しています。
- 平野歩夢さんはこれまでにどんな実績がありますか?
-
冬季五輪で金メダル1個、銀メダル2個を獲得し、X GAMESやW杯でも多数の優勝歴があります。
特に注目される実績は以下の通りです:- 2014年 ソチ五輪:銀メダル(15歳での快挙、日本最年少メダリスト)
- 2018年 平昌五輪:銀メダル
- 2022年 北京五輪:金メダル(スイッチスタンスからのトリプルコーク1440成功)
- X GAMES ASPEN 2018:金メダル
- FISワールドカップ2021-22シーズン:ハーフパイプ総合優勝
世界最高峰の大会で安定してトップレベルの成績を出し続けている点が、平野歩夢さんの凄さの証
- 2014年 ソチ五輪:銀メダル(15歳での快挙、日本最年少メダリスト)
- 平野歩夢さんのスタンスは何ですか?
-
基本スタンスは「レギュラースタンス」です。
平野歩夢さんは左足が前・右足が後ろの「レギュラースタンス」が基本です。
しかし、彼は逆の「スイッチスタンス」でも違和感なく高難度トリックを成功させることができる稀有な選手で、これが彼の大きな武器となっています。 - 平野歩夢さんはレギュラーとスイッチ、どちらのスタンスが得意ですか?
-
基本はレギュラースタンスですが、スイッチスタンスも同等レベルで得意としています。
平野歩夢さんは左足前のレギュラースタンスを基本としながら、逆向きのスイッチスタンスでも高難度トリックを安定して成功させられる数少ない選手です。
特に北京オリンピックでは、スイッチスタンスからのトリプルコーク1440を成功させており、実質的には「両スタンスが武器」と言えるレベルにあります。 - 「スイッチスタンス」とはどういう意味ですか?
-
「スイッチスタンス」とは、自分の通常とは逆のスタンスで滑ることです。
平野さんは通常レギュラースタンス(左足前)なので、右足前のグーフィースタンスがスイッチになります。
この状態でトリックを成功させるのは非常に難易度が高く、スノーボードでは上級者の証とされています。 - 平野歩夢さんのすごさは他の選手と何が違うのですか?
-
「全方向への対応力」と「表現力」の高さが際立っています。
平野さんは、正面・背面・スイッチのすべての方向で高難度トリックを成功させることができる数少ない選手です。
さらに、滑りの美しさやエアの高さにも定評があり、技術と芸術性の両方で評価されています。
平野歩夢さんの活躍をきっかけに、2026年ミラノ・コルティナ五輪で注目されている若手アスリートにも関心を持った方は多いのではないでしょうか。
ここでは、同じく世界の舞台での活躍が期待される日本人選手を、競技別にご紹介します。
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それぞれの競技で異なる魅力を持つ選手たちですが、世界の頂点を目指す姿勢には共通するものがあります。
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まとめ|平野歩夢さんが体現する“限界を超える力”
平野歩夢さんは、スノーボードとスケートボードの二競技で世界の頂点に挑み続ける、唯一無二の存在です。
10代から世界の大舞台で結果を出し続け、2022年の北京オリンピックではスイッチスタンスからのトリプルコーク1440という前人未到の技で、悲願の金メダルを獲得しました。
彼の強みは、技術の高さだけでなく、柔軟性・空間認識・精神力といったあらゆる要素が高度に融合されていることにあります。
また、通常とは逆のスタンスでも遜色ない滑りを披露できる点は、彼のトレーニングの積み重ねと身体感覚の鋭さの証明です。
プロフィールからは、幼少期からスポーツに親しみ、家族に支えられながら競技に打ち込んできた様子が伺えます。
現在は2026年のミラノ・コルティナ五輪を目指し、新たな進化を遂げようとしている平野歩夢さん。
「限界を超える滑りを見せたい」という彼の言葉の通り、これからも世界を驚かせるパフォーマンスが期待されます。
その活躍を、ぜひ一緒に応援していきましょう。
ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのスノーボード競技は11種目が実施されヴァルテッリーナ地方のリヴィーニョで行われる予定です。
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※会場情報は、ミラノ・コルティナ2026大会組織委員会の公式発表(2026年1月時点)に基づいています。
出典・参考文献
本記事の執筆日:2026年1月23日
内容は出典・参考文献情報(2026年1月23日時点)をもとに整理・解説しています。
