本記事では、競走馬ランスオブカオスの脚質の特徴や馬体構造の強みを中心に、競走成績・血統・育成背景までを詳しく解説します。
ランスオブカオス(らんすおぶかおす)は、2022年生まれの牡馬で、栗東所属の奥村豊(おくむらゆたか)調教師が管理する現役競走馬です。
2歳時から重賞戦線で存在感を示し、世代トップクラスのマイラーとして注目を集めてきました。
2025年にはチャーチルダウンズカップ(G3)を制覇し、2026年1月現在では京都金杯(G3)への出走も決定しており、さらなる飛躍が期待されています。
特に、先行力と末脚を兼ね備えた自在性の高い脚質と、スピード持続型のバランスに優れた馬体は専門家からも高い評価を受けています。
本記事を通して、ランスオブカオスがどのような条件・展開で力を発揮しやすい競走馬なのかを、データと実例をもとに分かりやすく整理していきます。
ランスオブカオスの牧場とプロフィールを紹介
ここでは、ランスオブカオスの基本的なプロフィールと、育成された牧場(生産者)について詳しくご紹介します。
ランスオブカオスの基本情報
まずは、ランスオブカオスの基本プロフィールを表形式でまとめました。
| 馬名 | ランスオブカオス(Lance of Chaos) |
| 性別 | 牡(牡馬) |
| 生年月日 | 2022年3月27日 |
| 所属 | 栗東・奥村豊(おくむらゆたか)調教師 |
| 馬主 | 五影慶則(ごえいよしのり)さん |
| 生産者 | フジワラファーム |
| 産地 | 北海道・新ひだか町 |
| 通算成績(中央) | 7戦3勝([3-0-3-1])※2025年12月時点 |
| 主な勝鞍 | 2025年 チャーチルダウンズカップ(G3) |
| 総賞金(中央) | 1億3,232万円 |
| POG登録頭数 | 10,813人(※netkeiba登録情報より) |
生産牧場:フジワラファームの実績
ランスオブカオスを生産したのは、北海道新ひだか町にあるフジワラファームです。
競走馬の生産地として有名な新ひだか町は、多くの名馬を輩出しており、恵まれた環境とノウハウが揃っています。
フジワラファームは、堅実な馬作りで知られ、JRAで活躍する馬を複数輩出してきた信頼と実績のある牧場です。
ランスオブカオスもその育成力の高さを証明する一頭と言えるでしょう。
馬主・五影慶則さんについて
馬主を務める五影慶則さんは、これまでにも複数の中央競馬馬を所有しており、ランスオブカオスはその中でも注目株。
2歳戦から重賞路線まで幅広く活躍していることから、オーナーサイドの育成方針やレース選択にも注目が集まっています。
ランスオブカオスの出身背景からは、確かな生産・育成体制と、馬主・調教師の期待の高さが見て取れます。
ランスオブカオスの競走成績まとめ
ここでは、ランスオブカオスがこれまでに出走してきた主要レースと、その成績を振り返ります。
デビュー戦から重賞までの全7戦を表とともに紹介し、各レースでのパフォーマンスを分析します。
ランスオブカオスの競走成績一覧(2025年12月時点)
ランスオブカオスがこれまでに出走した主要レースの結果を、時系列順に一覧でご紹介します。
| 日付 | レース名 | 格 | 距離 | 着順 | 人気 | 騎手 | 馬場 | タイム |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025/12/13 | リゲルS | L | 芝1600m | 1着 | 1番人気 | 吉村誠之 | 良 | 1:31.8 |
| 2025/10/13 | スワンS | GII | 芝1400m | 3着 | 4番人気 | 吉村誠之 | 良 | 1:19.0 |
| 2025/05/11 | NHKマイルC | GI | 芝1600m | 5着 | 4番人気 | 吉村誠之 | 良 | 1:32.0 |
| 2025/04/05 | チャーチルダウンズC | GIII | 芝1600m | 1着 | 2番人気 | 吉村誠之 | 良 | 1:32.2 |
| 2025/02/09 | きさらぎ賞 | GIII | 芝1800m | 3着 | 4番人気 | 吉村誠之 | 稍重 | 1:47.5 |
| 2024/12/15 | 朝日フューチュリティ | GI | 芝1600m | 3着 | 9番人気 | 吉村誠之 | 良 | 1:34.9 |
| 2024/12/01 | 2歳新馬 | – | 芝1400m | 1着 | 2番人気 | 吉村誠之 | 良 | 1:22.5 |
※全て中央競馬の成績。
通算成績は7戦3勝([3-0-3-1])です。
以上の成績からも分かる通り、ランスオブカオスは重賞・G1問わず安定して力を発揮していることが分かります。
成績から見えるランスオブカオスの実力
ランスオブカオスはデビュー戦から1着と華々しいスタートを切りました。
その後も、朝日杯フューチュリティステークス(GI)で3着、NHKマイルカップ(GI)でも掲示板入りの5着と、世代トップレベルの実力を見せています。
さらに注目すべきは、2025年4月に行われたチャーチルダウンズカップ(G3)での勝利。
ここでは2着に0.3秒差をつけての快勝となり、実力派マイラーとしての地位を確立しました。
続くスワンステークス(GII)やリゲルステークス(L)でも安定した走りを見せており、2026年のマイル重賞戦線においても有力な存在であることは間違いありません。
安定感のある成績と、重賞での好走実績は、ランスオブカオスが今後も高いレベルで活躍できる馬であることを示しています。
ランスオブカオスの脚質・馬体から見る強みとは?
ここでは、ランスオブカオスの走りのスタイル(脚質)や馬体の特徴について詳しく解説します。
専門家による馬体診断やレースでの位置取りなどから、どのような強みを持った競走馬なのかを探っていきましょう。
脚質:自在性の高い先行〜差し型
ランスオブカオスの脚質は、一般的に「先行〜差し」タイプに分類されます。
これまでのレースでは、以下のような特徴が見られました。
- 前半は中団〜前目に位置し、直線で鋭く伸びる競馬が得意
- 後方一気の「追い込み」ではなく、位置を取りながら脚を溜める競馬が持ち味
- NHKマイルCでは中団やや前め(4〜6番手)から粘って5着
- リゲルSでは6番手追走から直線で差し切り勝ち
このように、極端な位置取りに頼らず、どんな展開でも対応できる自在性の高さが武器と言えるでしょう。
距離適性という視点では、長距離戦線で活躍するヘデントールの脚質と距離適性を解説した記事と比較すると、ランスオブカオスのマイル向きの特性がより分かりやすくなります。
馬体の特徴:スピードと持久力を備えたバランス型
ランスオブカオスの馬体は、専門家の吉田順一さんによる馬体診断などで高く評価されています(※出典:netkeiba フォトパドックより)。
主な馬体評価ポイント
ここでは、専門家による評価をもとに、ランスオブカオスの馬体の特徴を具体的に整理します。
- 筋肉量が豊富で前後のバランスが良い
- トモ(後肢)の張りが良く、瞬発力と持続力を兼備
- 胴はやや詰まり気味で、マイル向きの体型
- 馬体重は490〜502kg前後で推移しており、成長による増減も安定
- 歩様(歩き方)も柔らかく、芝向きの軽やかさを持つ
このような馬体から導き出されるのは、中距離(1400m〜1600m)におけるスピード持続型の馬という評価です。
競馬記者・ファンからも「バランスの良さ」「成長力」を高く評価されており、今後の成長にも注目が集まります。
馬体評価を重視する方は、カヴァレリッツォの馬体・成長過程を詳しく分析した記事も併せて読むことで、競走馬の体型と適性の関係がより理解しやすくなります。
適性まとめ表
ランスオブカオスの走りや馬体から導き出される各種適性を、一覧表に整理しました。
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 脚質 | 先行〜差し | 中団から直線でしっかり伸びる競馬が得意 |
| 成長型 | やや早熟〜持続成長型 | 3歳から活躍、4歳でも上積みあり |
| 距離適性 | 1400〜1600m | マイル戦に最も適性を示す |
| 馬場適性 | 良馬場向き | 軽い芝で末脚を活かす走りが理想 |
| 馬体タイプ | スピード持続型 | トモの強さが特徴、柔らかい動きが武器 |
このように、ランスオブカオスは脚質・馬体ともにマイル重賞戦線に最適なバランス型の競走馬です。
展開に左右されにくく、安定した成績を残せる点が多くのファンに支持される理由となっています。
脚質の自在性と、スピード持続型の馬体構造がかみ合っている点から、ランスオブカオスは展開に左右されにくい完成度の高いマイラーと言えるでしょう。
同じく脚質分析が注目されている現役GⅠ馬としては、ミュージアムマイルの脚質・距離適性を詳しく解説した記事も参考になります。
ランスオブカオスの血統背景を解説
競走馬としての素質や走りの個性は、血統(ペディグリー)によって大きく左右されます。
ここでは、ランスオブカオスの5代血統表を元に、父系・母系の特徴やクロスの影響などから、競走能力のルーツを読み解きます。
血統表:ランスオブカオスの5代血統
ランスオブカオスの血統構成を一覧で整理し、父系・母系それぞれの特徴と背景を明らかにします。
| 系統 | 血統名 | 備考 |
|---|---|---|
| 父 | シルバーステート(Silver State) | ディープインパクト産駒のスピード型 |
| 母 | ハイドラン(Hydran) | 芝短距離〜マイルで活躍した牝馬 |
| 母父 | ローエングリン(Lohengrin) | サドラー系の中距離型 |
| 母母 | ミミオブパラダイス | ダンスインザダーク産駒、底力あり |
| 主なクロス | サンデーサイレンス(3×4) Halo(4x5x5) Hail to Reason(5×5) Nijinsky(5×5) | サンデー系の好配合バランス |
※血統データは提供情報(netkeiba)に基づいて記載。
父:シルバーステートの血統的特徴
父シルバーステートは、ディープインパクト産駒でありながら、早期から高いパフォーマンスを見せていたスピード型の馬です。
競走馬としては故障により引退しましたが、種牡馬としては順調に活躍馬を輩出しており、代表産駒にはエルトンバローズ、オオバンブルマイなどがいます。
ランスオブカオスにもこの父系の特徴である「先行力とキレ味」が受け継がれており、芝1600m前後での適性の高さが光ります。
母系:ハイドラン〜ミミオブパラダイスの流れ
母ハイドランは2勝を挙げた実績馬で、父はサドラーズウェルズ系のローエングリン。
母母ミミオブパラダイスは、ダンスインザダークを父に持ち、クラシック血統の流れを受け継いでいます。
この母系は「スタミナと成長力」を特徴としており、ランスオブカオスにも一定の底力と成長性が備わっていると考えられます。
さらに、兄弟にはランスオブヒーロー(父インディチャンプ)がいるなど、活力ある牝系である点も注目ポイントです。
血統から見る適性・強み
ランスオブカオスの血統背景をもとに、競走能力の要素ごとに評価を整理しました。
| 項目 | 評価 | 解説 |
|---|---|---|
| スピード | ★★★★☆ | 父シルバーステート由来の先行力 |
| スタミナ | ★★★☆☆ | 母系から受け継ぐ持続力 |
| 芝適性 | ★★★★★ | 芝マイル向きの構成 |
| ダート適性 | ★☆☆☆☆ | 血統的には芝寄り |
| 成長力 | ★★★★☆ | 母系の晩成傾向あり |
| 重賞適性 | ★★★★☆ | クラシック血統とサンデー系の好配合 |
クロスの中でも特にサンデーサイレンス3×4の濃いインブリードは、瞬発力を引き出す要因とされており、レースで見せる切れ味と連動していると分析されます。
ランスオブカオスの血統は、スピードと成長力を兼ね備えた芝マイル血統として非常に優秀です。
父母の特徴がバランス良く伝わっており、今後の成長と重賞戦線での活躍にも大きな期待がかかります。
血統の配合や父系・母系の影響についてさらに詳しく知りたい方は、ダイヤモンドノットの血統を徹底解説した記事も参考になります。
まとめ|ランスオブカオスの今後に注目!
ここまで、現役競走馬ランスオブカオスについて、プロフィール・競走成績・脚質・馬体・血統という5つの視点から詳しくご紹介してきました。
最後に、記事全体を振り返りながら、今後の展望についてまとめます。
ランスオブカオスは、2022年3月27日生まれの4歳牡馬で、栗東所属の奥村豊さんが管理。
馬主は五影慶則さん、生産は北海道・新ひだか町のフジワラファームです。
通算7戦3勝、総賞金は1億3,232万円という成績は、同世代の中でも非常に優秀な部類に入ります。
競走成績では、G3チャーチルダウンズカップでの快勝を筆頭に、G1・G2でも安定した上位争いを演じてきました。
特にマイル戦での安定感は抜群で、今後もマイル重賞戦線で中心的存在となることが予想されます。
また、脚質は「先行〜差し」と自在性が高く、どんな展開にも柔軟に対応可能。
スピードと瞬発力をバランス良く備えた馬体構造により、軽快な芝レースで本領を発揮しています。
血統面では、父シルバーステートと母父ローエングリンの組み合わせにより、芝向きのスピード持続型の配合が形成されており、クラシック血統にふさわしい成長力も兼ね備えています。
今後の成長により、さらなるG1戦線での飛躍も期待されます。
今後注目したいのは、2026年の緒戦となる京都金杯(G3)。
すでに前哨戦リゲルSで快勝しており、状態は万全とのこと。
京都金杯(G3)は、ランスオブカオスにとって重賞2勝目を狙える絶好の条件が揃った一戦と言えるでしょう。
京都金杯(G3)のコース傾向や注目ポイントについては、金杯2026の完全ガイド記事で詳しく解説しています。
本記事の執筆日:2026年1月4日
内容はnetkeiba掲載情報(2026年1月4日時点)をもとに整理・解説しています。
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