2025年12月14日、阪神競馬場で行われた第77回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)。
若き牝馬たちが来春のクラシックを目指して火花を散らした一戦で、スターアニス(松山弘平〈まつやまこうへい〉騎手)が見事に抜け出し、栄冠を手にしました。
本記事では、レース実況の様子を元に各コーナーごとの展開を詳細に振り返り、出走馬の結果や騎手コメントもあわせて紹介します。
レース実況詳細|阪神ジュベナイルF 2025年
本章では、公式実況の内容をもとに、各コーナーごとの動きを丁寧にまとめます。
各馬の位置取りや勝負どころでの動きが手に取るようにわかるよう、明確に描写しています。
スタート〜1コーナー:各馬が好スタート、内から先行争い
スタート直後、アルバンヌはやや出遅れて後方からの競馬となりました。
人気のアランカールも無理に行かず、リズム重視で後方待機を選択。
先手を取ったのは内枠のヒズマスターピース(8番)とフロムレイブン、さらにはローズカリスの3頭が先行集団を形成。
注目のマーゴットラヴミー(武豊)は控えて4番手、折り合いに専念していました。
その後、スターアニスやギャラボーグ、タイセイボーグといった人気上位馬も中団に控え、早めの仕掛けに備える形でレースが進みました。
向こう正面〜3コーナー:やや速めの流れで中団が動く
レースは前半800mが45秒台と、実況でも触れられた通りやや速めの流れ。
後方にいたアランカールが3コーナー手前で一気にポジションを上げ、中団に取り付く大胆なロングスパートを見せます。
一方、先行勢ではヒズマスターピースがマイペースで逃げを展開し、ローズカリス、フロムレイブンがそれに続きます。
後続もペースを乱されることなく、各馬が仕掛けのタイミングを図っている様子が印象的でした。
4コーナー:先頭争いが激化、アランカールは外を選択
4コーナーにかけて先頭に立ったのはフロムレイブン。
しかし、すぐに内からマーゴットラヴミー、外からタイセイボーグとスターアニスが迫ります。
そして、大外にはアランカールが位置を取り、馬群の外を回って直線へと向かいました。
最終直線:スターアニスが抜け出し、2歳女王に!
直線に入って一気にスパートをかけたのはスターアニス。
内からはギャラボーグ、外からタイセイボーグといった中団組も伸びてきました。
大外を回ったアランカールも強襲してきましたが、やや位置取りの差が響き、届かず5着止まり。
ゴール前はスターアニスが最後まで脚色衰えず、1馬身1/4差をつけて先頭でゴールイン。
続いてギャラボーグが2着、タイセイボーグが僅差の3着という結果になりました。
このレース|全着順&レース結果まとめ
ここでは、2025年の阪神ジュベナイルフィリーズに出走した 全18頭の着順をはじめ、各馬の騎手・タイム・人気順を 一覧表でわかりやすくまとめています。
| 着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 人気 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 5 | 9 | スターアニス | 牝2 | 55.0 | 松山 弘平 | 1:32.6 | 2 | |
| 2 | 3 | 5 | ギャラボーグ | 牝2 | 55.0 | 川田 将雅 | 1:32.8 | 1 1/4 | 4 |
| 3 | 8 | 17 | タイセイボーグ | 牝2 | 55.0 | 西村 淳也 | 1:32.9 | クビ | 6 |
| 4 | 6 | 11 | スウィートハピネス | 牝2 | 55.0 | 高杉 吏麒 | 1:32.9 | クビ | 9 |
| 5 | 2 | 4 | アランカール | 牝2 | 55.0 | 北村 友一 | 1:33.1 | 1 1/4 | 1 |
| 6 | 3 | 6 | アルバンヌ | 牝2 | 55.0 | 坂井 瑠星 | 1:33.3 | 1 | 3 |
| 7 | 8 | 18 | ショウナンカリス | 牝2 | 55.0 | 池添 謙一 | 1:33.5 | 1 1/4 | 11 |
| 8 | 4 | 7 | マーゴットラヴミー | 牝2 | 55.0 | 武 豊 | 1:33.5 | クビ | 5 |
| 9 | 1 | 2 | レディーゴール | 牝2 | 55.0 | 松若 風馬 | 1:33.5 | アタマ | 18 |
| 10 | 5 | 10 | イヌボウノクタゴエ | 牝2 | 55.0 | 酒井 学 | 1:33.7 | 1 1/4 | 12 |
| 11 | 7 | 14 | スタニングレディ | 牝2 | 55.0 | 和田 竜二 | 1:33.8 | クビ | 10 |
| 12 | 2 | 3 | ミツカネベネラ | 牝2 | 55.0 | 津村 明秀 | 1:33.8 | ハナ | 8 |
| 13 | 8 | 16 | ローズカリス | 牝2 | 55.0 | 田口 貫太 | 1:34.0 | 1 1/4 | 17 |
| 14 | 6 | 12 | メイプルハッピー | 牝2 | 55.0 | 岩田 康誠 | 1:34.2 | 1 1/4 | 15 |
| 15 | 4 | 8 | ヒズマスターピース | 牝2 | 55.0 | 藤岡 佑介 | 1:34.2 | クビ | 7 |
| 16 | 7 | 15 | ラスティングスノー | 牝2 | 55.0 | 菱田 裕二 | 1:34.4 | 1 | 13 |
| 17 | 7 | 13 | フロムレイブン | 牝2 | 55.0 | 吉村 誠之助 | 1:35.0 | 3 1/2 | 14 |
| 18 | 1 | 1 | アンヘリータス | 牝2 | 55.0 | J.モレイラ | 1:35.1 | 3/4 | 16 |
上記の通り、スターアニスは 1分32秒6の好タイムで快勝し、 2歳牝馬の頂点に立ちました。
2着のギャラボーグ、3着のタイセイボーグも それぞれ見どころのある走りを見せており、 今後のクラシック路線での活躍が期待されます。
阪神ジュベナイルフィリーズをきっかけに、 競馬の奥深さに惹かれた方も多いのではないでしょうか。
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優勝騎手レース後のコメント
2歳女王の座を勝ち取ったスターアニス。レースを制した松山弘平騎手は、レース後のインタビューでこの勝利に対する思いと、馬の成長性について語りました。
以下、騎手の公式コメントを掲載します。
「スタートからスムーズに運べて、馬のリズムを大切に乗りました。直線ではしっかり反応してくれて、思った以上に良い脚を使ってくれました。2歳女王の座を獲れたことを光栄に思いますし、春に向けてまだまだ成長が期待できる馬です。」
スターアニスにとっては重賞初制覇がGIという大舞台での快挙となり、松山騎手にとっても価値ある一勝となりました。
このレース内容と騎手コメントからも分かる通り、今後のクラシック戦線で主役級の存在になる可能性を秘めています。
まとめ|阪神JF2025はクラシックへの第一歩!
2025年の阪神ジュベナイルフィリーズは、スターアニスが力強い末脚で2歳牝馬の頂点に立つ形となりました。
混戦が予想された中で、道中の位置取りと直線での反応が光る好内容。
敗れたアランカールやギャラボーグも春に向けて明るい材料を残しており、桜花賞に向けた勢力図は今後さらに変化していくことでしょう。
クラシック路線の主役候補たちが揃った今大会は、多くのファンにとっても記憶に残る一戦になったはずです。
今後も2歳牝馬たちの成長に注目しながら、競馬の魅力を追い続けましょう。
本記事の執筆日:2025年12月15日
内容はnetkeiba掲載情報(2025年12月15日時点)に基づいています。
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